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鎌倉の街も大好きだし
この本の中の人たちも 好きだった。
海の近く こんなあたたかな人たちと
静かに楽しく暮らせたら 幸せだろうなぁ。
行きたいお店 たくさん出来たよw
表紙もすてきだし ずっと持っていたい本。
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年賀状のあて名書きから借金お断り、絶縁状なども代筆する代筆屋ツバキ文具店の一年間が鎌倉の四季の風景に彩られて描かれています。様々な人々との出会いから亡くなった祖母とのわだかまりを乗り越える鳩子。最初は友達と呼べるのはお隣さんだけだった鳩子が、最後は大勢の人に囲まれ、恋も訪れて。 手紙の内容に合わせて字、紙や筆記具、インクの色等へのこだわり、手紙の作法など初めて知ることも多く、とても興味深かった。また作品中に出てくるお店やお料理が魅力的で鎌倉に行きたくなる一冊。
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実在する鎌倉のお店が多数出てくるので、ツバキ文具店も実在するのでは?と感じてしまう。
誰かに手紙を書く。
紙を選び、筆記具を選び、切手を選ぶ。そんな全ての事が手紙を書く事に含まれるなんて考えた事もなかった。そんな気持ちで手紙を書きたくなる。
先代は厳しかったかもしれないが、きっと素敵な人だったんだろうな。読んでいる私も背筋が伸びてくる。
ポッポちゃんと素敵な仲間が幸せであります様に。
2016.5.15
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幸せになる秘密のおまじない。心の中で、キラキラって言うの。目を閉じて、そうすると個々の暗闇にどんどん星がふえてきれいな星空が広がるの。七草爪。本当にいい物語でした。心がきれいになりました。手紙書いてないなあ。
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鎌倉の小さな文具店を舞台にした物語。「代書屋」という商売が実際にあるのかよく分からないけど、依頼者それぞれの人生が垣間見えてほのぼのとさせられる。紙や筆記具へのこだわりも素敵。
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丁寧に1日1日を過ごす様子が清々しく
鎌倉の町並みや様子が手に取るようで
主人公のポッポちゃんと周りの人たちが
正直で素直で、気持ちが温かくなりました
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鎌倉を舞台にしたファンタジー。
実在の街並みを舞台に、人々が抱える問題を手紙を通じてやさしく解きほぐしてくれます。
代書される手紙がそれぞれ味わい深く、登場人物たちのキャラクターも良いので、ほっこりしますね。
鎌倉の街並み以外のリアリティはあまりないですが、舞台設定がしっくりくる物語ですね。
中高生ぐらいに読んでほしい本かな。
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古都鎌倉のゆっくりとした四季の中で、今日も風変わりな依頼が舞い込む。依頼者のいろんな思いになんとか答えようとする鳩子。途中挿し絵の様に出てくる何枚もの手紙も、依頼者がのり移ったかのように字体も文面も違って面白い。鳩子も含め関係者は過去に心を傷めた人たちだが、鎌倉という空気の中で繋がり合って、やがてハッピーエンドへとなる。代書屋の継承者ができそうな最後である。
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平積みされている中に、装丁のセンスの良さ、つい手に取ってしまい。文房具が、ストーリーのポイントになっていることに魅かれ、これは買うしかなないかなと。
読んでみて、小川糸さんらしい本でした。丁寧に、丁寧に書かれている。文章が好きです。題材はありきたりの日々の風景でも、それはありきたりではない。
人に気持ちを伝える手紙、ここまで色々心配りをするのかと、染み渡る感じでした。
祖母のとの確執、でももう読まれることのない手紙、話す事ができないのに、手紙を綴ります。竹内まりあの歌に、読まれない手紙の話がありますが、それを思い出しました。
亡くなった人ともっと話をしておけば良かったと、思い読まれない手紙を書き綴る、自分もそういう気持ちがあるなぁ。本っていいなぁと思える作品でした。
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20160528 本当に有る職業なのかは関係なく手紙の持つ力を感じさせられた。メールですましている現代に足りないのは何なのか。ヒントになると思う。とりあえず自分に手紙を書いてみようかという気になった。
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代書屋、ツバキ文具店の鳩子の話。
カフェ好きな女子が大好きそうな世界観であった。ネット社会の中、手紙によるアプローチが人の心を動かすことを改めて感じた。祖母との別れの際の対応がいまいちぴんとこなく、ん?ってなったように、所々その後は?と気になる点はあった。
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優しい心持になれる素敵な小説。
小説の中で起こる個々の出来事は特別なことはない。
だけどその出来事一つ一つに対する、主人公や周りの登場人物の接し方が丁寧で優しくて、読み進めていくと少しずつ気持ちが洗われていくように感じる。
個人的には、鎌倉がとても好きで最近引っ越してきたばかりなので、鎌倉の気になる寺や通りやお店が実名で出てくるだけで心嬉しくなってしまう。
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丁寧に日常の営みを描いている。先代から代書屋の生業を引き継いだ雨宮鳩子。人付き合いは決して上手とは言えない。そんな私の元に舞い込んでくる代書の仕事は実に奥が深い。依頼人の心情に添った紙やペンを選ぶ事から仕事が始まる。全体を通して流れる空気が好きだ。
きっと、いつか映像化されると信じている。
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入荷したこの本にクギ付けに。
とても惹かれる装丁。
見てみると大好きな装丁家さんのものでした。
そして。文具店、の文字。
これは、読むしかないなとマークを。
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物語は「代筆屋」という仕事も請け負っているという、一風変わった文具店の紹介から始まる。
「物語の主人公は、鎌倉の小高い山のふもとにある古い一軒家「ツバキ文具店」で暮らす20代の雨宮鳩子。 幼い頃から「ポッポちゃん」と呼ばれている彼女は、文具屋と代筆屋を兼ねるお店の主人だ。母親から幼くして離されたポッポちゃんは、文具屋の先代である祖母に育てられた。
代筆屋の十一代目として幼い頃から文字を書くことを訓練されてきた彼女は、思春期を迎えて祖母とぶつかり、祖母が亡くなるまで家を離れて暮らしたり、外国で暮らしたりする生活を送っていた。しかし、祖母が亡くなったことをきっかけに鎌倉へ戻った彼女は、「ツバキ文具店」の主人として先代と同じく「代筆屋」としての仕事を行うようになる。
「ツバキ文具店」に寄せられる代筆の依頼は、お悔やみあり、借金の断りあり、絶縁状ありと、単に年賀状の宛名書きだけではない「人の想い」を綴る仕事ばかりだった。一つ一つの依頼に真摯に取り組む鳩子は、依頼を通じて知らず知らずのうちに自分の心の成長と仕事に対する誇りを持つようになる。
「手紙を書く」ということを通じて知り合った人々との交流が、温かくて時には切なくて、鳩子の心を徐々に亡くなった祖母の本当の気持ちに近づけていく。」
この物語には様々な文具類が登場する。ガラスペンや年代物の万年筆などの筆記具をはじめとして、書くための紙も色々と登場してきて楽しい。文房具好きにはたまらない内容だ。
文房具にはいろいろなジャンルがあるが、その中でも筆記用具というのは個人的にも好きなジャンルだし奥が深いと思う。古代、人類が文字を発明し壁や岩に文字を彫り込み、その後羊皮紙やパピルスに文字を書き残すようになる過程で、様々な筆記用具が作り出されてきた。そう考えると、筆記用具の歴史は古いし奥が深いという感覚もあながち間違いではないだろう。
「ツバキ文具店」では依頼内容によって筆記用具を変え、用紙を変えて代筆を行う。一つ一つのことには意味があり、その意味を知ることも文房具好きには非常に興味深い。読み進めていくうちに物語に登場する筆記具や用紙を使いたくなるし、手紙を書いてみたくなる。
現代ではメールやSNSでの連絡が多いため手描き文字を書くことが少なくなったし、手紙すらパソコンソフトで書いてしまうことがある。確かに便利だが、心を込めるという意味では手描きに勝るものはないだろう。
そんなことも考えさせてくれるとともに、手紙にまつわる心温まるエピソードがふんだんに盛り込まれた素敵な一冊だった。