電子書籍
何か微妙
2017/12/06 06:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンガとアニメの最初の方だけ見たので 話がどうなるのか知りたくて 結局小説を読んだ。 君の名は と見ていたので あれは再会?というか出会いがあったので そっちを期待していたな。 彼のガールフレンドたちとの関係が あっさり、というか特にどうっていう感じでもなかったし。。。
電子書籍
恋愛は秒速?メートル
2017/01/09 18:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:asahiasumoasuka - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんなに好きになっての片思いも、かなった恋だとしても、なあなあで続ける恋愛でも、ただただ過ぎていく。どんなカタチにせよ。そんなことを現実に覚めれば、わかる。が、どんなカタチにせよ覚めないうちは時が止まったように数秒前に戻ったり、繰り返したりして過ごす。楽しかった、楽しくなかったは、あくまで結果だ。なんて思えないことが恋愛なのかもしれない。
そんな、現実と恋愛(ゆめ)の境を感じた作品でした。
投稿元:
レビューを見る
どうしようもないほど辛く、救われなさが大きい。でも読んでしまう不思議。装丁が素晴らしくて、気になってたところだったからほぼジャケ買いしてやっと読めた。
投稿元:
レビューを見る
叶わない初恋と、それを想い出として、けれど一面では呪縛のように抱えて生きる貴樹と、その世界の物語だった。
映画を先に知り、「秒速5センチメートル」はとても好きな映画だ。
繰り返し観るし、山崎まさよしさんのあの曲が別な場所で流れても、あぁこれは「秒速5センチメートル」の曲だと感じてしまうくらいに。
明里との関係があまりにしっくりきすぎて、貴樹にぴつたり、ちょうど過ぎて、彼は明里と離れたあとの自分の扱いにいつも困っているように見えた。
大人になっても世界に馴染めない気がするのは、明里といた世界があまりに自分の中に溶け込んでいたからなんじゃないか、と思う。
それでもいろんな人と離れて、社会とも離れて、人も自分も擦り減らして、ひとりになって初めてわかることや見えるものはきっとたくさんある。
貴樹はその中で少しずつ何かを取り戻していったのかもしれないなと感じた。
最後のあのシーンは、映画を観た時も「あれはああいう風にしか終われない。あそこでやっと貴樹くんは歩き出すんだよ、きっと」なんて話を家族と何度もした。
言葉で成り立つ小説版で改めてそこに触れられて、嬉しかった。
投稿元:
レビューを見る
言の葉の庭を読んだときは映像だけでは分からなかった背景が描かれていて、違う解釈を提示されたようで正直戸惑った部分もあったのだけど、秒速5センチメートルは映像に描かれているままが小説になっているような気がして、安心して読めた
感情の起伏が大きくない分、秒速5センチメートルの方が小説向きなのかもしれないと思った。落ち着いたナレーションが聞こえてくるような、そんな文章だった。哲学的な語り口と、希望的なエンディングが素敵で、小説としてはこちらの方が好きかもしれないと感じた。また好きな本ができて良かった。
投稿元:
レビューを見る
若き時の切ない初恋の思い出、自分も経験があるためついつい感情移入してしまった。
彼が優しいが故に周りの人を傷つけてしまう、そんな想いの入ったストーリーだった。
投稿元:
レビューを見る
名作アニメの監督によるノベライズ作品。
第一話を少年の一人称、第二話を少女の一人称でほぼ映画通りに描いた後、第三話を三人称で、映画に描かれなかった部分を大きく取り上げた物語に。
著者はあとがきで映画を未見の人にも楽しめるように描いたと仰っているが、果たして未見の人がどう読むのか。
投稿元:
レビューを見る
美しく、切ない物語。心の弱さ、強さ、はかなさ。胸の中の何かがきゅっと小さく疼くような感覚を覚える。
映像をみた後にこの本を読んだ。小説の中には、映像にはない描写、物語がある。「言葉」にすることで美しく生きるimageにつながってる気がした。
この小説を読み終えた後、映像をもう一度みてみたいと思った。また違う映像に見えるのではないかと思う。
投稿元:
レビューを見る
文章が映像的.幼少期の体験がその後の人生のどのような時期にどのような影を落とすのか,明らかに過去を引きずる.ある断片断片だけを繋げた構成だが,過去の経験が未来に反映されそれが生として連綿と続く.ラストでプラスに転換した主人公達だが,テーマとしては鬱々としている.それを映像として見せることに視点があるように感じる.
投稿元:
レビューを見る
アニメのインパクトが大きすぎたせいか、大きな感動というほどまで至らなかった。活字することで、馳せる想いが狭まることもあるんだなと思った。
あらすじ(背表紙より)
「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」いつも大切なことを教えてくれた明里、そんな彼女を守ろうとした貴樹。小学校で出会った2人は中学で離ればなれになり、それぞれの恋心と魂は彷徨を続けていく―。劇場アニメーション『秒速5センチメートル』では語られなかった彼らの心象風景を、新海誠監督みずからが繊細な筆致で小説化。1人の少年を軸に描かれる、3つの連作短編を収録する。
投稿元:
レビューを見る
いつか・・・。
想い出がワインのように熟して、
苦い過去ですらまろやかに味わえる、
そんな時が訪れたときに、
素敵な大人になっているだろうか。
味わいのある大人になれているだろうか。
投稿元:
レビューを見る
表紙が懐かしく、思わず手に取り購入。作品は映像でもちろん見ており、個人的にはBAD ENDではと捉えてます。それでも手に取ったのは「言の葉の庭」の親本を読んでいたから。絵と文章で相互補完しあって初めて作品が完成しているように感じたのは初めてでした。
今夏の「君の名は。」、期待してます。「言の葉の庭」のような映像美があればうれしいな。
投稿元:
レビューを見る
全三話の連作短編。主人公 遠野貴樹は無力な幼少期に親の転勤により、特別な存在であった明里を失う。彼に恋をする女の子の目線で描かれる思春期を経て、三人称で語られるのは大人となった現在。
「貴樹くんはこの先も大丈夫」、という明里がくれた言葉を頼りに世界を手繰り寄せようともがき、奇跡の邂逅で彼は世界と一つになる。
叶わない初恋の物語。でも私的にはハッピーエンド。
投稿元:
レビューを見る
■どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。
「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」いつも大切なことを教えてくれた明里、そんな彼女を守ろうとした貴樹。小学校で出会った2人は中学で離ればなれになり、それぞれの恋心と魂は彷徨を続けていく―。劇場アニメーション『秒速5センチメートル』では語られなかった彼らの心象風景を、新海誠監督みずからが繊細な筆致で小説化。1人の少年を軸に描かれる、3つの連作短編を収録する。
投稿元:
レビューを見る
「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」。いつも大切なことを教えてくれた明里、彼女を守ろうとした貴樹。二人の恋心の彷徨を描く劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を監督自ら小説化。(Amazon紹介より)
アニメを観てから小説版を読みました。小説版のほうが心理描写が細かく記されていて、アニメではフワッとしている点(例えば、花苗が貴樹に好きだと言えずに泣いてしまったシーンとか)が理解できたと共に、アニメで感じた以上に切ない気持ちになりました。
心の奥底に抱えている淡い気持ちって、なぜこんなにも色褪せず、強く残り続けるのでしょうね。もはや一種のトラウマのようなものだと感じます。でも、その苦しさを乗り越え、その気持ちを「想い出」に昇華することが大人になることなのではないかと考えます。誰もが通る道、だからこそ、この『秒速5センチメートル』が多くの人に支持されているのかなと思います。
ちなみに、最後のシーンの結び方は、私はアニメのほうが好きです。きっちり前向きになれるような気がするから。