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○植物学という実は奥深い世界にライトに誘ってくれる
有川浩さん原作の映画「植物図鑑」が公開されました。植物図鑑自体は雑草という普段うざったいけど実態をつかめないものを小説の中で詳説している点では画期的だが、この「面白くて眠れなくなる植物学」は雑草という概念だけでないすべての植物についてわかりやすく解説してくれる。
わたしの気になったトピックを2つほど。
「植物のダヴィンチコード」
ダンブラウン原作の映画『ダヴィンチコード』の中で地下金庫を開ける暗証番号として数列が出てくるが、それは「フィボナッチ数列」の考え方がわかれば解けるのであるが、植物の世界でも、葉っぱの付き方の規則性がこのフィボナッチ数列に従うのである。
「水戸黄門の印籠はフタバアオイ」
実際にはレイアウトのよさから三つ葉が御紋に書かれるが、いくさの中で葉っぱの上に料理が出された後勝利したことから使われるようになったそうだ。
他にも、なぜ紅葉は葉っぱが赤くなるのか、ニンジンとダイコンの書きわけ方、植物の血液型、などなどとても身近で深いのに、わかりやすく解説してくれます。
語り口はとてもソフトで、一見分かりにくいことでもわかりやすくなるよう噛み砕いて書いてある印象だ。
PHP研究所から発行されている「面白くて眠れなくなる」シリーズの植物学版である。他にも、数学や物理、社会学など約20タイトル発行されているので、ぜひ制覇したいところではある。
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読みながら寝ちゃうこと4度~木はどこまで大きくなれるのか? 水戸黄門の印籠はフタバアオイ マツはなぜめでたいか? 竹は木か草か? ニンジンの上手な描き方 大根足はほめ言葉? どうしてバナナにタネはないのか?~140m 三つ葉葵はない 分類不能 横に線を描く 昔の大根は細かった タネのない三倍体が現れて、それを栽培している メンデルは生物学で落第点を取っている
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タイトルに反し、自分はむしろ、寝る前に読むとうまく入眠できる感がありますが、面白かったです。
植物の仕組みにも繁栄するために意味がある。そこに人間に都合が良いように手を加えちゃったりしてるわけですが。衣食住お世話になっている偉大な存在です。
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眠れなくなるほど面白いです!
読みながら寝たりもしましたが(笑)
文章が文学的で美しいですね。
生物の知識が無いと少し難しい所もありますが、人に話したくなる内容が盛りだくさんです。
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植物に関する色々な雑学を専門的な角度から、ただし、極めて易しく分かりやすく紹介している本。知っていることもあったが、木はどこまで大きくなれて、その理由は?など、勉強になる話も多かった。時々、専門的な解説を避けんとするあまり、専門用語が中途半端に解説されないまま使われて、それって結局どういうこと?っていうのがわからず、不満が残る話もちょっとあったが、タイトルに偽りはない程度でよしとしときましょう。
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雑学系かな?と思いきや、かなりしっかりしている。植物学を体系立てて解説する本ではないが、素朴な疑問から植物の仕組みを解説してくれているので、とっつきやすさはあると思う。
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意外と知らない植物の話が多く載っており興味深く読んだ。やさしく書かれているので誰でも理解できると思う。ただ面白くて眠れなくなるほどではないので☆4。
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植物学にはあまり興味がなかったのですが面白い側面もあると思いました。
内容も非常に分かりやすいのでオススメです。
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衣食住に絡めた植物学だったので、興味を持ちやすく面白かったです。どちらかというと、雑学に近い感じのないようでしょうか。また一部専門的な部分もありましたが、全体的に読みやすかったです。
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うさぎの増え方はフィナボッチ数列に従うとか、豆知識として面白い本。さっぱりしたいと雑草を刈り取るやいなや、土のなかに眠っていたまだ発芽していない雑草の種が「ほら、日射しがよくなった、チャンスだ!」といっせいに発芽して、以前よりまして雑草が生えてきて酷くなるという解説は苦笑してしまった。
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4/24は植物学の日
普段何気なく目にしている植物は、
思っているよりずっと不思議で、謎に満ちている!
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植物にも、「血液型」がある?!
112〜115ページを見てみると、私は大根・キャベツ型らしい。
「おぅ・・・・・」という返答しかできないこの微妙さ!
100ページには、古事記の記述(本当かどうかは原典にあたるのが原則だが、省略!)によると、「大根のような白い腕」という褒め言葉があったそうな。
大根足も褒め言葉。
大根役者は「当たらない(食中毒にならない)」から、役にあたらない→下手くそ!という説がある。
そんな大根と一緒にされて、喜ばしいことだ。
夕飯は大根の味噌汁にしよう。
植物が持つフィボナッチ数列も面白い。(16〜27頁)
フィボナッチ数列よりはメジャーでない、リュカ数列なるものも。
植物はそれに従っているそうだ。
数学の世界は、自然界にたくさん備わっているそうだが、神は数学を愛したのだろうか。
それとも、数学が神を生み出したのだろうか。
「神」という曖昧な存在は、もしかしたら数学でできているのかもしれない。
有名なメンデルの話やクローンザクラの話も、初めて目にする話もある。
確かに面白い。
このシリーズはたくさんあるので、徐々に読んでいこう。
仕事があるのは本当にありがたいことだけれど、ただの願望を言うならば、
「一人で」(子供の世話も何にもしない)「自宅待機」(テレワークも出勤もしない)で本を読み漁りたい・・・。
巣籠もりは苦じゃないが、教師役と母役と保育士役と社会人役をやるのは、疲れたよ。
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植物はどれくらい高くなるのか。表紙の通り、150m以下だったと思う。理由は植物の茎の中を重力に逆らって根っこから吸収した水や栄養分を葉っぱまで届けることができる限界距離から。ではどうやって重力に逆らってまるで吸い上げるように根っこから葉っぱまで運ぶのか。
実に独特の切り口で植物の不思議な生態や知識が書かれている。
庭で植物を育てるようになってから植物学に興味がわき図書館で気になって借りた本。
植物好きとしてはとても面白かった。特に日常で起こっていることがとても奇妙でまた神秘的だと思えた。
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植物学の本。
眠れなくなるほどではないが、植物学としておもしろい
メモ
・紅葉なぜするか。秋冬になり気温が下がり、光が減ると、葉っぱが生産工場からお荷物になる。葉っぱと本体が離層という現象がおきる。それ以降も葉っぱが光合成して、葉っぱに糖が溜まる。やがて動画アントシアニンに変化して紅葉する。並行して緑のクロロフィルが分解されることも相まって。
・アントシアニンの効果。赤色色素。紫外線を吸収して細胞守る。水分不足や寒さから身を守る。抗酸化機能で病原菌から身を守る。
・
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流し読みでざっくり読んだ。時間がある時にちゃんと読み直したい。
トウモロコシは地球のあらゆるものに使われているのに、元になった植物がわかっていない。宇宙からもたらされたというトンデモ話を紹介してるのが面白かった。マヤ文明、宇宙人との交信のオカルトがつきものだし。
農村で鬼灯茶を飲む習慣は、7月の忙しい時に臨月にならないように堕すため、とか。
しめ殺しの木、ガジュマルは植物の上で発芽して下に根を伸ばしていくスタイル。
セイタカアワダチソウは、原産国のアメリカではもっと小さく可愛らしく、州の花になったりしてる。日本ではセイタカアワダチソウの毒に拮抗できる植物がいなかったから増えた。しかき今はセイタカアワダチソウ同士で相打ちになったので昔ほどの数はいない。
ススキは海外で侵略外来種。
ホテイアオイは100万ドルの害草?と言われている。数を、倍倍で増やしてあっという間に茂るから。しかしホテイアオイは、リンや窒素を含んだ工業用水を養分にして増えるのであって、綺麗な水のなかではそんなに増えない。環境汚染がホテイアオイを化け物にする。
「ハテナ」という微生物がいる。植物と動物、どちらにも分類できないから、ハテナと名付けられた。
穀物の中に、実っても実を地面に落とさない性質を持つ突然変異が現れた。この形質が現れるように人類が改良を加えたのが今の穀物。これにより人類は農耕社会へ変化し、食べ物のために働き続けなければならなくなった。
野菜や果物は、自然界ではありえない奇形に人間が育てて改良してできている。しかし、植物の生存戦略は、いかに多く茂り、いかに多くの範囲にタネを撒くか。
人間に改良された種は、人間がこれらをサポートしてくれるのでwin-winの関係性にあるといえるかも?
植物に感情はあるのか。人間は、人間に近い情報処理を行う生命体しか生命と認識できない。しかし人間が認識できないだけで、植物は高度な情報処理を行なっている。
植物は、一つの個体の寿命を長くするより、一年草として、一年で生命サイクルを終える形に進化していった。世代交代のサイクルを早めることで、多様な進化の形をとり、生き残る可能性が高い様々な形質に分化していく生存戦略。
雑草が強いのは、抜かれては生えるプロセスの中で生命のサイクルを回し、抜かれるたびに進化しているから。