得体のしれない生き物
2019/12/29 23:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にとってカラスは身近にいながら得体のしれない生き物ですが、それゆえに興味深く読みました。ユーモアのある解説で読者にわかりやすくという工夫が感じられます。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねずみごっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者の軽妙な語り口に、さりげなくジブリの名セリフが紛れ込んではいないだろうか?
そういえば可愛いイラストとは別に、筆者のカラスや動物たちのスケッチが収録されているのだが、超絶技巧な画力に舌を巻いた。
どうやらジブリ映画を観ながら、動物たちの描写に、これは(動物学的に)まあまあ、これは正しい、なーんてツッコミもしていそうだ。
ジブリ主人公たちの可愛い仲間の動物たちが好きな方には、特におススメします。
※私が本を購入したのは、我が家の庭にボソ夫婦がよく来るようになったから。適切な距離感で、共存共栄しようと思っています!
投稿元:
レビューを見る
ゴミを漁り、不吉を連想させ、カーカーとうるさがられるカラス。だがその生態をつぶさに観察すると驚くことばかり。走る車にくるみの殻を割らせ、マヨネーズが好き。「東京にカラスが多い理由は」「カラスは人間を識別できるのか」「カラスは食えるのか」などなど。日々、カラスを追う気鋭の動物行動学者がユーモアを交え、謎めいた愛すべき存在に迫る。カラスと仲良くするための初級カラス語会話もついている。
投稿元:
レビューを見る
カラスの研究者の著者がまとめた書名の通り「カラスの教科書」。
カラスの生態や我々の持っているカラスに対する誤解が分かり興味深い亡いようだった。
投稿元:
レビューを見る
カラスの研究者の書いた本。筆者の愉快なキャラで、カラスの生態紹介されている。堅苦しさもないが、すごーく面白かったというわけでもなく。カラスの生態より、筆者の方が面白いかな。
投稿元:
レビューを見る
カラスの行動学の本。語り口が軽妙だし思いついたらすぐ外に出て実際に観察してみることができる(たぶん日本のたいがいの街中であれば)ので,生き物好きの子どもまたはその保護者が読むのにいいかも。興味ない人,カラス嫌いと思っちゃう人も手にとってみたらそれなりにふむふむとなると思うんだけど,手にとってもらうハードルが1番高いんだよなきっと……。
投稿元:
レビューを見る
動物行動学者によるカラスの説明書だというので、どんなものかと思いましたが、ユーモラスで軽妙な語り口のおかげか読み物として純粋に面白かったです。カラスについてちょっとだけ詳しくなり、マイナスだったイメージもちょっとだけ(?)変わる、筆者のカラス愛がひしひしと伝わってくる一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
身近にいると認知しているだけで、彼らのこと何も知らないなと思い、興味深く読みました。
作者さんのカラス愛が伝わってきますし、そうやってカラスを見たことがなかった自分に気付かされます。
投稿元:
レビューを見る
自然科学者は自分の専門分野を語るとどうしても煮え切らない表現が増える。とも考えられる、という観察例もある、という具合に断言を避けてしまう。それは自然科学者として真っ当な態度だと思うが読み手としてはすっきりしない。
この本はそういう表現もありつつ、カラスの研究とか観察がどういうものなのかを垣間見ることができる。世間的には嫌われがちで人気のないカラスに対する著者の愛の深さには驚くし、カラスにまつわる雑学的な要素もある。
欲を言えば、くだけた軽妙な文章が書ける著者には、カラスそのものより、カラス研究者たちのカラスに対する異常な愛情や行動をもっと紹介してほしかった、と思う。
投稿元:
レビューを見る
これは楽しい。
以前NHKのカルチャーラジオで、この人の講座を聞いたことがある、気がする。
本書と内容が重なる部分が多いので、たぶん講師は松原さんだっただろうと思う。
その話で、すっかりカラスに興味津々になった。
意外なのは、カラスの生態はわからない部分がまだまだ多いということ。
あんなに身近にいるのに、観察できる部分が僅かで、研究が難しい対象なのだとか。
ハシブトガラスとハシボソガラスの行動の違いから、街中はハシブト、郊外はハシボソと棲み分けが決まったとか、山や海外では同じ種類でも暮し方が違うとか、面白い話が満載。
イラストがユーモアたっぷりで、かわいいのもいい。
投稿元:
レビューを見る
可愛いイラストとウイットに富んだ文章。大好きな一冊。
カラスに頭を蹴られた経験があるのが何だか嬉しい。ただ、カラス語を学んだので、次回は迂回しますけど。
投稿元:
レビューを見る
カラス屋(カラス研究者)の松原氏によるカラス入門書です。文句なしに面白かったです。忌み嫌っていたカラスに対して「かわいい」と思うようになりました。
投稿元:
レビューを見る
カラスは怖いという印象が最初に植え付けられたのは、何と言ってもクラシックホラーの名作オーメンで女性がカラスに襲われて逃げて、トラックに轢かれる衝撃シーンが尾を引いております。
最近、あれ?カラス可愛くない?と思うことが多くなりました。これはキュートなカラス動画が色々見られるので、ギャップ萌えで一気に急上昇。
この本はカラスの利口さだけではなくて、どことなく抜けた、ユーモラスな姿をふんだんに見せてくれる名著です。文章もかなり上手くて、独りよがりにならない伝わる文章です。しかも柔らかすぎないので好みです。
一番好きなエピソードは、ハシブトガラスが間違えて、ハシボソガラスの巣に入ってひなに餌やろうとして、直前で気がついてわたわたと去っていくシーンでしょうか。なんだか親近感わくでしょ。
カラス可愛いなあ。次会ったら声かけてみよう。
投稿元:
レビューを見る
東京大学総合研究博物館に勤務する動物行動学者の著者が、専門にしているカラスの生態について、膨大なフィールドワークからの考察と比類ない愛情に基づいてまとめあげた労作。
どこにでもおり、一見研究のしがいがないように思えるカラスが、実は事細かに観察すると、実に人間くさく、愛らしい動物に思えてくるのが不思議。「見ているようで見ていない」ものが、現実社会においては実は多く存在しており、少し視点を変えるだけで、そこから何かしらの学びを得ることができる、そんな一般則を教えてくれる気がする。
そしてカラスのイラストは全て可愛い。可愛いは正義だ。
投稿元:
レビューを見る
カラス愛が止まらない。
うちの裏山にもカラスが多く住んでいる。
よく観察してみようという気になった。