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被害妄想が強過ぎ
2020/04/14 16:46
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投稿者:朝4時 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者さんの被害妄想が強いように感じた。
妊婦講習会や関連本、母親学級で「母乳がいかに優れているか」言い過ぎていて、母乳が出ない母親を怖がらせる、またその言い方(ディズニーランドのキャストのような「みっなさーん!」というノリ)についても書いてあるが、私としては全く鼻に付かないので、そんなのでいちいちノイローゼになったり追い詰められたりせずに話に含まれる情報、事実や内容だけ聞けば良いんじゃないの?と思ってしまい共感出来なかった。
今のところ粉ミルクより母乳が良いらしいというのは現代2020年での事実で(少し前は、粉ミルクのほうが調整されていて良いという時代もあったようですね)、乳が出て、復職する予定が無く時間があるとか、あげたいような気がすればあげれば良いし、胸が垂れるのが嫌だとか、その他、特に理由がなくても母乳をあげたくなければ粉ミルクを使えば良いでしょと思った。赤ちゃんがちゃんと育てば混ぜて与えても良いだろうしね。他の誰かが言う意見を気にし過ぎなんじゃないかな。
それは、「母乳で育てているのが偉い」とか、「一人っ子は可哀想」とか同じ。言う人は言うだろうので言わせておけば良し。一人っ子は可哀想なので二人目を、と言うのが一人っ子は可哀想なのでペットの犬を、に近く感じると言うのは作者に共感する。
また、子供を産んだ40代に関して、「森高千里や石田ゆりこや永作博美が、変わらなさを見せ付けて来る。そんな姿を世間は讃える。」とあるが、テレビの中で讃えられているならば自分に関係ないので気に病まなくても良いのでは?と思った。
そして、そもそもテレビは美しいものが映った方が良い媒体だし、作者の周囲が「姿が変わらない芸能人が素晴らしい」と外見を重視して褒め称えるならば、テレビに毒された薄っぺらい馬鹿な人たちばかりが身近にいるのね、可哀想ね、と思った。私も努力の上に成り立った美しさは好きだし良いものだと思う。また、恵まれない外見の人も居て当たり前だと思う。作者の「いろいろあって贅肉が付いているんだ。10代の頃から美容とかどうでもよくって、それより別のことに興味があったんだ。そっちを私なりに頑張っていたんだ。」と言うならば、そのスタンスに徹して美容や美しさをシカトして我が道を行けば良いし、もしも美しさにひがんでいるならば、今からでも痩せれば?と思うのよ。
と言うことで、なんかいちいち被害妄想が強いなーと引きながら読んだ。
とはいえ、神輿を担ぐふんどし男に関して、イケてる男性の尻であるならば私もチラッと盗み見たいし、男子校が共学になり、応援団の中にチア部が出来て、応援団OBとチアの摩擦があった話は興味深かった。全体的に「うじうじとマイナスに考え込みすぎなんだよ!」と思うものが多い中に、鈍感な私では気付かなく通り過ぎていたものへの作者ならではの切り口があって「確かにねー」とか、「言われてみればそうね。よく、言語化して下さったわ」、と楽しめる部分が点在していた。
あと、ボディートーク療法(笑)
宇宙概念とか、施術士のお姉さんの発言がスピリチュアル過ぎてウケた。
「腎臓に、お母さんへのいろんな気持ちがへばりついてるわ」とか、
「横隔膜に悲しみが溜まっているよ」とか。
そんなのにワクワクしたりお金払っちゃダメだわ。
これは、完全に無理だった。
紙の本
漫画ではないです。
2016/04/16 00:21
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投稿者:ばつか - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の方が書いた本は全て読んでます。兄弟の話が出てくるんですが、本の中で兄弟を作らないと可哀想と言われるのがペットを買い与えるのと同じじゃないかと、書いてあって毒親からの呪縛がある方の考え方だと思いました。
一人っ子はまだ世間的には少ない方だし、体の弱い方は体が弱くてとか年なのでと理由がある方はたくさんいる。普通の親から生れたて普通の考えの人だとそこまで考え込まないんだけど親が毒親だと言葉の裏まで無駄に読み取って自己嫌悪に陥ってしまう。
特にこの作者は異常なまでに干渉されていて、自分の考え方を批判されるのが嫌いなんだなと思いました。
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育児の諸問題について、実体験をもとに著者が人の前ではなかなか言えない本音をずばずば書いてる本。
でも、半分くらいから育児の話ではなくなって、なんの本だっけこれ?ってなります。愚痴っぽいとこも多々あり。
最初の半分では、世間の育児や女性に対するイメージ作りへの違和感に切り込んだ考え方が興味深くて面白かったけど、後半がなんだこりゃ。表紙と中身が合ってなくてすごく違和感を感じました。
「母がしんどい」を読んで衝撃を受けたので読んでみたけど、この本でもやたら母が出てくる。まだ母の呪縛からは逃れられてないってことでしょうか。
育児よりも母の印象のが強い本でした。
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奥さんが著者の講演会を聞きに行って、買ってきた本である。育児している母親からの目線で書かれており、男の私でも、そういった理由であれば、納得できると感じている。
思ったことは、箸の持ち方の話の中にあるイラストで、結婚した男の人が、奥さんに暴言吐いてる絵があった。すごく衝撃を受けた。
トトロが気持ち悪いとあった。理解できた。同じ著者の「男しかいけない場所に女が行ってきました」を読んだからわかったのだと思う。
母親。性。男女。考えさせられる本であった。人生大変だなと思う。みんないろいろな苦しみを持っているのだなと実感する。苦しいときは、結局、自分一人で苦しんでいる。孤独である。母親が助けてくれる人もいれば、そうでない人もいる。やりきれない世界で気が重くなる。気分が落ち込みそうになる。でも、性の問題をどのように解決するかで、貧困、暴力、虐待などあらゆる問題の解決の糸口になるのではと思った。風俗、AVで働かざるを得ない環境があることを知り、みんなが理解することで、住み良い社会ができるのではと思った。来るはずのないユートピアを求めているのかもしれない。でも必要悪だから、放置するのは、違うように思う。その場で働かざるを得ない女の人を救う必要があるのではと思った。本の内容と違うかもしれないが、リンクしているように思う。性は、結局、人類最大のテーマなのかなと考えた。
痴漢する男もそうだが、すべての男に、自分の中の狂暴的な性に向き合う方法が必要ではと思う。AVが救うのだろうか?出演者がリアルの場合は、違うように思う。
著者の母親に対して思ったのは、男の子であれば違った育てかたをしたのかなと思った。
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『母がしんどい』以来ハマっている田房永子さんのエッセイ。面白かったです。育児の本かと思ったらいろんなジャンルのことが書いてあり所々クスクス笑いながら読みました。特にトトロと火野正平さんの項が面白かったです。作者の考え方はひとくせあり他者を受け入れるタイプでもないので時に読んでて辛くもありましたが。。最後に書いてあった『私は、育児の中で親としての一番の仕事は、子供に「生きていていいんだよ」という念を送り続けることだけだと日々思っている』という一文に深く共感しました。
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ネットサイトの連載コラムより。著者32〜36歳、妊娠・出産・はじめての育児を通し感じたこと。世の中の母性信仰、ママという病、男たち、母と子、ちょっと妄想。
アダルト誌連載が経歴として有効なのだな、だから見えるし意識できるんだと思いました。
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ひよこ・たまごクラブの話には気づかなかったけど深く同意。
自分が無意識なうちに、たまひよによって並列知識・思考をうめこまれていたことに気づき、うわ!本当だ!こわ~とおもった。
世の中はカチコチの固定概念や評価でいっぱいなんだな。もうすこしゆとりっていうか肩張らなくていいよ~っていう感じと、周りの目やきれいごとだけじゃなくて、本音(リアル)を恐れない世の中になるといいな。
後半は育児っていうよりかは自身のトラウマっぽい話が多かったけどそれでもおもしろかった。
この本で気づけてよかった。
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痛快!まさに、助産師に一方的な母乳育児推奨を説かれていたところで、このタイトルにびびっと来て一気読み。
一見、当たり前、通説、世の中のスタンダードと思われている考え方について、それ本当か?それってなぜ?と疑ってみることも重要。
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2021.1.13
「母がしんどい」の漫画で知っていた田房永子さん。エッセイを読むのは初めてだったけれど読んでとても良かった。
女性の妊娠、出産、育児に関する伝統的儀礼のようなおかしなアレコレに対する疑問にうなずくこと多々。こういうの、読みたかったー!
子育て支援センターなどで、子供が褒められたりすると謙遜して「でもうちの子暴れん坊だから」とか「でも〇〇だから」って否定しちゃうのあるある。子供が聞いたら絶対悲しいと思うからやめようと思うし否定する意味もない。その場も白けず誰も傷つかない良い返しがないかなぁ…。「ありがとうございます」だけ言えば良いのかな…とっさに否定しちゃうんだよなぁ。息子、ごめん。
大人になってからわたしも子供と真剣に「となりのトトロ」を見て、メイを探してと泣くサツキの肩をふわっと抱いて頬を赤らめるトトロにめちゃくちゃ違和感を感じてたので、それが文章になってて自分の感情にとてもしっくりきた。
トトロ、キモい!サツキは男の幻想すぎる!
最後の章「火野正平と聖人」、火野さんってそんなに懐の深い優しい男だったのか…そしてアンマに抱かれる田房さんのところで目頭が熱くなってしまった。田房さん、願いが叶って良かったねえ。
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田房さんの本はやっぱりどれを読んでも面白い。
生きて行く上でどんなに自分を肯定しよう、認めようとしても世間がそれを許してくれないということがある。どんな容姿でも年齢や性別や経歴であっても世間はやはり若く痩せていて美しい女性を賞賛する。
出産して短期間で体型を戻した人はすごいすごいともてはやされる。電車の広告でも脱毛や痩身エステを見ない日はないし暗にこうであるべきというプレッシャーをかけている。どんな自分でも自信を持とう、自己肯定感を持とうという本はいくらでも売っていてもこんな世の中でそれを貫徹するのは本当に難しい。ダブルスタンダードですよね。田房さんはおばさんになった自分を誇らしいと思っているのにそれを肯定してくれるメディアはほぼない。もっとスタンダードになってほしいのになあ。
世の中の"当たり前""当然"という価値観は無意識にすりこまれ、疑問も持たずにうけいれてしまいがちだがそこをひとつひとつそんなことはないよ、と解説してくれる田房さんの感性は素晴らしい。多少違和感をもってもそこを読み解いて言語化していく能力はわたしにはないので面白いのと同時に読んでいてスッキリした。