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最初から母であるわけがない。
母であろうと、産んだ瞬間から後戻りできない道を歩き始めるのだ。
なのに、当然のように母であることを求められる。できないことを責められ、また自分でも責めてしまう。
そんなことしなくていい。
大丈夫。
完璧である必要なんてまったくない。
だって、育児しながら育自してるのだから。
あの頃の自分に言ってあげたい。
間違ってなかったよって。
そう再確認できた作品でした。
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2016.5月
突然お母さんになる。お母さんもその時に生まれる。ベタベタとママを褒めて持ち上げるのではなく、お母さんの気持ちを存在を正直にまっすぐ受け止めてくれる懐の大きい本。読めばお母さんの心がひとつ強くなるようなそんな感じ。誠実なメッセージ。
(メモ)
アウェイ感、子どもをなめていないか、理不尽なことをしていないか、補助輪、アメニモマケズ。
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出産を視点を変えて、「ははがうまれる」ととらえるのはかなり斬新です。「いいこと日記」は特にいいです。残念ながら「ハンカチ落とし」というゲームがわかりません。著者も?マークを付していますが、処女出産、意味不明。英語から説き起こすのは、著者に限らず不可、他の言葉ではと突っ込みたくなります。成長は成熟では?日本でも少なくなりましたが、畳に座った目線は外国でも通用するのでしょうか?疑問です。ひらがなに、柔らかさや、あたたかさ、包み込むような感じを持ちますが、何かが始まる前の未分化な感じや、白紙や白地図に近い感じを私は持ちません。アウェイ感は「疎外感」とは違う気がします。
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もっと核心をついた内容かと期待したので、ちょっと肩透かし。
でも、『母親のための酸素マスク』と『子どものまっとうな怒り』は為になった。
この章は繰り返し読んで忘れないように。
そして『母親の〜』は主人にも読んでほしいと思った。
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こどもがうまれるということは同時にははがうまれるということでもある。お母さんだってわからないことだらけで戸惑って当たり前。子どもと一緒に成長していくんだということを、自らの子育て経験をもとに綴っています。がんばりすぎなくてもいいんだよ、とやさしく教えてくれる一冊。
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母の友で連載されていたエッセイ集。
一つ一つはとても短いエッセイなので読みやすい。
著者の人柄が現れているのか、文章も優しく温かい。
しかし、
母親の自己犠牲は美化されがちだが、実際には何のメリットもない。
ズバリと清々しいほど言い切ってくれた!
素晴らしい!!!
この前後も夫に読み聞いてもらったのだが、「つまりこうやって夜な夜な読書をしていることが、妻(私)にとってのセルフケアってこと?」と聞かれた。
確かに読書は自分の大切な時間だけど、それだけじゃなくて子ども抜きで社会との繋がりが欲しいんだよね。
そこはなかなか理解してもらえなかった。残念。
それから著者が家事なんてだーいきらい!と断言しているのも笑っちゃうくらい好印象。
ああ、日本でもシンガポールのように朝食は屋台で食べるような習慣が生まれてほしい。
華々しい経歴を見て驚いたが、人に優しく、自分を飾らない、とてもステキな方だと思う。
母だけでなく父にも独身者にも読んでもらいたい一冊。
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ずばり、いい本でした。
・子供は親の失敗談を喜ぶ
確かに!私も母がファミコンをやっていて鍋を焦がした話がたまらなく好き(笑)
・親は補助輪のようなもの。なくてはならないものから、あると邪魔!になって健全である。
上手いこと言う。補助輪として必要とされているうちが花ということか。
・母性は育てる中で育まれる。
これはもっと前に聞きたかった。頼りない背中や泣き声を聞きながら、おっぱいをあげながら、母になっていくんだよなぁ。生まれるまでは実感が湧かなくて本当に不安でいっぱいだった。その頃の私にだんだんお母さんになれるよ!と伝えてあげたい。
・酸素マスクは親が付けてから子に付ける。ケアする人だってケアされる必要があるし、それでこそいいケアができる。
これ、当たり前のようで誰も言ってくれないよね。尊い。
・旅のベストテン
娘とやってみたい。ジュースを混ぜて飲む罰ゲームの話、生き生きとしていて好き。子供がいると大変だけど思い出がグーンと鮮やかになる。
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子どもと向き合うのにつかれたとき、気分を変えるべく軽く手に取れる本。文章も平易で読みやすいエッセイ。
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お母さん、これからお母さんになる人におすすめ。
手元に置いて、しんどい時に読み返したいと思った。
印象に残ったのは「母親のための酸素マスク」
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新聞の書評を読んだこととタイトル「ははがうまれる」に惹かれて購入。分かりやすい言葉で、「心が軽くなる子育てのヒント」がかかれています。「母親のための酸素マスク」って、言い得て妙!ですね。
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13)新しく生まれた子供同様新しく生まれた母も育てられる必要がある。母をするという初めての経験を日々こなしていく為には一緒に子供の面倒を見ながらお手本を見せてくれる人周りのサポートや優しいアドバイスが欠かせない。それに24時間大切な命の責任者であることはとても大変。共同責任者の存在がなければどれほど心細いことか。子供が生まれ母が生まれる。周りの人たちが動かされ繋がり育っていく。そうして未来が開けていく。
23)大人はけっこう簡単に子供との約束を反古にしている。子供の望みを安請け合いしていざとなると大人の都合を優先する。後でしてあげるからという言葉さえその場限りのごまかしかもしれない。子供が怒り出したらわがまま言わないでと子供のせいにする。ルールを決める権限を持っているからこそ途中でころころ変えない。自分の感情まかせで子供に接するのでなく約束を守れない時にはできる限り説明を尽くす大人に。
46)成長途上にあるのは子供だけではない。親になってからこそ成長が大事ではないか。人間としてどれほど豊かになるかは独り立ちし親離れし次世代を育成していく中での試行錯誤の幅と深さによって決まる。
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ははがうまれる。
このやわらかいひらがな表記の中に、戸惑いや迷い、自信のなさなどいろいろな葛藤が含まれている。妊娠中の今の私に、それでいいんだよ、と包み込んでくれるようなやさしい安心感を与えてくれる。
ほどく、という章がとても好きだった。
何かを作るというワークショップは多いけれど、ほどくワークショップはほとんどないという。
「私たちは、何かを作ることが、生産的で価値のあることだと思い過ぎている」とも宮地さんは言う。今の私の状態は、まさにこのほどく過程にあるのではないかと思った。
作り出すことは、目に見えてわかりやすいし、やった感があって充実した気持ちになる。でも、どうしても気持ちがそちらに向かない。
1ヶ月ちょっと後に控えた出産という大きな出来事に向かうモラトリアムのような時間。今の私は、作り出すよりも、いろいろなことをほどいていく時なのかもしれない。自分の分身のいのちが生まれるその時までに、私は静かに神妙に少しずつ自分をほどいていっている。
そして、まっさらな自分に生まれ変わって、あなたを迎える。あなたと一緒に、ははもうまれる。
そのための時間を、今私は過ごしている。
そう考えると、産休のこの時間を有意義に過ごせない劣等感や虚無感、敗北感、自己嫌悪、そういったものたちから自分を解放してあげられる。
ははがうまれる。
母になるでもなく、母をするでもなく、ははがうまれる。
しばし、あたたかいシャワーのように、このことばに素直に包まれていようと思う。
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あったはずのものが消失し、静かな空間が残る。なくなってしまったセーターのかわりに、手の間を糸が通る感触と、編まれていたものに向き合っていた時間が残る。
ほどかれた毛糸は、蒸すと、よれがなくなり、まっすぐになる。もう元のセーターの余韻は去り、次に何かに生まれ変わることを待っている。
編んだり、結んだり、作ったりする動作から、ほどく、ゆるめる、ほぐすといった動作に注目を移すこと。それは、よれる、もつれる、からむ、といった途中経過も含めて、日々の暮らしの大切な何かを語っているような気がする。(86)
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何度も腕を骨折する息子。見方を変えれば、腕がもっと大事な身体の中心部分を守ってくれている。
子どもに対して「まったくもう!」と思うことを、ちょっと見方を変えてほっこり心が温まる。そんな風に子どもの成長を見守りたいと思った。
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2021.02.08
精神科医として働くが、この本では「母」であり
かつて妊婦で新米母として戦ってきた著者のこれまでの振り返りと、「母として」像がある。
経験者の言葉は重く深く、そして気づきがたくさんある。
すぎてみれば…思うところがあるのは、人生皆同じだ。
この目線は想像するしかない、失敗はしてなんぼ(命にかかわらなければ)先輩ママからのことばに励まされる。
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子育て中で色々と悩む時に、ほっと一息がつけるエッセイだった。大人になった子供を持つ人が書いた文を読むと、今を大切にしなきゃ…と思うものの…大切にできない時間もあるけど、向き合おう!と思えました。