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「大人になるということは、肉体の内側に誰にも告げられない欲望を育てることだ。」
この世の全ての大人は、ほんとは男も女もみんな、淫らな想いを持って日々生きているのかもしれない。それを見せるか見せないかは、何かのきっかけがあるかないかの違いだけ。
2人とも大切なものを失った後…ナギは自分をいたぶって、島波先生は他人をいたぶった。
きっと苦しいけど気持ちいいんだと思う。
苦しさを溜め込んで溜め込んで、俊也の優しさに包まれて、ナギは破裂した。
先生はどうなるんだろう?
私が女だからか、ナギより先生のことが気になっちゃうよ。。。
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文庫本の形をしたエロ本と捉えるか、
現代における性の多様性を表現したものと捉えるか。。。
人を愛するというのは、本当に奥深いと思いました。
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ネットで知り合ったミステリアスな女性「ナギ」と出会った医療メーカーの営業マンのお話。
営業先のクリニック院長がクソすぎる。
最後まで読んで、他の伏線がどうなったかが気になった。
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営業職のサラリーマンが彼女と別れた後に出会った女性は、なぜか性に奔放。でもそれはどうも彼女の傷ついた過去から逃げようとしているようにしか思えない。それが明らかになっていくのかと思っていると、それより彼の方が彼女によって変えられていく。過激とも言えるそちら方面の描写もけっこうありました。そしてエンディングも特徴的。石田衣良は作品の幅が広い。
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設定が安易すぎる。相変わらず内容が薄い。久しぶりに著者の作品を手に取ったが後悔。文中で、世代の特徴だろうか、を連呼しすぎていてうんざり。ただ、内容と全然関係ない部分で「現代において成人とは本当は三十歳だろうと思う」と「延ばされた寿命の中身など、誰が考えるんだ」には共感。
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ううむ。
今までになく、来なかったなあ。
薄っぺらいクセに、なぜかヒリヒリさせるものがあって、悔しいけど読み進まされる、というのがこれまでの石田衣良作品だったのですが。
草食系男子、を主人公に代表させて、それが愉しく壊れ降りまわされて真実にたどり着く、的な感じを出したかったんだろうけど、彼らが読んだら印象変わるのかな。
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【水を抱いたことがない人には必要がない物語】
この話を薄っぺらいと言うのは、きっとこれがフィクションだと言える幸せな人なんだろうと思う。私はちょっと前まで水を抱きしめようと四苦八苦していた。彼は水を抱くことを諦めていないようだけど、私は草臥れて手を伸ばすのをやめてしまった。
この作品の官能的なシーンになんの魅力があるだろうか。それこそ私にはわからなかった。ただ、やはりわかりやすくセックスは心の近くにある。確かに様々なデリケートな話題を作中では荒っぽく扱っている。けれどそれこそ作者の強い意思を感じた。あくまでも主観ではあるが、震災に対して、セックスに対してもう少し違ったアプローチをしてもいいのではないだろうか。そう問われている気がした。彼と別れて私は1度も異性と二人きりの食事をしていない。異性に見せるための洋服を買っていない。異性を笑わせるためのプレゼントを買っていない。だからなに?と別にそれの何が悪いと思う自分もいる。だけど、虚しいさみしい辛いと泣いてる自分もいる。
弱い人だとありきたりな人だと笑われるかもしれない。読み終わってそんな自分が変わるわけでもない。だけど、不毛だとわかりきった悩める夜を明かした人だけが(明かさない方が断然幸せだと思うけど)、得られる何かがこの本には詰まってると思う。
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[2016年22冊目]
清浄な表の生活と、淫猥な裏の生活の間を行き来する興奮と葛藤とスリルを描いた作品。
わかりやすく伝わるセクシーな表現と展開のスピード感で、ページ数を思わせぬ読み方をさせるのが石田衣良流。最後のページをめくるまで結論を焦らされ、大変満足。
話の設定こそありきたりなものの、人間が情欲の深さで葛藤する姿を見るのが好きな人はハマる一冊。
個人的には島波院長が一番いい味を出している。
彼の一言がこの本を表しているので一部抜粋。
『多くの男たちは、女性の魅力を取り違えている。…問題はその女性のなかにどれほどの欲望と熱量が潜在しているか。その欲望がどんな形でねじれ、表現されるときにどんな歪みを生むのか。
異性としての女性のおもしろさは、そこにある。』
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大人の恋愛小説。大人すぎるというか、官能的表現のシーンが大半を占める。ビジネスの世界と夜の世界は、絡み合ってて切り離せないんだなって思った。この小説の内容と比べれば、接待で取引先とラウンジ行くくらいならかわいいものだと思える。
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自分を責め続けるナギとの幸せになることを祝われない恋が辛かった。最終的にナギと俊也はお互いが好きだと認める。が、そこに幸せであることを感じさせる描写は一つもなく、切ない終わり方。「水を抱く」というタイトルに込められたナギの秘密は、ナギ自身の口から知りたかった。
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心からこの状況を喜べない、読みながら祝福も応援もできない、救いや意味を見いだせない、そんな二人ですが、恋愛なんて当人がよければそれでよし、なんでしょうね。
湿気と異臭を感じる内容でした。
恋愛とはちょっと違うかな…
オススメは壇蜜さんが書いてる、あとがき。
私、彼女はすごく好きなんだよなー。
あとがき読んでもっと好きになりました。
あ、石田さんの本なのにごめんなさい。
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表紙にひかれ図書館でレンタル
大好きな蜷川実花さんの写真でした
内容はまーデスパレートな感じで
あんまり好きではなかったけれど、
今まで私が読んだことないタイプの
石田さんの作品でした。
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文庫裏のあらすじ文には「……純愛小説」とあるが・・・いやはやなんとも“どこがよっ?”とツッコミたくなるような冒頭3分の1(笑)。
でも……読み進めると……最後まで官能描写満載であるにも関わらず、確かにれっきとした純愛小説だった。
謎めいたヒロインとの恋の行く末が気になり過ぎて、一気読み。
誠司くん、いいヤツだなぁ。
で、やっぱり、石田さんのストーリーテリングは好きらしい。
★4つに近い★3つ、7ポイント半。
2016.08.24.古。
それでもやはり、最後に一言……
石田衣良は、“街もの”の方が好きだ、と、声を大にして。
※もう1つ収穫が。
巻末解説文を読む分には……(ゴーストでなければ)檀蜜さんの文章が、読みやすく分かりやすく惹かれるところがあったという点。
彼女が性愛小説なり自伝なりを描いたら……売れそう。
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東京の医療メーカーに勤める営業マン「俊也」とネットで知り合った年上の女性「ナギ」の恋愛もの。
通勤中の電車の中で読むのはオススメしません。いろんな意味で。
小説ではあるけれど、色んな形の恋愛があるな〜と改めて。
「ナギのいない不幸より、いる不幸の方が良いんだ。」
この言葉はぐっとくるなぁ。
不幸を背負える人は、カッコいいと思う。
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3.11など、みんなが知っている日時、時代設定。
ナギと同じように、読み手を終始掻き乱し、振り回す作者。焦らして焦らして…残り50ページあたりで真実を知る。
アマチュアの書き手としては理想的な構成だなと。
でも内容は終始、男女のストーリー。
「実際にありそうだよね!」
っていうフィクション作品でした。
だから男は見る目がないとか、バカだとか言われちゃうんだよなと思いつつ、これ読めば男の心理も結構わかるかも。