紙の本
筆者の主観が多い
2022/10/23 20:57
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投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大筋としては、確かにそうかも知れないと思ったが、教育の章は、「いかに社会の役に立つ人間を育てるか」という意識が強いように感じたのが少し残念でした。
紙の本
識者が言う現代日本の病理
2016/04/05 17:15
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投稿者:ワタヤン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の専門である経済ではなく、日本社会の様々な課題について平易な言葉で述べている。国際経済の専門用語などないので、一般の人がスラスラ読める。良識ある人がまっとうな意見を述べている感じ。これまでの著者の本が難しくて手が出なかった人や、経済分野で著者の考えに賛同できない人も読んでみたらどうだろうか。知的レベルが高い方には物足りないかも。
紙の本
題名のとおり
2016/07/16 10:39
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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治家は放送局の電波を止めると言ったり、地方新聞に広告を出さないようにすればよいと言い、保護者は給食費を支払わないと言う。いつからこの国はこのようになっているのか。政治も○か×の2言論であり、自分達の意向に添わなければ対案を出せなど、この国は破滅か崩壊に向かいつつある。本の内容は常識的だが、この内容を常識ではないと思う人がいることが日本の実情である。
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幼児化、正悪の2元化の現実は確かにあるだろう。
政治家、企業経営者、中高年等についての分析指摘はおおむね当たっていると思われ、それを踏まえて、教育や地方再生までの議論展開がしてあるが、やや総論的、常識的な土俵にとどまっている感が否めない。
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「我が意を得たり!」という感じ。豊田章男が創業家社長だから酷いとは思わないが、安倍首相を始めとした二代目政治家の体たらくといい、SNS、LINEに代表されるゆるいコミュニケーションといい、日本人の幼児化はまさに深刻だと思う昨今。自立した大人がもっと必要。
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元財務官 榊原英資氏による、現在の日本社会に対する辛口コメント集。現在の日本人の内向き思考やモンスター化する身勝手さを批判し、企業や社会もそれら身勝手な日本人に対して毅然とした態度をとることの必要性を説いている。意見にはほぼ同意。
「人は誰でもコミュニティーの中にあり、何らかの格好で支えあって生きている、という社会の原則も理解できていない」p21
「社会のルールに従わない場合にはペナルティを科すという厳しさが、いまの世の中から失われているように思います」p24
「安倍総理の考え方はどちらかというと成長重視で、財政再建は二の次というところがあるようですが、この問題についてはより積極的に取り組む必要があります」p46
「(政治家)二世、三世たちが、小選挙区制という環境のおかげでますます有利になっているのが現状です」p53
「官僚に関しては質の劣化は起きていないといっていいと思います」p55
「個人の店であれば、店主が自分の責任でモンスター客にノーと言うこともできます。しかしそれがフランチャイズなどでは、本部の意向を聞かずに客にノーと言うのはためらわれてしまうでしょう」p67
「海外では「人は、誰かが見張っていなければ必ず悪事を働くものだ」という性悪説に基づいているのに対し、日本企業は性善説を捨てられないのだろうかと感じます」p79
「サブカルチャーが妙に発達しすぎると、知的なものに対する関心が失われていくのです。わかりやすく言えば、若者はサブカルチャー的な情報にどっぷりつかりすぎると、知的な関心をどんどんなくしてしまう」p81
「本当に創造力を養いたいのであれば、詰め込み教育をしなければいけない。詰め込み教育は、創造力を養うことと一見正反対のように思うでしょう。しかし創造力というのは知識の量が多ければ多いほど豊かになるものです」p101
「東京は、遊園地にいるようなものですから、学生が勉強するわけがありません」p174
「今までにない新しいことをしたときは必ずクレームが来ます。クレームを一切生じさせてはいけないというと、何もしないのが一番いいということになってしまう」p184
「日本で日本語ができないということは、仕事がないということを意味します」p190
「オープンソサエティに生きる上で重要なことは「自分が知らないということを知る」ことです。何でも知っているつもりでも、本当は大して知らないのだということを知る」p207
「(ジョージ・ソロス)人間は必ず過ちを犯す。それを意識することが非常に重要だ」p210