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終盤かなり駆け足で話が進んで、肝心なところを省略された印象。
屋根葺き職人の善太は登場させる意味あったのかな?
肝心の看板がイメージしづらかった。
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人生の挫折からの 起死回生。江戸深川の人々の 馴れ合いでは無い人情。自身の腕と生き様に 厳しくも熱い想い。そんな人々が織りなす千両かんばん作り。大店大木屋の猪牙舟かんばんは、立春の陽を受けて今、目隠しの帆布が外される。
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最初に読んだ『ジョン・マン』が面白かった、山本一力。
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4062779501
その後、文庫化された作品をいくつか読み、「江戸の市井の人々を題材にした作品が得意な、作家さん」という印象を抱きました。
この作品も、19世紀半ばの、江戸が舞台。
主人公は壮年の、飾り行灯職人。
親方について修行していた、主人公。
「いずれ後継者に」と言われていましたが、親方の秘技を学ぶ前に、その親方自身が急死してしまいます。
ひとりで仕事をすることになった彼には、あまり仕事の依頼が来ません。
その中で唯一、大店から頼まれた仕事。
どのような形で、この仕事を仕上げるか・・・という始まり。
恥ずかしながら、この作品を読んで初めて、”飾り行灯職人”という職業があったということを知りました。
江戸時代もお店には看板が掲げられていて、それを作る専門の職人がいたということにまず、気づかせてもらいました。
そして、この作品の中心となっているのが、「良い飾り行灯を作りたい」という職人の心意気と行動力。
ひたむきに仕事に取り組む職人を、周囲の人たちが気遣い、助ける姿が描かれています。
現代と比べて大きな組織が少なかった江戸時代で、人と人のつながりがどのようなものであったか、この時代の空気を、感じさせてもらいました。
同じ時代を扱いながら、作品ごとに違う世界を読者に提供する。
読ませる作家さんですね。
次の作品が文庫化されるのを、楽しみに待ちたいと思います。
『五二屋傳蔵』山本一力
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4022647957
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やっぱり山本一力はいい。
何を大切にして生きているのかが明確。
迷っても、その軸があることで、ぶれずに生きているのがわかって、しっくりくる。
やっぱり江戸時代に生まれたかったと、また思いました。
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登場人物すべてが善人!
せっかくなので、最後の看板披露はもっと丁寧に書いてほしかった。文庫の表紙でやっとイメージがわいてきただけなので。そこだけがとても残念。
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苦労を積み重ね成就する元気の出る小説。周りの人達もいい人ばかりで助けられる。ただこのテーマにしては長すぎる感はある。11月1日から12月16日までが400ページだ。2017.11.25
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山本一力の江戸深川人情小説長編作品でしたが、本作は、腕利きの看板職人の武市を主人公に、親方との悲運な死別から、弟弟子にその座を奪われ、自暴自棄になっていたところ、大きな仕事を請け、真剣にその仕事に打ち込み、いろいろな人たちに叱咤激励されながら、また協力を得ながら、苦難を乗り越え、大仕事を成就するという展開で良かったです!
また、最後は武市が弟弟子とのやり取りで、己の小ささを自覚して、ライバルとして切磋琢磨していこうと心に誓うところが清々しくて格好良かったです!
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親方を亡くしてから、鬱屈した日々を送る看板職人・武市。
大店から舞い込んだ看板の依頼に、起死回生をかけて奮闘します。
武市に関わる人々が、皆それぞれ商人や職人としての誇りを持ち、その心意気に清々しさ感じました。
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情景や心理描写の切り替わりが私のリズムにあわない。起死回生?そんな感じは全然しません。人づてにテクテク歩き回ってるうちに終わってしまいました。緋色で悪戦苦闘しようよ
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せっかく面白いからもう少しガツンとなにかが欲しいとこでした。
落ち込みも、ピンチも、チャンスも、復活もゆるーくゆったりーで、それでいてそこまで困らないっていう。笑笑
めっちゃこの人いろんな意味でツイテるなー
ってくらいスイスイ物事うまく行くし。もう一捻りかふたひねりくらいほしかったかなぁ。
こんなもんなのかもしれないけど。ゆるーくぬるーく綴られる、悪い人も出てこないなんとも順風満帆な平穏な看板つくりの話。頑張るんだけどね。看板や。笑笑
もっとひとつくらい大ピンチほしかったかなぁ。
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鬱屈した日々を過ごす看板職人・武市のもとへ
大店から依頼が舞い込んだ。「目新しい趣向を」との
注文に途方に暮れるが、不意に閃いた前代未聞の
看板思案に職人の血が沸き返る。
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「格式の高い料亭になど行きたくはなかった」(207頁)。それよりは「安くて美味い酒と肴が楽しめる」店がよい。これは堅実な消費者感覚だろう。値段と味は比例しない。面白いことに日本橋室町の大商人も料亭に出入りする姿を見られることを嫌った(207頁)。「あの店の旦那は、また今日も浜町(の料亭)においでのようだ」と評判になると商売に支障が出るためである。これも健全なビジネス感覚がある。
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弟弟子に先を越されてしまった主人公の武市、良からぬことでもするのかと重い気持ちのシーンが続く。人助けにより、徐々に上向いてくるが、思い付いた工夫を依頼先に非難され、やっと緒についたと思ったら又頼みに行った先に怒られる。ここまでか、と思うと助けに出てくる人々が出てくる。最後は何とか評判の作品を作り上げる。作者のお得意のパターン。
何か似たような作品を見たように思ったら、西條奈加の「千両かざり」だった。タイトルからして••