紙の本
現代人へのメッセージ
2017/04/15 19:21
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投稿者:ねおん - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を観てから、小説を読みたくて購入。
岩井俊二監督の作品は映画はたくさん観ていますが、小説は初。
面白かったです。
読みながら映画のいろんなシーンが頭に浮かんできました。
映画のラストシーンも、小説のラストも、どちらも素晴らしかったです。
紙の本
私たちは主観的に生きているのか?
2016/06/26 22:28
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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説を読むと、私たちは主観的に生きているように思っているが、実は何かに影響されて生きている、人に世話をしているつもりが、実際は世話をされている。主観にでおれだけの根拠があるのかなど考えさせられる。
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冒頭部分で、男女が一線を越える境目がわからないと、七海の性格を説明している。この心の声を一番初めに持ってきたのは、性格の説明に留まらず『リップヴァンウィンクルの花嫁』が、いろんなこと-狂気と正気、同性と異性など-の『一線を越える』のがキーワードだということでは?
一章が始まる前にに浜田廣介『泣いた赤鬼』の一節が引用されている。赤鬼が書いた貼り紙。赤鬼は鬼と人間の『一線を越え』、融合できると思っていたが結果として友人を失ったと私は解釈している。だから『リップヴァンウィンクルの花嫁』で、赤鬼の貼り紙が冒頭にあるのは、一線を越えることが出来たと描くにしろそうでないにしろ、象徴的なのでは。また、全部読み終えたら考えたい。20160907
20151125登録
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三月公開される映画の小説版であるこの作品、読みながら脳内で岩井俊二作品に流れる映像とかイメージが膨らむ。
『LOVE LETTER』『花とアリス』のような岩井さんのある意味でかつての「少女漫画」のような世界観が現在版にアップデートされたような内容だなと思った。
やさしくてはかなすぎてうそばかりでしょうじきするこの世界で誰かと知り合って時を刻むこと。
『番犬は庭を守る』は男性的な部分があって、今作『リップヴァンウィンクルの花嫁』は女性的な部分が感じられる。
映画だと役者さんや編集や音でどんなふうになっていくのか公開が楽しみ。
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初期の「picnic」や「Fried Dragon Fish」、「スワロウテイル」を思い出す雰囲気。
好きだなー。
いろいろ見返したい、読み返したい。
映画のキャストも知ってしまったので、それで再生されてしまったけど、ベストな配役だと思う。
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映画を観る前に、と思い手に取る。
相変わらず岩井さんの作品は、痛い・・
それなのに、映像になると、
ヒリヒリとした痛さの中、
美しさを感じる音楽や映像で
心に焼き付けられてしまう
この作品もそうなるのかなあ。
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映画に先駆けて原作を読む。
キャストが発表されているから脳内変換しながら読み進めた。どう演じるんだろうと、思いながら。
七海の感情の揺らぎや変化にいまいち寄り添えなくて、描きたいことも噛み砕けなかった印象…
映画は観に行こうと思います。
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映画観る前にどうしても読みたくて。ハードカバーの本を発売日に買うなんていつ以来だろう。
何につけても消極的で、まじめに生きている皆川七海という女の子が主役の物語。
仕事も、SNSで手に入れた結婚も、何もかも上手くいかずに壊れてしまい、その後激流に流されるように事態が変わっていく。
それは七海が元々消極的なせいもあったけれど、結果的に彼女の素直さが彼女自身をとても救っているように思えた。
流れるようにどんどん進んでいく物語。最近同じ岩井さんの「ウォーレスの人魚」を読んだばかりだけど、全く違うテイストで、現代に生きる若い人たちならたくさん共感できると思う。
人って経験が浅い頃は大きな幸せを求めがちだけど、悲しかったり辛い経験を積み重ねていくと、特筆することのない日々が本当は一番の幸せなのだと気づくようになっていく。
身近に転がっているたくさんの幸せに気づけるような人になれたら、人生は大きく変わると思う。
個人的には、真白の役が映画ではCoccoなのかな?と想像したら、それだけで泣けてくる。壮絶で真摯で美しい真白。今から映画が楽しみ。
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【「この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ」】秘密を抱えながらも愛情を抱きあう女性二人の関係を描き、黒木華、Cocco主演で映画化される、岩井美学が凝縮された渾身の一作。
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16/01/04
300頁あるけど、読みやすくてさくっと3時間くらいで読めました。安室さんきっと見た目いい男なんだろうなと思いながら読んでました。
・これから夫婦になろうという二人の間にも、その絆の隙間にも、次々に見知らぬ他人の言葉が割り込んでくる。誰の周りにもティンカーベルが飛んでいる。七人の小人がついてくる。時計を持ったウサギが行く手を走っている。(P70)
・女は常に甘えないと。相手が男でも女でも」(P246)
・「嘘つき」
「嘘じゃないですよ」
「嘘」
「…嘘じゃないですよ。でも……嘘でもいいじゃないですか」(P259)
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もう最後までずっしりとのしかかる。この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ。非常に深かった。ラストは本当に素敵だったなあ。
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いまの感じ。絵空事にも思えるけど、どっかにいそうな彼ら。体験的にはずいぶん遠いんだけど、どうかすると自分に置き換えられそうだし。あー怖。でもおもしろ。周りの人であっちゅー間に何者かに変わったりするんだよね、ホント。
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映画の原作、キャストや予告まで発表された小説を読んでしまった。ちゃんと読めてない気がする。堪え性がありませんな。
たぶん小説の後半部分が、映画の中心になるのだろうけど、これはいいなぁ。社会と自分との距離感を問う作品だ。
もちろん映画には行くよ。
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映画が待ちきれなくて原作読みました。
すごく現代的な部分とファンタジーが入り混じったかのようなストーリーでした。
七海は結局、安室が書いたストーリーのなかに巻き込まれただけのような気もするけど…。
すごく弱くてネガティブだった七海がどんどん強く逞しくなっていく姿は清々しかったな。
文章で読んでもきれいだなーと思う場面がたくさんあったので、映画も楽しみです!
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Coccoさんが映画に出演するということで、3月の映画公開が待ちきれず読んじゃいました(*^-^*)
映画のキャッチコピー「この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ」から、きっと心洗われるストーリーなのだろうと予想していましたが……
読みふけっているうちに気がついたら、「これ、山崎豊子系の社会派小説なんじゃないですか」って思うぐらいに、現代の社会制度の課題について考えさせられていました。
(あ、モデルになっている事件があるわけじゃないから山崎豊子系じゃないですね。何系って言えば通じるかな? あんまり小説読んでなくて思い浮かびません(泣))
なんでかって、主人公の七海の行動(特に前半の)がどれもこれも迂闊すぎて、彼女がどんどん不幸になっていくのが居たたまれなくなるんですよ。
最終的に、七海は真白という愛情深い女性に出会って成長することができたけれど、これはいわば小説という夢物語だから起こりえた幸運な偶然で、現実に七海のような境遇に陥ると多くの人が人生スーパーハードモードから這い上がれなくなっちゃうのではないかと思うんです。
ブクログやAmazonのレビューを見る限り、「なんだかんだで幸せに泣けてくる。元気が湧いてくる。」「すごく弱くてネガティブだった七海がどんどん強く逞しくなっていく姿は清々しかったな。」といった感じの感想を抱いているかたが多いようなので、わたしの読み方はたぶん特殊なんでしょうね(^-^;
以下、個人ブログにて。
http://yulin.cocolog-nifty.com/yuletideblog/2016/02/post-4892.html