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第4章が最も心に響いた。
捨てた人生を拾ってみる。まさにそこだ、と思った。今の仕事は本当にやりたいことなのか分からないし、それだけをやり続けても自分の人生になんの意味も見いだせないと思う。
でも今の仕事はこれまでやってきて、自分としても捨てられるものではないし、生活を維持していくためにも重要なピースであることは間違いない。
では、どうやったら満足いく人生が送れるのか。
生活を安定させることは必要であり、仕事を切り捨てることはできないから、それを続けながらも、自己実現、さらにはその先の自己超越願望を満たしていくために、自分がやりたいもの、あきらめていたものに挑戦してみること。それで収入を得るのではなく、プロセスを楽しむこと。
あぁ、まさにそれ。
前回休職したときに、ギターは練習して楽しく歌えるようになりたいと思って練習を始めた。
今回、またうつ病で休職して、そうやって始めたことが無意味に思えてしまっていたけど、そうじゃなかったということに気づいた。
今はまだまだ下手だけど、下手なりに弾いて歌っている間は楽しいし、元気になれる。たまに下手すぎてへこむこともあるけど、それでもやっぱり忘れられなくて、またギターを手にして練習しちゃう。これだな。
将来への不安から、何かもっと違う収入を得られるスキルを身につけなければと焦り、ギターを弾いてる時間を無駄なものと思うときもあった。
でもそれは無駄じゃないんだ、自分の人生を有意義なものにするために大事なことだったんだと気づいた。
まだまだ病気とは付き合っていくと思うし、ギターはほんと上手くならないけど、のんびり音を奏でることを楽しんで生きていければいいのかな、と思った。