紙の本
晩年のキョンキョンが好きです。
2016/05/24 15:14
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投稿者:MK - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯どおり、今だから書けるキョンキョンのエッセイ。読み応えありました。原宿百景のエッセイのまとめですが、写真がなくても十分おもしろかったです。アイドル時代のキョンキョンにはあまり興味がなかったのですが、40過ぎてからのキョンキョンファンです。男性ファンからは、にわかと言われそうですね。同年代女性にもお薦め。
続編も読みたいです。今後もキョンキョンに執筆活動続けてほしいです。
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小泉さんは文章までも素敵です。
2016/05/23 12:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はまこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小泉さんの今までの歩みは、想像出来ない程、濃い人生であることは間違いありません。小泉さんのことが何故、私は好きなんだろう、やはりこういう感覚を持っているから好きなんだな、と改めて再認識させてもらいました。
アイドル、女優さんの生活なんて全く想像出来ないけれど、起こった出来事に対して、自分が感じた事を丁寧に小泉さんの言葉で綴ってくれることは、ファンにとってはこの上ない喜びです。
雲の上の存在なのにほんの少しだけ距離が短くなったことを感じることが出来るのです。
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エッセイ賞もあったりまえ!!!
2017/08/16 18:54
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キョンキョンって、いいよね。トップアイドルでもあったし、ドラマも、舞台も、映画も、心に残る作品がたくさんあって。作詞も賞を取ったし、本も読むから、書評の本まで出しちゃって。でも、肩に力が入っていない感じで、いいスタンスで立ちつづけている。そんな女性だ。そして、このエッセイ。9歳年下の女性だけど、同じ時代を生きてきた感覚が満ち溢れていて、一緒に泣いたり、一緒に笑ったり、共感できました。札幌にいらっしゃった時に一度だけ見ました。大きなステージに小さい女の子。せも、その存在感はずっと続いている。50年がんばったね。これからも、マイペースで、生き抜いておくれ。
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オリジナルな人生
2017/03/05 17:46
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投稿者:すぱこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1度だけ彼女のコンサートに行きました。
女優さんとなり今は舞台に力を入れているようで、言葉の選び方や使い方が変化しているように感じました。
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待ってました
2016/04/20 18:47
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投稿者:ゆらら - この投稿者のレビュー一覧を見る
パンダのアンアン、書評など彼女のエッセイのファンなので購入しました。
やっぱり買ってよかった。
彼女の言葉に毎日癒されてます。
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きょんきょんファンでなくても!
2017/08/09 13:15
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投稿者:ルーシー - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞の書評できょんきょんの文章を見て以来、ずっと読みたいと思っていた本です。
同世代なので、書かれている風物(?)は肌でわかる感じ。でも自分はこんな風な視点で周りを見ていなかったなぁ…と、きょんきょんの感性に脱帽です。
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アイドル時代から読書が趣味だったという彼女に、アイドル時代以上の親しみを感じた。
2022/05/25 10:36
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌「SWITCH」に2007年から2016年まで連載されたエッセイをまとめたもの。
原宿の黄色いマンションに住んでいたアイドル時代、玄関に置き去りにされた箱の中に入っていた黒い猫を巡る表題作。
50代になった筆者は、原宿の町を、故郷を、家族を、友人を、かつてのボーイフレンドとの思い出を語り尽くす。
まるで目の前にいる姉から語りかけられているような自然体の文章。
アイドル時代から読書が趣味だったという彼女に、アイドル時代以上の親しみを感じた。
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キョンキョンらしい目線で若い頃を思い出しながら綴られたエッセイ。
アイドルだった頃から今まで30数年、颯爽と駆け抜けてきたイメージだったけどそうじゃなかったのかも。
“私と同世代なんだなぁ”
“ああ、私もその頃同じこと思ってたなぁ”なんて少し嬉しかったり、自分の昔も振り返り懐かしく思い出すキッカケにもなりました。
今だから話せることもサラッと本に残せるのはやっぱりキョンキョン。
これからのキョンキョンにも注目したいと思います。
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いつもながらすばらしい。なんでこんなに引き込まれるんだろう。キョンキョンの書く世界のこの圧倒的な静けさはいったいなんなんだろう?達観しているこの感じ。自分の心の目で冷静に世界を見て、毎日を生きていきたい。
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大好きな小泉今日子さん。コンサートや映画やドラマを観れるものは全て見ていました。貴女ほが僕の地元に住みだしたときは街中でお会いできないか?といつも近所をうろついておりました(笑)
最近は貴女の文章に酔いしれております。
いつまでも貴女様をお慕い申しております。
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小泉今日子さんが「SWITCH」に連載した
「原宿百景」33篇と書き下ろし1篇が
収められた一冊。
読後のこの感覚はなんだろう。
好きな女流作家の作品を読んだ後のような。
じんわりと何かが私にしみ込んで
それらは少々重たくもあるのだが
まったく嫌ではない。むしろ
目覚めたら熱が下がっていた時の
けだるい快感が無性に嬉しい。
それはおそらくこの本が
単なるエッセイではなく
本人による見事な「小泉今日子50年史」
になっているからなのだろう。
現在と未来を見つめる目には
冷徹さと熱さがバランスよく同居し
過去を見つめる目には
懐古と後悔が往来し
どこか諦めたような優しさがある。
自らの50年を
手のひらで何度も何度もひっくり返し
愛おしそうに見つめる彼女の横顔が
見えるようだ。
彼女は10代の頃から
自分がどんな人間かほとんどわかっていたと思う。
だから、自分とのつきあい方がうまい。
関わり方のセンスが実にいい。
これは私たち一般の女性たちも
大いに学ぶべきだ。
常に自分を知る努力をすること。
諦めずに自分としっかり関わること。
それができて初めて
他者と誠実に関わることができるのだ。
いま「独り」を生きる
小泉今日子という人が
誰よりも輝いて見えるワケが
この本の中にある。
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小泉今日子の大ファンだから、手にとった。
読み始めた。
けれど、だんだんと、心の中でキョンキョンは
私にとって、ただのアイドルではなく、
敬愛する大人の女性そのものである、と気づく。
放たれる言葉、その経験、そこから感じたこと。
やさしく過去を見つめるまなざし。
なりたくて、まだまだそうなれない自分の
憧れの存在なのだ。
姿形も、演ずる姿も、書かれた文も
全てが恋いこがれる永遠のアイドルを
たっぷり味わえる読書時間だった。
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80年代のアイドル代表と言えばキョンキョンと言っても過言ではないアイドルだったコイズミさんの今のエッセイ。
アイドル時代の秘密の恋。50歳を迎えての思い。その当時はもちろん言えなかった思いなどなどなど。
彼女はどうだったんだろう?
今でも問い続けているんでしょうね。それはそれは衝撃的な事件だった。誰も心の中は見えないもの。残された人たちはずっと考えてしまう。夢の中の話。淋しいよ。の問いに、笑顔が可愛かった。って。読んでいる方も少しほっとした。そして救われた気がした。
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きょんきょん、もはや私の中ではアイドルあがりの女優ではない。
酸いも甘いも知っている、そしてその心の機微を表現できる女性。
お母さんのユミさん(お母さんが自死し、養女にだされ芸者になったという)を語る時のきょんきょんの優しい視点、
長姉の死、岡田有希子の死にも触れていた。空をとんだって表現してた。
世代が同じだからその頃の原宿とか中学時代の空気とか、懐かしくせつなくなりながら読んだ。
きょんきょんの新刊がでるたびに読むだろうな。
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こんな素直な文章、ちょっと珍しい。
エッセイとカテゴライズするのがなんだかもったいない。エッセイなんだけど、「生エッセイ」とか「活〆エッセイ」とか「朝採りエッセイ」とか…、とにかくあまりに素直で丸出しの剥き出しで、でもそれがナチュラルで本来あるべき姿で憧れで…そんな意味で差別化したい気持ちになるくらい、私の中で特別な一冊になった。
以前、「MEKURU」の特集を読んだ際、キョンキョンの頭の良さや、感性の寛容さ、でもそれでいてシンプルな人間性に憧れたのだけれど、今回のエッセイでは、それらの憧れスペックがどのようにキョンキョンの血となり骨となり搭載されたのか、小泉今日子という秘密結社のトップシークレットであってもおかしくないような内容が、まるでその日の天気の話をするような気軽さで綴られている。
幼き頃の1日の出来事から、ごく最近の話、アイドルとして10代でデビューしてからの話、家族の事、ある一晩の出来事から、1年間の出来事まで、大きな出来事も小さな小さな出来事もぜんぶ同じ温度で書かれているのが、好感が溢れて止まらない。Can't stop 好感。
読んでいると、キョンキョンのあのしっとりした声が頭で響く。
ちょっといたずらっぽい口調だったり、かしこまった口調や、少女だったり大人だったり、様々なテーマのエッセイがあるのだけれど、どれも共通しているのは、とにかく丁寧。自分の心に丁寧な人なんだと思った。
出来事の受け止め方というか、その時その時、間違いなく感じた事を、とても丁寧に大事に記憶してきたというか、自分の感覚を信じて、それに素直に従って生きることをとっても大事にしている。
物凄く悲しい出来事、物凄く寂しい出来事、それらもぜんぶ、丁寧に丁寧に、逃げることなく向き合ってきたから出来上がったんだ、キョンキョンは。両極を知っている人は強い。
ほとんどの人は、悲しさや寂しさまでも丁寧に感じている余裕なんてない。
私なんか、ちょっとでも寂しいとすぐに目の前の寂しさを解消しようとするし、悲しい出来事もお酒飲んで寝て忘れる!とかしちゃう。でもきっとキョンキョンは、悲しみも寂しさも、味が出なくなるまで味わいながらしゃぶりつくすんだろうと思う。もうスルメなのかゴムなのか判別もつかなくなるまで、あの小さな顎で丁寧にハムハムするのだろう。可愛いな、おい。
そのハムハムしている作業を惜しげもなく綴っていて、涙が止まらなかった。(ねえ?なんの話???)
境遇も年齢もなにもかも違うんだけど、とにかく共感に似た心の震え。
「キョンキョンに、俺はなる!」と海賊王宣言していた私だが、これを読んだ後、キョンキョンになる必要はないのかもしれない、と悟りの境地っぽいところに達した私。~feat.一朝一夕にはいかないという諦め~
自分の感性に素直に、自分の気持ちに丁寧に、まずはこれを実践してみようと思うのだけれど、これって実はとても難しいんだよなあ…。