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きょんきょん、もはや私の中ではアイドルあがりの女優ではない。
酸いも甘いも知っている、そしてその心の機微を表現できる女性。
お母さんのユミさん(お母さんが自死し、養女にだされ芸者になったという)を語る時のきょんきょんの優しい視点、
長姉の死、岡田有希子の死にも触れていた。空をとんだって表現してた。
世代が同じだからその頃の原宿とか中学時代の空気とか、懐かしくせつなくなりながら読んだ。
きょんきょんの新刊がでるたびに読むだろうな。
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こんな素直な文章、ちょっと珍しい。
エッセイとカテゴライズするのがなんだかもったいない。エッセイなんだけど、「生エッセイ」とか「活〆エッセイ」とか「朝採りエッセイ」とか…、とにかくあまりに素直で丸出しの剥き出しで、でもそれがナチュラルで本来あるべき姿で憧れで…そんな意味で差別化したい気持ちになるくらい、私の中で特別な一冊になった。
以前、「MEKURU」の特集を読んだ際、キョンキョンの頭の良さや、感性の寛容さ、でもそれでいてシンプルな人間性に憧れたのだけれど、今回のエッセイでは、それらの憧れスペックがどのようにキョンキョンの血となり骨となり搭載されたのか、小泉今日子という秘密結社のトップシークレットであってもおかしくないような内容が、まるでその日の天気の話をするような気軽さで綴られている。
幼き頃の1日の出来事から、ごく最近の話、アイドルとして10代でデビューしてからの話、家族の事、ある一晩の出来事から、1年間の出来事まで、大きな出来事も小さな小さな出来事もぜんぶ同じ温度で書かれているのが、好感が溢れて止まらない。Can't stop 好感。
読んでいると、キョンキョンのあのしっとりした声が頭で響く。
ちょっといたずらっぽい口調だったり、かしこまった口調や、少女だったり大人だったり、様々なテーマのエッセイがあるのだけれど、どれも共通しているのは、とにかく丁寧。自分の心に丁寧な人なんだと思った。
出来事の受け止め方というか、その時その時、間違いなく感じた事を、とても丁寧に大事に記憶してきたというか、自分の感覚を信じて、それに素直に従って生きることをとっても大事にしている。
物凄く悲しい出来事、物凄く寂しい出来事、それらもぜんぶ、丁寧に丁寧に、逃げることなく向き合ってきたから出来上がったんだ、キョンキョンは。両極を知っている人は強い。
ほとんどの人は、悲しさや寂しさまでも丁寧に感じている余裕なんてない。
私なんか、ちょっとでも寂しいとすぐに目の前の寂しさを解消しようとするし、悲しい出来事もお酒飲んで寝て忘れる!とかしちゃう。でもきっとキョンキョンは、悲しみも寂しさも、味が出なくなるまで味わいながらしゃぶりつくすんだろうと思う。もうスルメなのかゴムなのか判別もつかなくなるまで、あの小さな顎で丁寧にハムハムするのだろう。可愛いな、おい。
そのハムハムしている作業を惜しげもなく綴っていて、涙が止まらなかった。(ねえ?なんの話???)
境遇も年齢もなにもかも違うんだけど、とにかく共感に似た心の震え。
「キョンキョンに、俺はなる!」と海賊王宣言していた私だが、これを読んだ後、キョンキョンになる必要はないのかもしれない、と悟りの境地っぽいところに達した私。~feat.一朝一夕にはいかないという諦め~
自分の感性に素直に、自分の気持ちに丁寧に、まずはこれを実践してみようと思うのだけれど、これって実はとても難しいんだよなあ…。
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家族(猫ちゃん含む)のことや、
ご近所さん、友人、通りすがりの人たち・・・
半世紀まるっと、いい出会いに溢れてるんだな〜。
お気に入りを選曲したカセットテープを交換したり、
アイドルも、普通に恋を楽しみ、
そして、失恋もするんだな〜〜。
華やかな世界から見えない部分で、
しっかり人間っぽい生き方してて。
ぜ〜んぶ、魅力に変換できてるのが素敵。
キョンキョンが放つ言葉は、
飾らなくて、潔くて
ひとつひとつが かっこいい!
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2007年〜2016年まで、
SWITCH連載「原宿百景」に綴った33篇+特別書き下ろし1篇
キョンキョンが若いころから通い、親しみ、住んでいたこともあるという原宿の町。変わるもの、変わらないもの、たくさんの思い・・・。
「原宿百景」って、9年間も連載してたのね~!すごいっ!!
そして、なんと!かつてのアイドルも50歳!!
そりゃそうだ、一緒に歳を取ってきたんだもんねぇww
最初の方は、なんだかちょっと・・・
暗くて不安定なかんじがして、コワイの。
後の方は、私が認識してるキョンキョン。
素敵で、前向きで、元気で。
でも、本来(?)暗い人らしいw
そうだったのかー!www
そういえば、キョンキョンって、子供いないんだよねぇ~。その分(?)家族との関わり方が素敵。
そして、たくさんの人への愛に満ち溢れている。
大人の、ひとりの、女として、生きてる。
痛みも、悲しみも、苦しみも、楽しさも、優しさも、
たくさん知っているのに、まだまだこれから行くわよ!って感じでカッコいい!
やっぱり素敵だなぁ!!
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こんな素敵な文章を書かれる人だと知らなかった。文中にも勉強をしたとあったけれどかなり努力をされた結果なんだろうなぁ。
書評の本も読んでみよう。
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和田さんの表紙と薄さに騙され(?)
サクサクあっという間に読める気楽~なエッセイ集…と思いきや
序章からズッシリドッシリ。
とても「江戸っ子みたいにパクっと一口で」(前書きより)とは行かず
いちいち箸を置いて一口30回は噛まないと咀嚼できない
でも素朴で真っ直ぐで心地よい文章。
当時のBFはどうしてもフミヤに脳内変換しちゃうけど
他にも色々あったんだろなー。
お父さんの話、岡田有希子さんの話は特に心に残る。
【図書館・初読・6月10日読了】
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最終章に出ていた麻生よう子の『逃避行』。
私も大好きだったので、ここでさらにキョンキョンが好きになった。
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キョンキョンの言葉は生き生きとしていて
中学生の頃、アイドルの頃、離婚して一人になった頃が
率直で、キョンキョンらしい言葉で綴られている
何回か泣きながら読んでしまう場面もあり
ちょっと切ない感じ
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雑誌「SWITCH」に2007年から2016年まで連載されたエッセイをまとめたもの。原宿の黄色いマンションに住んでいたアイドル時代、玄関に置き去りにされた箱の中に入っていた黒い猫を巡る表題作。今年50代になった筆者は、原宿の町を、故郷を、家族を、友人を、かつてのボーイフレンドとの思い出を語り尽くす。まるで目の前にいる姉から語りかけられているような自然体の文章。アイドル時代から読書が趣味だったという彼女に、アイドル時代以上の親しみを感じた。
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特別にファンな訳でもないのに、なぜか「お主、なかなかやるな」と思わせる女である。
決して憧れているのでもない。なのに「ちょっと敵わない」と感じさせられるアイドルなのだ。
ところどころに懐かしい歌がちりばめられていた
30年ほど前にはカラオケでキョンキョン良く歌わせてもらったな
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キョンキョンはなかなかいい。
同世代で、アイドル全盛期、キョンキョンはかわいかった。でも年齢を重ねて、かわいさもキープしつつ、ステキな人になった。
キョンキョンが話しかけてくるような文章。文章の雰囲気はところどころ違っているけれど、それも含めて自然体で、そのときの気持ちや気分があらわれているのかもしれない。
キョンキョンが続けてきた芸能界の仕事は、アイドル、歌手、女優などさまざまあるが、それに向き合うキョンキョンは、職人のようにみえる。
年齢をきちんと重ねて、明るく前向きに生きることはステキだな。
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キョンキョンのエッセイって凄く好き。
トップアイドルから、今は女優さんでエッセイも書かれて、でも芸能人ぶってないっていうのがこの本から凄く感じて、1人の素敵な普通の女性なのですよね。
こういう大人に憧れる。
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まるでキョンキョン自身がそのまま語ってくれているような錯覚をしながら読んでしまいました。
意外過ぎることをサラッと語ってしまう独特の文章。見事な文章力に驚きました!
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読みやすく、スイスイ読んだ。やっぱりエッセイは気楽でいいな。キョンキョンのいいところは、学がなくても馬鹿じゃないところ。賢く、でも優等生じゃないところがとっても素敵。肩肘張ってなくて、厚木を捨てていない感じがすごくよい。
いいな、いい感性だな、自分と似てるな、似てないな、こうなりたいな、がいっぱいだった。力が抜けている感じだけど、一時代を築いた人の経験に裏打ちされた何かが、私の心を動かす。脱力してブラブラ読むには最高だった。
自分はキョンキョンの娘でもおかしくない歳だからいままでなにも知らなかったけど、俄然キョンキョンが好きになった。
人を惹きつける理由がわかる。
興味がある方は、まずほぼ日のキョンキョンと糸井重里の対談を読むといいかもしれません。
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キョンキョンの文章は初めて読んだけど、読みやすいし、面白かった。読書家の様なので、書評も読んでみたい。