紙の本
相続の知識不足
2023/03/04 02:54
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投稿者:山田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
遺贈の受贈者と相続人は違います。自筆証書遺言の検認は当時でも必要でした。筆者は大学院でている割に勉強不足ではないか?
紙の本
面白かった。
2016/07/04 17:28
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投稿者:奈ぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人のお婆ちゃんの昔の話と今の話が交互に載せてありますが…ちゃんと話が繋がっていて読みやすかったです。
紙の本
カヨ婆最高!!
2016/07/01 02:31
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
こ、これは!久々の良書!そして涙、涙。貧しい老婆「内海カヨ」の幸薄い人生、給食サービスを嫌々ボランティアでやることになった男子学生がカヨ婆に出会ってからの類希なる成長、そしてまさかの大どんでん返し。ただのいい話じゃない、すごいミステリー!一冊の本の中に戦争について、現代の老人問題を盛り込んだ上でのこの裏切り方。参りました。完敗。たとえ嘘でも、全部許せて笑いたくなってしまうカヨ婆の人柄。人を見る目に長けたカヨ婆が総司に淡い恋心を抱く気持ち、分かる。カヨ婆は幸せに眠りについた。お姫様抱っこ叶ってよかったね。
紙の本
不覚にも
2016/04/20 13:45
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投稿者:くまっぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
泣いてしまいました。
ベタだろうがなんだろうが、やっぱり感情を
揺すぶられるものがありました。
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2013年刊行の単行本の文庫化。
本格ミステリではなく、一種のヒューマンドラマだった。作中にはミステリ的な仕掛けがあるが、主人公の成長に焦点が当てられていて、ベタなミステリとしての性格は薄い。
最後の仕掛けは著者らしいと思う。
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若者と老婆の交流を描いた、ミステリ長編。
全体的な雰囲気や展開は、割とありふれたもの。
ただし、ミステリ面は巧みで、結末はそれなりに捻ってある。期待を裏切らない程度には面白い。
しかし、著者は若者を描くのが苦手に思える。他のキャラクター描写の水準を考えると、ちょっと紋切り型というかお粗末で、そのへんの小説に出てきそうなものになってしまっている。若干醒めてしまった。
あとは、本線の外側にあるエピソードたちの作り込みがやや過剰か。なんだかもったいなく感じる部分がいくつかあった。
と、散々文句を上げたが、話も面白かったし、雰囲気も独特で充分楽しんだ。
3+
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おちゃめなおばあちゃんとなげやりな大学生との交流のお話し。 戦時中の思い人と死に別れてなお、何十年もたってもつながっているといのはうらやましい限りです。幸せだったんだろうね。
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表紙に惹かれ購入。ミステリ要素が邪魔に感じてしまった。でもカエの心情を詳らかに語ってしまうのも興が無い気もするし・・・。面白かったけど何か物足りなさを抱いた作品でした。
あらすじ(背表紙より)
弁当配達のボランティアで老婆・カエと出会った、大学生の総司。家族を失い、片目の視力を失い、貧しい生活を送るカエは、愛し合いながらも結ばれなかった男との思い出を語り始める。その悲しい恋物語には、総司の人生すら一変させる、壮絶な秘密が隠されていた。衝撃の結末が待ち受ける、長編純愛ミステリー。
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〇 概要
主人公の磯田総司は,弁当配達のボランティアで老婆,内海カエと出会う。家族を失い,片目の視力を失い,貧しい生活を送るカエは,愛し合いながら結ばれなかった男との思いでを総司に語る。その悲しい恋物語の裏には,総司の人生観を一変させるような秘密が隠されていた。さまざまな事象について,ある一面と異なった一面が現れる変則ミステリー
〇 総合評価 ★★★☆☆
火事で内海カエが死んでしまう。その火事は原因などを踏まえると殺人といっていいほどのものである。しかし,ミステリという視点で見ると事件,連続殺人事件が起こるわけでもないし,トリックやプロットにも独創性は乏しい。カエの思い出話もそれだけ見ればそこまでのものでもない。この作品の魅力は,主人公,ヒロインなどが,単なるステレオタイプの存在にとどまらず,深い存在としてなりたっており,そのことが妙なリアリティを出しているところにある。カエが総司に恋をし,総司の気を引くためにウソの恋愛話(思い出話)を語るというプロットを,老婆で行うというのはステレオタイプどころの話ではない。読者の想像の斜め上をいっているのだが,それがサプライズにつながっているかというとそうでもない。話全体に魅力的な謎がないので,どんでん返しがあってもサプライズを感じず,「ふーん,そうなの」と感じてしまったのだ。では駄作かというと,個々の登場人物が生き生きと描かれており,物語全体のインパクトもあって駄作とも言えない。ミステリとしては駄作だが,小説としてはそこそこという稀有なミステリと言える。とはいえ,私はミステリが好きなので,そこまで好みの作品ではなかった。★3としたい。
〇 サプライズ ★★☆☆☆
サプライズというほどではないが,数々の意外な側面が描かれる作品である。主人公の磯田総司は,どこにでもいるような,いい加減な大学生という一面がありながら,その裏では非常にまじめな好青年という一面を持つ。ボランティアの会長である杉村女史は,ボランティアに精を出す女性という一面を持ちながら,若い男とのふしだらな噂があるという裏があり,ヒロイン的存在の沙織は中学校時代は主人公にとってのマドンナであったが,高校で悪い遊びに身を染め,高校を中退し,年上の男性と結婚しているが,AVに出演していたという裏がある。最後に出てくる弁護士の美人秘書と思われた女性が,実はパートナーの弁護士で,この物語の探偵役を務める。そういった,第一印象とその裏の一面にギャップがあるという人物を多数出すという伏線を張った上で,この物語全体で語られる内海カエの過去の話が作り話であったというどんでん返しを用意している。五十治との話は全てウソで,カエが好きだったのは総司だったというオチだ。とはいえ,サプライズ感は薄い。「それで?」という感じになってしまう。最後の最後で,実は,五十治がカエを愛していたのは事実であり,そのことが時世の句で明らかになるというのも,まぁ,それなりに面白いのだが…。サプライズはあまりない。★2で。
〇 熱中度 ★★☆☆☆
つまらなくはないのだが,連続殺人が起こるわけでもなく,大きな事件が起こるわけではない��配達すべき弁当が盗まれたり,火事が起こり,結果としてカエが死んでしまうわけだが,これは終盤。途中,沙織が高校時代にグレて,既に結婚していて,おまけにAVに出演していたことが分かるという事件もあるが…全体的に淡々と話しが進む。話に引き付ける工夫は乏しく,途中で読むのを止めてしまう人もいるかもしれない。
〇 キャラクター ★★★★☆
いわゆるキャラクター小説というような作りではないが,磯田総司,杉村女史,沙織,内海カエといったそれぞれの登場人物が,ミステリにおけるステレオタイプを打ち破っていく。主人公である磯田総司が,根っこは非常に誠実な人物であることはともかく,ヒロインの沙織の過去や内海カエの昔話がウソで,総司に恋をしていたというのは…ステレオタイプでは出せない妙な現実感=リアリティが出ている。
〇 読後感 ★★★☆☆
よくよく考えてみたら悲しい話である。主人公の沙織への淡い恋は実らないし,カエは死んでしまう。カエの人生は寂しいものであり,最後にお姫様抱っこをしてもらうという夢はかなっているが,それだけに,なんとも言えない寂しさがある。最後の最後で,五十治がカエを好きだったことが時世の句で分かるというオチがあるが,これも事実かどうかは分からないし,逆に寂しさを引き立てている気もする。とはいえ,総司の前向きな姿勢で終わるラストはそれなりによい読後感でもあり,★3としたい。
〇 インパクト ★★★★☆
熱中度が低いので,最後まで読まない人もいるかもしれないが,最後まで読むとそれなりにインパクトがある。内海カエと沙織,磯田総司,杉村女史と,ステレオタイプに治まらない登場人物のリアリティがインパクトを生み出しているのだと思う。ミステリとしてはともかく,小説としてはそこそこの成功だろう。
〇 希少価値 ★★★☆☆
ひととおり売れてしまい,古本屋でも姿を見なくなってしまうと,重版が出る可能性は低そうな気がする。そんなに売れてなさそうだし。将来的には希少価値は上がりそうな気がする。
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うーん、これはちょっと厳しいかなぁ。
まず主人公の語り口調が軽い。チャラい。
この大学生が口にするギャグが全てにおいて苦笑レベル。
仕掛けは中々面白かったものの疑問が多く残る。
ボランティアで一緒の沙織ちゃんがビッチだったって言う、あの話は果たして意味があったのでしょうか。
何かの伏線だったのか、ただのビッチだったのか
良く分からず。
短編とかでスッキリさせればもっと面白く読めただろうなぁ。無駄が多い印象。
おばぁちゃんが物凄くキュートで可愛いからこそ、余計に残念。
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初めて読みます、深水黎一郎。戦後まもない時分の回顧とおぼしきシーンから始まる小説にミステリー要素はなさそうで、終盤まで普通の文芸小説か、はたまたファンタジーへ展開するのか判断つかず。終わってみれば堂々のミステリーでした。
提出した論文に駄目出しされ、これでは進級を認められないと担当教官から言われた大学3年生の総司。フィールドワークの体験に基づいたレポートを追加提出すれば認めてくれるそうで、仕方なく弁当配達のボランティアをすることに。配達先のほとんどは孤独な老人。そのうちの一人、片目の視力を失った老婆カエは84歳。最初は面倒なだけだと思っていた弁当配達だったが、カエの身の上話を聞く機会があり……。
現在の章とカエの人生らしき戦時中から戦後すぐにかけての章とで序盤は構成されています。いったいどういう結末を迎える物語なのだろうと思っていたら、実に鮮やかなミステリー。
ジジイやババアの妄想(言い方が悪くてすみません)は映画でも本でも大の苦手なのですが、これには涙ほろり。『美人薄命』というタイトル、章ごとに付けられたタイトルも秀逸な極上のミステリーでした。時空を超えて駆け巡る恋物語のよう。
恋する気持ちは、いつの時代も心の支え。
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人は多分、相手の期待に応えるような行動を知らず知らずのうちにしてしまうのではないだろうか?
その方が居心地が良いから。二人だけの空間が心地よく保たれるから。
そんなことを考えさせられる小説でした。
最後に、ポッと心が温かくなったのが救いです。
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冒頭から壮絶な話が始まったな・・・と思ったら嘘だったとは。
死んだ婆ちゃんに心の中で叫ぶところは結構感動した。
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前半は面白かったのですが、読み進めていくうちに
「この話はいったいどこへ向かうのか……」と心配になりました。
青年の成長にスポットを当てるのであれば、
ミステリ要素を多分に入れる必要はなかったように思います。
あの弁護士も、沙織ちゃんも、二転三転する結末も蛇足ではないでしょうか。
また、物語の終盤で、零戦や榴弾砲を前にした主人公が
「軍事マニアには垂涎のものなのだろうが(中略)兵器には何の興味もない」
と述べたのには驚きました。
主人公はこの200ページに渡って一体何を学んできたのでしょうか。
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高齢者向けの弁当配達サービスのボランティアを始めた大学生。弁当の配達した高齢者との交流が中心に描かれる。
ミステリー要素あるのかな?と思いつつ読み進めると最後にドン!ドン!と叩きつけられた。確かにミステリー要素が強いが、ミステリー小説とは呼びづらいかも。普通にいい話だった。