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タネをまく縄文人 最新科学が覆す農耕の起源 みんなのレビュー
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紙の本
タネ、まきますか、縄文人
2018/09/30 10:34
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投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
狩猟採集により生業をたてていたと教えられた縄文人。魚をとることもあった。しかしがなら、縄文農耕論はいまいち盛り上がらないまま、どこか収束されてしまった気がしていた。それを唱える人は奇異な目で見られるような印象すらあった。その偏った歴史観を覆る1冊が世に問われた。
本書は、土器にみられる窪みにシリコンを注入して、その形状から窪みの正体を掴むという方法論から、縄文時代の農耕論と実証した概説書である。農耕と言うと稲作、それも水稲栽培を思い浮かべがちであるが、本書はマメ類などの耕作を実証してのけた。
考古学が科学かどうか分からない。再検証が難しいというその性質上、厳密な科学とは言い切れないのかもしれない。だから、様々な発想が出てくるし、安易な発想を許容する懐の深さがあると思っていた。しかし、縄文農耕論については、それを発表することを最初から異端扱いにするところがあった印象がある。案外狭量だと思っていたが、これまでの縄文農耕論に実証という姿勢が欠けていたことも原因であるのかもしれない。本書はそれを実証してみせた。面白い1冊だった。
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