紙の本
お能漫画ではなくなってきている
2016/06/12 16:20
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:四月うさぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
成田さんの作品には、基本的に「善人」しか出てこないので、ある意味安心して読めます。でも、そのことが作品の内容を狭めてしまっているようにも思えて、今回のストーカー事件も人間の暗部をえぐるような結末だったらもう少し印象に残ったかもしれないと感じました。
とはいえ、あくまでも能が基本の漫画なので社会問題にあまり重点を置いてほしくないというのが正直な気持ちです。この巻の終盤から始まったゴミ屋敷問題も、お能と何か関係はあるのでしょうか。以前は、物語の舞台がNYでも、憲人さんがリアルタイムで演じている曲の内容と現実世界が微妙にリンクしていて、能を知らない人でも十分能を楽しめる話が多かったのですが、最近は能役者である憲人さんより、憲人さんの私生活が描かれることが多くなったので、お能好きの身としては少々残念に思っています。
紙の本
今回は舞台が出てきません
2016/03/31 20:32
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ponta - この投稿者のレビュー一覧を見る
メインは憲人と葉月、そしてお遍路ブログ。どうもブログの場面になるとお話に入り込めずに
テンションが下がってしまって少し読みにくい巻でした。前の巻で一応のストーカーには結末が
ついたのですが消化不良だと思っていたらブログ関連でその続編?的なお話に。
ただし、憲人と葉月のすれ違いを絡めてしまったのでメインがどちらなのかどっちつかずのまま
お遍路が終わりました。やっぱり消化不良!連載も長く続くとたまには盛り上がらない巻も出てくる。今回はそれに当たったようです
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お遍路ネタが癒しと仲直りの両方に役立っていた。
それにしても、いつのまにか憲人と葉月さんはカップル成立で安定しちゃっている。しかも葉月さんは、いくらストーカー被害者とはいえ、年齢のわりに恋愛態度が子供っぽすぎないか? あの程度のことで、だいっきらい!と怒鳴られて何ヵ月も連絡が取れないって、かなりめんどくさい恋人だよなぁ。
それまでも葉月さんは、真面目な分、許容度の狭い女性だなと感じていたけれど、今回はかなり魅力downで残念でした。
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多忙な能楽師のケントと
ジャズピアニストであり女優さんな葉月さんとの恋は
すれ違い多し……?
彼女のスケジュールの把握がお仕事用のサイト頼りっていうところに驚いたり
いや、そこはもっと聞いとけよと(苦笑)
それにしても、ケンちゃんという人は、
本業のお能にも、プライベートの恋にも、なんにでも全力投球なんだなと感心してしまった
それから、なんにでも深読みをしてしまうという
長所と短所が紙一重なところが、ケンちゃんの魅力といえなくもない?
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201603/ケントと葉月の年齢のわりに幼いとこが気になるけどある意味浮世離れした世界ゆえか。でも成田先生ならではのふとしたセリフや物事の展開にグッとくるのでさすが。
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花よりも花の如く 15 成田美名子
およそ1年ぶりの新刊。すっかり話忘れちゃったし、話の進みは遅いし、半分惰性で読んでる感じ。
29
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前巻があまりにも面白くなかったので、流し読みしてしまった。
前巻よりも面白くなっているかなぁ。。。
恋愛が中途半端な感じ。でもまぁ実生活において相手の感情なんて判りもしないので、このモヤモヤ感は現実味があるのかなと。
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テレビでもいいと言われたからと言って
ドラマのワンシーンで見たのを「能を見た」と言ってしまうのはちょっとびっくり。
恭子先生、短い出番だけれど気持ちの良い人だ。
周りに人がいるところで好きだと言われるより
嫌いだと言われる方が自分なら余程恥ずかしい。
憲ちゃんにチョコを渡せなかったなら私なら
とっておくか自分で食べてしまうが。
人に渡すのは、しかも2人の共通の知人に渡すのは
気付いて欲しくてわざとなのか。
そうでないにしろちょっとデリカシーが無いと感じる。
望さんの対応はスマートだが、憲ちゃんも流石に受け取れないだろう。
楽くんはとても良い。
清経の話で突然憲ちゃんが怒っても応じるし
休眠打破の話を出すところが素晴らしい。
寒さを乗り越えないと花を咲かせられない。
琳さんもわざわざ話題を失敗したかもと
言いに来てくれる心配りが流石だ。
西門との間に色々あるのが当人同士の問題では無いのに
苦しいなぁと思う。
琳さんの『現代でもみんな戦ってる』という言葉が響く。
いつの時代でも普遍的な苦労があるし
その時代特有の辛いこともある。
結願の場所に居合わせたい気持ちは分かるが
自分ならひとりで回りたい気もするし難しい。
少なくとも憲ちゃんと葉月さんの間では事前に相談してからの方が、と思ってしまう。
サヨナラが満開、寂しい言葉のようにも聞こえるけれど
別れがあるから出会いがあり、新しい旅が始まる。