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紙の本
民主主義の起源とそれが社会に根付くまでの苦難の道程を丁寧に描いた書です!
2020/03/21 10:55
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現代の私たち日本人が当たり前のこととして受け止めている民主主義という政治形態がどのようにして出来たのか?その起源にまで遡って考察した画期的な五冊です。同書の著者によれば、民主主義の起源は、古代ギリシアのアテナイにあると言います。ここでは、独裁者の出現を最も警戒したアテナイの市民が試行錯誤を重ねて徹底した直接民主政を創り上げたのだと言います。しかし、この民主主義が現在のように社会に根付くまでには多くの苦難がありました。民会で苛酷な罰を受けたペルシア戦争の英雄ミルティアデスの話、ソクラテスやプラトンの民衆裁判への敵意と侮蔑の話などが語られ、民主主義が根付くまでの道程が丁寧に描かれます。
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