紙の本
高齢化社会をぶっとばせ
2020/03/09 18:49
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
平均年齢300歳のご長寿たちがミュータントの蜂とバトルを繰り広げる、表題作が痛快です。年齢を重ねることへの不安を、吹き飛ばしてしまうようなエネルギーがありました。
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アルファルファ作戦 筒井康隆 中央文庫
社会派お笑いSF作家という
落語家のような異色な存在だ
デビュー作の「東海道戦争」以来
一貫して物質文明において必然的な
戦争と差別社会がもたらす
情報支配に視点を置き予言的であり
52年経った今でもうなずけてしまう内容である
この本は9作の短編からなり
それぞれが今に至る政治における社会の
支配的依存度を痛烈に暴き出している
だからといってどれだけ社会の進歩や
個人の意識や視野を広げられたかと言えば
彼が指摘しているようにラチがあかずに
今や資本金融社会は末期状態のあがきの中にある
しかし個人的にはこれを読むことで
この時代を読み解く客観性を手に入れられるかもしれない
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子供の頃『七瀬シリーズ』が好きで読んでいた。
それ以来なのでウン十年ぶりの筒井康隆になる。
七瀬シリーズしか読んだことのない身としては、筒井康隆ってこんな感じの作品を書く人だったのか!と驚かされた。
初期の頃の短編集ということだったが、いま読んでも、そこまで古さは感じない。
諷刺がきいていて面白いのだが、私程度の読書力では、用語の難解さとハチャメチャさについていけなかった(笑)
「慶安大変記」「一万二千粒の錠剤」は私でも解り易くて好きだった。
逆に「旅」「色眼鏡の狂詩曲」はチト苦手かな。