紙の本
ロードムービーならぬロードストーリー
2016/12/20 17:00
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投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロードムービーならぬロードストーリー。ほとんどがロングドライブの車中での話に終始する。しかも、面子はほぼ男。どうでもいいような話が延々と続くので、人によっては全然面白くないだろうけど、私はそういうどうでもいいような話(漫画の話やアニソンの話やお菓子の話や芳香剤の話など)が結構好きなので、割りと面白かった。
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2015.11月
奥田民生聞きたい。さすらい聞きたい。ハイチュウ食べたい。ドライブしたい。癖のないじんわりあったかい文章。
じわーっとする。うんうん、なかなか。
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最初で最後の「泣ける」恋愛小説。と帯にある。
運転免許取り立てなのに、男たちだけで草津温泉にドライブしたり道を間違えたり、運転中にポップキャンディーを咥えたり、アニソンを聞いて声を合わせて歌ったり、色気もそっけもないシーンが続くけれどこれはやはりれっきとした恋愛小説。
「万華鏡を分解して中身にがっかりしたみたいなことを言うな。」「耳の遠い女は口説けない」などなど名言続発。
それにしても長嶋先生、どうしてこう女心をわかりすぎるんだかわからないんだか・・・
ハードオフに代表される男っぽさっていうか、男の子全開の楽しい空間をこんなに言葉にできるのってうらやましすぎる。
この本は手元に置いて何度も読むべき本です。
出版業界がどうのこうのはわきに置いておいて、私はこの本を買ってよかったと切実に思う。
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どこで泣けるねん?と思いながら読んでいたが、最後、レシートがいっぱい出てきたところで泣いた。音楽よりもレシート。あざとい部分もあるけれど、それらはすっかり脇へ追いやられた。純粋な、レシートの束にやられた。
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ーーー若いと、ちゃんと失恋できる。失恋して、傷つくことができる。ーーー
ビョーキ小説でも
お泣かせ小説でも
あいつってばなんで俺の気持ちわかんないんだろっ小説でもない。
そうならないけど、ちゃんと恋愛小説だった。
最初から最後までしみじみ長嶋有らしい小説だった。
キン肉マンGoFight!が、こんなにも名曲になるかね。
YouTubeで検索してじわじわとお腹の奥が熱くなった。
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なんだか、しみじみ、良かった。
私は作者の少し歳下だけれど、こういう感慨って、中年にならないと、なかなかわからないものだろうなぁと思った。
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久しぶりに国内の小説をさらっと読んだ。
車のなかで交わされる会話は、ありふれたものでありながら、その空間と人間関係、バックグラウンドミュージックが見事に描き出されてひとつの演出となっている。そこでの言葉は、一見するとすごく普通の言葉なのに、どこか名言めいたものに聞こえてくるから不思議だ。
どこかでぜひ使ってみたい。
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全体もいいけど細部がすごくよかった。2016年の暫定ベスト1(まだ1冊目だけど、最後までランキング上位に残る。)。
泣いた。明日も読みたい。買いたい。なんて言ったらいいかわからないくらいすごくおもしろかった。
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(2016/4/19読了)
今、レビューを書くにあたって開いたサイトで、長嶋有さんにブルボン小林というもうひとつの顔があることを初めて知った衝撃が強くて、感想がぶっ飛んでしまった。
気を取り直し。。。確かに、アニメに詳しい。。。じゃなくて、この本の感想。
長嶋有さん特有の、つるんでる人たちの空気みたいな雰囲気が良いです。今回はそれに恋愛色が少し濃く入ってる。でも、ただ幸せな恋愛とは違うんだよね。なのに、最後に悲しみより温かい気持ちになるのは、やっぱり長嶋有ならでは。
他に、ドライブ好きなので、全編ほとんどがドライブ中っていうのも楽しかった。車を動かせば必ず留まらなくてはならない。次に走らせる時には、さっきのことも過去になってる、みたいなことが書いてあった。奥深い言葉だなぁ。
(内容)
大切なものを失う悲しみを、まっすぐに描いた感動作。40歳にして免許を取得した戸倉は、友人須崎、その恋人琴美の3人で、伊勢神宮へドライブに出かけた。本当の願掛けにいくのだ。著者初の書き下ろし。最初で最後の「泣ける」恋愛小説。
◎物語をいろどるマンガやポップス、アイテムの数々
キン肉マン/ くるまにポピー/ トラック野郎/ しるこサンド/ 北斗の拳/ 奥田民生「さすらい」
あの頃ペニー・レインと/ グーニーズ/ 聖飢魔II 他
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深みというよりはあっさりした味わいの小説。ってなんかコーヒーみたい。小説の情景を思い浮かべると確かに思い浮かぶのだけれど、それに愛着が湧くわけではない、そういう小説。
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私も免許を取りたいと思い始めたところだったので、親近感を感じながら読んだ。
車でかかったキリンジの曲が気になってYouTube で検索してみたり、自分が免許取ったら、サービスエリアでどんな感じで過ごすだろうと想像したりで、楽しく読んだ。
最後のシーンがじんわりとよかった。
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ハイチュウ食べながら 大好きな友達と
懐メロ聞きながら ドライブしたくなる。
私は主人公の年代よりちょっと下だけど
やっぱり昭和生まれバンザイ。
男子の集まりを覗き見した感じで
楽しかったり。
愛は切なかったり。
些細な事が幸せだったり。
ホンワリ読めた。
優しい小説。
民生聞こーかな
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最後に渡されたレシート。
キン肉マンの歌が泣けるとは。
号泣させない所が好き。
「万華鏡を分解して、中身にガッカリした、みたいなことをいうな。
万華鏡はただ喜んで回すんだ、それでみえていたことだけが本当のことだよ。」
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ドライブからの切り口として見れば、音楽と仕事と趣味の人間関係が巧くまとまっている。
主体的にも客観的にも自分をみるのは難しいけど、ふとした時に気づかされることがある。削りとられるような瞬間に、本当の自分に会える。
あぁ、心に愛がなければ………じゃないのさ。
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ロードムービーならぬロード小説。そして漫画、アニメ、アニソン。そこに隠されているかのように恋と愛と死があります。
全体的にやりとりだとかそこに潜む真理だとか素晴らしかったけど(愛のようだ)エピローグがやっぱりぐっとくる。「『もう手遅れだって、思い切り気付かされた』の?」