紙の本
文庫化は嬉しいが時代が経ちすぎ。
2016/02/25 01:10
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1979年の工作舎プラネタリー・ブックスの文庫化です。さすがに古すぎでしょ。知の香りの片鱗だけは感じられるが古臭さの方が際立つ。
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工作舎プラネタリー・ブックスの文庫化。
同時刊行の『稲垣足穂さん』にも同じことが言えるが、まさか2016年になって文庫化されるとはまったく思っていなかったので、たいへん驚いた。
月にまつわる様々な物事がテーマだが、ちょっとした脱線もありつつ、興味深い内容。流石に色々と古く感じられるものがあるのは仕方が無いが。巻末のリストも要チェック。
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天界から最初に地球の側に寝返って、人間を励ましてくれたのは、なんといっても月ですから。
たぶん月は、われわれが「等身大」に思考できる対象のうちで最高のものじゃないでしょうか?
月のシンボル遊び
この「役に立たない」というのが月のまず第一のすばらしさ
むしろ月をみようとしてから人類が始まった
人間の心の中にはランプがあって、それが外に光を照射するから何かが見えるんだ
かつて月は大きかったんですよ、かなり。
月はとにかく子孫を残したがりますね、
海水の一滴一滴にまで月の管理が行きとどいている
云々。格言になりうる卓見ばかりでくらくら。
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二人の視点で,月と科学について話が楽しめた。
もう少し,荒俣宏の話が読みたかったと,思う程度にしか話の分量?が少なかったのが残念
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「たぶん月は、われわれが“等身大"に思考できる対象のうちで最高のものじゃないでしょうか?」。ギラギラの太陽ではなくあえて冷え冷えの月をテーマとして、若き日のアラマタ、セイゴオ両氏が古今東西の作品やエピソードを語り尽くす。ホフマン、ノヴァーリス、サミュエル・パーマー、ユング、ラフォルグ、マクスウェルの悪魔、フランソワ・ジャコブ、イエイツ、フランシス・ジャム、ジョン・キーツ、宮本正太郎、コールリジ、ジャック・スミス、ディドロ、ジョージ・バークリー、宮沢賢治、萩原朔太郎、トマス・モア、アリスター・クラウリ、ヴェルヌらを介して語られる、まさにルナティックな世界。解説:岡和田晃(裏表紙)
月に関しての、とても濃い一冊でした。
まず幻想科学というタイトルからして人を喰っているような…。抽象的かつ感覚的な話から始まるので、面食らいました。
どこまで理解できているかと言えば、ほとんどできていないんだろうなぁと思います。
巻末の月に関する100のリストを参考にして、理解を深めたいです。