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江戸時代まで存在していた幻の黄色いアサガオをめぐるミステリ。
東野さんが完成に時間をかけただけのことはあって、本作はミステリとしての側面だけではなく、「負の宿命」「サイエンス」「才能」「青春小説」「家族間の人間ドラマ」などの様々な要素が盛り込まれている。そして前半部に配置されたそれらの様々な伏線が結末に向けて完璧に回収されている。その展開は実に鮮やかであり、帯にある東野ミステリの真骨頂という言葉は実に的確なコピーだと思う。個人的には一つ一つのテーマをもう少し深く掘り下げてもいいんじゃないかなという気もしたけれど、誰にでもお薦めできる良作であることは疑いないものと考える。
なお、単行本刊行後の2014年10月、日本の基礎生物学研究所という機関で黄色いアサガオを咲かせることに成功したとのこと。すごいなあと思いつつも、田原歯科医の「消えゆくものは消えゆくままに」の言葉を思い出し(このあたりはエッセイ集『さいえんす?』に東野さんの意見が載っている)、科学への向き合い方って難しいなあと思ったりもした。
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夢幻のアサガオ。何が事件を呼んだのか。序盤で登場人物に対してこれ誰?になってしまったので読み直し。人物相関図を作りながら読んでああそうだったのと納得。思ったのは、お母さんの影が薄いなぁ、と 孝美さんのことはもう良いの蒼太君?
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流石の東野圭吾!・・・はいつも言ってるけど
これは特に面白かったな。
プロローグからどう繋がっていくのかな~って
しかもプロローグ2つあったから・・・・
最後まで真相が分からなかったけど
P415からはもう一気に読みだよね
全部繋がった~
最後の前向きな終わり方も良かった。
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さすが!面白かった。
難解すぎない文章と時間解決までのスピードがちょうど良くて、すぐ読んでしまう。
確かに動機は物足りなさを感じるけど、このくらいのボリュームで良かったと思う。
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負の遺産を受け継ぐという生き方。
朝顔を通して綴られる物語。今までの人間臭さや、トリックなどとは別に、人の関係性を重視した複雑なシナリオ。
読み始めて一気に最後まで読んでしまいます。
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あっという間に読み終えました。
バラバラに見えたことが次々と繋がっていく展開はさすがです。
でも、キャラが多かった分、1人1人の魅力には欠けたかなぁと思います。
ストーリーの面白さとしても、まあまあといった感じ。
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現存しないとされる「黄色い花」をめぐる物語。二つの家族が抱えてきたもの、負の遺産についても考えさせられる。原発もそうだが、誰かがしないといけないことへの決意などが込められたストーリーだと思う。
花の栽培が趣味の祖父が殺され、その真相を追っていく孫娘。物語の徐々に明らかになっていく過程もハラハラさせられ、さすが東野さんの作品。
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4日前に購入し、今あっという間に読み終わりました。
序盤で伏線を張り張り張って、バラバラになった伏線ピースを後半回収し当てはめて全貌を解明していき、蒼太と梨乃のことについても決着していく文章構成力はさすが東野圭吾だなと思いました。
後半は本当にジグソーパズルをやっているようにピタピタとピースがはまり、事が繋がっていく感覚が快感になり一気に読んでしまいました。
この次の展開が気になり、パズルを一気に仕上げたい気持ちになるような感覚が東野ミステリーに魅了されるところなのかなと思いました。
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ベストセラー作家の著者をして、「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」と言わせる作品だけある。
導入部の伏線は何を意味するか?、黄色いアサガオとは?、そして殺人事件の裏にあるのは?、と興味を嫌が応にも掻き立て、最後まで小気味よいテンポで、読者を引っ張っていく。
「一生懸命、自分が信じた道を進んできたはずなのに、いつの間にか迷子になっている」大学院生と、元五輪候補スイマーの二人が探偵役となって、事件の謎を追ってゆく。
さすが著者は読者の心を掴むのがうまい。
エピローグで、現代日本が抱える原発問題に、理系らしく著者なりの一つのテーゼを提示する。
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東野圭吾さんの作品はハズレがなく面白い。
バラバラだった点が線でつながり、やがて面になり立体になって形作られる。東野圭吾さん独特のそんなストーリー展開の切れ味は抜群だ。
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結構面白かった。
幻の黄色い朝顔を中心に、色々な登場人物が出てきて、話は広がっていくんだけど、最後には全て解決する。
ただ単なる殺人事件の話ではなくて、頑張ろうって思える終わり方だった。
花が好きなおじいさんが殺される話。
殺された孫娘と何故か事件を追う警視庁の兄を持つ弟が事件解決に動く。
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面白かったけど。過去の東野作品と比べると刺激が少なかったような気がした。やや物足りない。
あらすじ(背表紙より)
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく“東野ミステリの真骨頂”。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。
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花がアサガオの一種だと分かったところで、事件の要因に何があるのかは気が付いた。しかし、そこに登場人物達がどう絡んでいたのかは最後まで思い付かなかった。
エピローグが工学系出身の作者らしい発想だと感じた。
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やりたいこと、
やれること、
やるべきこと。
やってきたこと。
やれるようになったこと、
やらなければならないこと。
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さすが東野圭吾の最新作。
途中から結末が気になって頁をめくる手が止まらなかった。
地震に原発問題、そして薬物…。
この御時世を反映したと思われる要素が全体的に散りばめられており、作者自身のこれらの問題に対する考えも垣間見ることができた気がした。