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さあ、始めよう。“探偵殺し”を――。
鷹司高校で起きたカンニング事件。剣峰成と太刀杜からんは、疑惑をかけられた少女、時巻暦の調査を開始する。だが、事件を解決したと思ったのも束の間、カンニングの新たな証拠が見つかり、真偽は生徒会裁判“将覧仕合”へと委ねられることに。激突する論理と論理。反転し、眼前で姿を変える真実。そして、伝説の名探偵・金田一が参戦し……。青春×本格ミステリの新機軸、第2弾。
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第1弾より面白くなってきたけど、推理の根拠が前後の流れから分かりにくく、ミステリーとしてのおもしろさに欠けるかな。
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「正義の味方と正義,どう違うんでしょうか?」
そもそも正義とは何か。
正義の反対が必ずしも悪と言えるのだろうか。
探偵養成学校である鷹司高校で起きたカンニング事件。
調査により一度は収束したものの新たなる証拠が発見され,
事件は生徒会が仕切る”学園裁判”へ持ち込まれた。
弁護人に検事,裁判長に陪審員。
各立場での主張とそれぞれの持ちうる「正義」がぶつかり合う。
「私を敗北に追い込めるのは正義だよ」
自分の信じる正義を貫く。
そして正義そのものは自分すらも貫く刃にもなりかねない。
故に人は,正義の味方になりたがる。
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世界観に慣れておもしろくなってきたー。
よくわかんないながらもなんとなくすごいんだろうなー、って感じで読んでます。
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2018年55冊目。まさかの金田一先生登場。あの防御率の低さにはちゃんと理由があったのね、とパロディながら納得。金田一先生のテクニックと凄みを存分に感じられる第二章が特に良い。続編を楽しみに待ちます。
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図書館で。
犯罪(でも無いけど)を未然に防げるような名探偵がどうして?と思ったらなんかウラがあった。まあそうだよなぁ。現役を退いて主人公しか判明しなかったナゾなんてちょっと…うん、ダヨネ。
個性豊かすぎる探偵学校の生徒さんたちですが悪役たちもなんか色々ありそう。ちょっと違うだろうけどヒロアカみたいな対立状態なのかなぁ。二つ名を持つ探偵と悪者とか。まああちらはどちらかと言えば脳筋で、こっちは頭脳対決って感じではありますが。
結構主人公の好感度が低いんだか高いんだかで面白かったです。次も楽しみ。
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〇 総合評価 ★★★★☆
探偵養成の学校,鷹司高校を舞台にした短編ミステリ。主人公は,前作で,早夜川家事件を経て,特究生として鷹司学園に入学している剣峰成という少年。
2作目のこの作品では,プロローグからちょっとした叙述トリックが仕掛けれられている。プロローグでは,学園にいる謎の犯罪者の告白がある。このプロローグで告白をしている人物が,剣峰達の担任である台場我聞(九哭将の1人,金田一剛助の好敵手であるゼノグラシアという犯罪者)だとは思いつかなかった。この部分は結構驚くことができた。円居挽らしい外連味である。
3つの短編はいずれもクオリティが高い。金田一剛助が,主人公である剣峰成やヒロインの太刀杜からんよりインパクトがある活躍をしているのはご愛敬。全体を通した仕掛けに驚くことができる上,各短編のクオリティも高い。完成度が高い短編集だと思う。
〇 試験と名探偵 ★★★☆☆
シャーロック・ホームズの活躍を描いた正典に対する試験で,学年1位を取った時巻暦がカンニングをしていたかどうか,剣峰成が捜査をするという話
後になって分かるが,この正典試験の不正こそが,黒幕ゼノグラシアである台場我聞が仕掛けた探偵殺しだった。意図して時巻に1位を取らせ,剣峰に最下位を取らせる。これらは全て,未来の探偵達に見えない瑕を与えるという計画だった。
とはいえ,そういった裏の事情は伏せられ,時牧がカンニングをしたのかどうか,九十九蘭子から,剣峰が捜査を依頼される。
剣峰は,時巻を再試験があるという嘘でハメてその反応を見る。再試験のためにカンニングペーパーを作ろうとした時巻の反応を見て,カンニングはなかったと判断する。
剣峰が正典部の部室の鍵を手に入れるためのトリック,正典試験の結果など数々の伏線を仕込んだ上で,短編としてもスッキリと仕上げている。真相にミステリ的な要素はないが,及第点のデキ
〇 古典と名探偵 ★★★★☆
北広之がライバルである馬頭凱を殺害しようとしている…と思わせる叙述トリックが仕込まれる。実際は北は自殺をし,馬頭に北殺害の容疑を負わせようとする話
この話は,金田一耕助がモデルである九哭将の1人,金田一剛助が登場し,完全に主人公を喰った活躍をする。
金田一は,北の反応で,北の計画に気付き,北に計画を諦めさせるような工作をする。
犯罪が起こる前に気付いて犯罪を抑止する。金田一の活躍が描かれている話。叙述トリックも上手く使われている。読みやすく,面白い。
〇 学園裁判と探偵殺し ★★★★★
時巻のカンニング疑惑について学園裁判が開かれる。九哭将が招待される将覧試合となる学園裁判。検事役には,九哭将の1人,千草泰宗の養子である千草浅葱。芥山忌一郎(かつて探偵として活躍していたが追放された)の孫,芥山残が証人となる。弁護人役は太刀杜からん。全体の半分を占める短編というよりは中編。千草浅葱と芥山残の子ども時代を描いてキャラクター付けをした上で,時牧のカンニング容疑を裁く。根っこはルヴォワールシリーズの双龍会みたいなもの。裁判というよりは論理合戦
時巻は剣峰が好きだったので,剣峰に容疑が掛からないように沈黙しているなど,いろいろな事情が絡む。
いったんは芥山残が真犯人であるとして将覧試合が終わろうとするが,これこそが台場の罠。台場は冤罪,冤罪を晴らせなかった弁護人,冤罪に加担した検事,そしてひいてはそれらを見抜けなかった九哭将まで潰そうとしていた。
まさにどんでん返し。台場が黒幕とは想像できず。伏線もきっちりと回収されている。面白い。
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一巻で置いてきぼりになったけど
表紙のイラストは好きだから購入。
感心の物語は素材はいいのにもったいない。
結末からプロットを作成しているような構成
いきなり主人公側に論破されて改心するにも
それぞれのキャラ同士の関係を理解する過程が
省略されてるから魅力が半減している。
それなら一巻からオムニバス形式にして
各登場人物の関わりと特徴のある学園の描写が
少しずつわかるように
もっと深く描写していれば
少なくとも私は置いてけぼりにはならなかった
気がする。
平行での物語の展開や
ディベート部分の描写はとても好きだった。
シャーロックを正典としているなら
金田一や他の作家も
安易な登場人物としてではなく
各探偵小説の一派として別学校の正典とかに
したら今も続きが読めたかもと思う作品でした。