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【待ち受ける驚愕の展開。ドラマ化もされた話題作、待望の文庫化】杉村三郎が巻き込まれたバスジャック事件。実は、それが本当の謎の始まりだった――。『誰か』『名もなき毒』に続くシリーズ第三弾。
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杉村シリーズ第3段。
杉村三郎は、今回は編集長とともにバスジャックに遭遇。警官隊の突入とともに犯人の死で事件は解決はしたが、そこから、社員研修等で人をコントロールする話に移り、ずしりと重くなっていく。
会長に出した辞表を預かられながら、犯人やその背後に何があったかを調べることになったところで、上巻終了。
ここまで一気読みしてしまったおもしろさ。読み応えがある。
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少し時間をかけながら読んだり読まなかったりを繰り返して読んだ。久しぶりの宮部みゆき作品だったが、なんというか、ミステリー感はあまり無かったし、坂本くんの件や、最後の奥さんの件などが必要だったのか疑問。という訳で、ちょっとイマイチだったかな。
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社内広報誌の取材の帰り道のバスで、バスジャックと遭遇した杉村三郎。その犯人の老人は丁寧な口調やものごしで乗客たちを惹きつけていった。
事件解決後、乗客たちの元に、犯人から慰謝料として数百万が送られてきた。老人のバスジャックの目的は何だったのか?
上巻で宮部さんの技を感じさせられたのは、バスジャックの時の犯人と乗客たちの奇矯な関係性の描写。
「ストックホルム症候群」という、人質が自分の運命を握っている犯人に奇妙な信頼感や親近感を感じてしまう、心理状態があるそうですが、それに近いものがしっかりと再現されています。
丁寧な口調と柔らかい物腰ながら、拳銃を突きつけ、威嚇射撃も辞さない老人。皆さんに迷惑をかけた、と謝り、あとで慰謝料を送ると語る老人。
飴と鞭、そしてお金の魔力で乗客たちを翻弄し手玉に取ります。乗客たちの反応も様々で、お金に執着を見せる零細企業の社長の男性や、老人に親近感を感じてしまう若い男女、責任感の強いバス運転者などがいます。
そうした様々な立場、個性を持った人物を、バスジャックという特殊な状況下の中でも、しっかりと書き分け、そして物語を成立させるのです。
そしてバスジャック事件以降、同じく事件に巻き込まれた、杉村三郎の上司である園田編集長が、精神的に不安定になったり、部署内でのパワハラ、セクハラ問題など、会社内のごたごたも収まりません。
また『名もなき毒』に登場した北見探偵がらみの事件にも首を突っ込んだらりと、相変わらずの巻き込まれっぷり、もしくはおせっかいぷりをみせてくれます。
宮部さんの長編作品ということなので、こんなに事件が起こっているのに、展開事態は地味目な印象。上巻で起こったさまざまな事柄から、宮部さんが何を浮かび上がらせようとしているのか、気になります。
2015年版このミステリーがすごい!7位
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丁重な物言いの老人が企てたバスジャック事件。事件はあっさりと解決したように思えたが、実は何から何まで謎だらけの珍事件。
本当に、宮部みゆき作品は面白いですね。文章巧みに物語の中へ引きずられていきます。しかも内容も深く考えさせられる場面が多々あり、上下巻でも長さを感じません。
下巻も楽しみです。
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登場人物の坂本君に事件の動機が弱すぎる事と
妻、菜穂子の裏切りの理由が弱い気がする
それが難点である。
杉村三郎シリーズを展開するためには、彼を今多グループから離れさせる必要があるのでこのような展開になった様だがやむなしか
シリーズ第4作「希望荘」に期待。
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杉村さんシリーズはあまりにも面白くて地に手をついて愕然とした思い出がある。それは前作「名もなき毒」しかり、本作も圧倒的な人間の業を見せつけられるからだ。杉村さんはいつも間に合わない。バスジャックに隠された謎、家族との関係。いつもラストは静謐さを感じる。シリーズの一つの区切りとなる本作は是非多くの方に読んでもらいたい。
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先に「ソロモンの偽証」の文庫版を先に読んだので、杉村氏が今どうなっているかは知ってしまっているのですが、まさかこんなラストになるとは。驚きでした。
しかし宮部先生の想像力には圧巻です。着眼点が良いなと思いました。
読まないと知らない世界がたくさんあって勉強にもなりますよ。
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に。動かないでください」。拳銃を持った、丁寧な口調の老人が企てたバスジャック。乗客の一人に、杉村三郎がいた。呆気なく解決したと思われたその事件は、しかし、日本社会のそして人間の心に潜む巨大な闇への入り口にすぎなかった。連続ドラマ化もされた、『誰か』『名もなき毒』に続く杉村シリーズ第3作。
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【あらすじ】
杉村三郎が巻き込まれたバスジャック事件。実は、それが本当の謎の始まりだった――。『誰か』『名もなき毒』に続くシリーズ第三弾。
今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室の杉村三郎は、ある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇する。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたが、実はそれが本当の謎の始まりだった――。 事件の真の動機に隠された、日本という国、そして人間の本質に潜む闇。杉村三郎が巻き込まれる最悪の事件。息もつかせぬ緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ。2014年、小泉孝太郎主演で連続ドラマ化。
【感想】
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再読。『誰か』『名もなき毒』シリーズ。2年前に単行本で読んだはずだが、驚愕のラスト(下巻)以外は結構忘れていた。トレーナーと軍隊との類似点の指摘とか、重いテーマにも突っ込んでいて、宮部さんらしい。謎解きと驚愕のラストの下巻へ。
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「皆さん、お静かに。動かないでください」。拳銃を持った、丁寧な口調の老人が企てたバスジャック。乗客の一人に、杉村三郎がいた。呆気なく解決したと思われたその事件は、しかし、日本社会のそして人間の心に潜む巨大な闇への入り口にすぎなかった。連続ドラマ化もされた、『誰か』『名もなき毒』に続く杉村シリーズ第3作。
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面白い。早く続きを読まねば。
けど、これシリーズ三作目なんですね。
借り物なので、これが初めての杉村シリーズ。
前のも読んでみたいです。でもまずは下巻へ。
暮木老人、気になる…!
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帯に「貴方は、この衝撃を受け止められるか?」とありますが、まだ上巻の段階では、どこがどう衝撃なのかはよくわかりませんでした。
バスジャックをしたおじいさんが一体何者なのか。
気になります。