紙の本
世界のホットで複雑な最新動向を知る
2017/04/08 18:14
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投稿者:セーヌ右岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近1年間のホットで複雑な世界の政治動向とそれに絡む経済、社会変化等日常的にマスコミに報道されるが、実はよく理解できていないその根幹にある歴史的な流れ、対立と確執のルーツ・構図などを客観的な事実関係に基づき、平易に解説してくれる。急激に変貌しつつある、米国、欧州、中国、イスラム圏のそれぞれの内部に生ずる問題点と変化に向かって突き動かす力の発生源等がよく理解できる。イラストは不要だと思いますが。
紙の本
難民問題と米国大統領選挙
2016/05/25 21:10
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本シリーズは、最新の国際情勢をテーマ毎に短時間で広く浅く把握できます。私は最新刊を毎年読んで、知識を上書きしています。
今回はイスラム世界(イスラム国が生まれた経緯から今まで、イランやサウジアラビアの情勢等)、ヨーロッパ情勢(難民問題が与える影響を中心に、フランス・ドイツ・ハンガリー・ウクライナ・イギリス・ギリシャ等の各情勢)、米国情勢(大統領選挙)、中国の野望(領土拡大、新シルクロード構想、人民元を基軸通貨に)とアジア情勢(北朝鮮、香港、韓国、ASEAN等)、人類共通の問題(地球温暖化、原油価格、核開発、テロ等)、安倍政策(安保関連法、米軍基地問題、アベノミクス、マイナス金利、TPP、テロ対策・難民問題等)がテーマです(なお、エピローグでは歴史を学ぶことの重要性を力説)。
米国の弱体化により各国のエゴが先鋭化。米国がつくった秩序が終わりを告げようとしている中、それでも今年の主役は米国です。米国大統領選挙の結果次第では、世界がバラバラとなる流れが加速化し、一層の混迷は避けられないかもしれません。
米国のイラク攻撃が発端となって生まれたイスラム国。その影響はテロや難民問題として欧州にも広がり、EUの結束に亀裂が生じつつあります。一方、過去の栄光を求め、ロシア・中国・トルコ等は軍事力を背景に勢力を伸ばそうとしています。また、世界の警察だった米国は孤立主義に向かおうとしており、日本も他人事ではありません。
次の第8弾が刊行されるまで、個人的には、米国大統領選挙はどうなるのか、イスラム国の勢いは弱まるのか、南シナ海問題の行方は、北方領土交渉は進展するのか、といったことに関心をもってフォローしたいと思います。
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【2016年12冊目】
このシリーズは1stからかかさず読んでいますが、もう7作目なんですね。
歴史的な経緯から現代を紐解く池上先生の手法には相変わらず脱帽(o^^o)
結局、イギリスはEUから離脱、ユーロ安、反動で円高…この本を読んでたから、理解できる現代の流れ!
「知らないと恥をかく」シリーズはずっと続いて欲しいですね。
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池上彰の第七弾
自分は6から読み始めてます。
今回もイスラム、中東の話題が多く取り扱われている気がしますが
それだけ重要ということでしょう
でも馴染みがなくて難しいんですよね、特に宗教がからんでくるから… 苦手…
そんな中で今回分かったこと
サウジアラビアはなんだかヤバそうな国だということ
サウジアラビアは、国家という概念とは違い
サウド家が支配しているアラビアの敷地内に国民を住まわせているという発想で
教えの内容はイスラム国とほぼ同じで、公開処刑なども行っているということだ。
もうひとつ勉強なった事
やはり日本はアメリカの思うままに動いているということ
アーミテージ・ナイ報告書についてだ
アメリカのリチャード・アーミテージとジョセフ・ナイ
二人は日本をよく知る知日派。
日本に大変な影響力を持っているので、ジャパンハンドラー
日本を操る人と呼ばれているそうだ。
安保関連法は4年も前から彼らにより提案されており
安倍政権はその提言通りに動いている。
また、武器輸出3原則の緩和もアーミテージ・ナイの提言
こちらは言葉のマジックを使い
武器→防衛装備
輸出→移転
と言い換え、武器輸出 → 防衛装備品移転にした。
武器輸出という言葉だと死の商人ってイメージだから言葉を変えた騙しです。
ここでも我々はバカにされ、見下されてますね。
最後にTPP
最近騒いでないと思ったら…
関税撤廃の効力が発生する条件として、GDPの合計が85パーセント以上を占める
6カ国以上が合意する規定があるらしい。
つまり、アメリカか日本のどちらかが欠ければ発効できない仕組みになってる。
そして次期大統領候補のヒラリーもトランプもTPPには反対してる。
だからもう話題に上がんないのか…
中国経済に貿易の主導権を握らせない様に包囲網の一環だったということだから
これで中国は経済でも世界の頂点に立つのかもね。
さて、これから世界はどう動いていくのでしょうか!
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まとめてきますね。
シリーズ追うごとに、世界のヤバさが濃くなってくる。
前々から第一次世界大戦ごろに、現代を重ねてきました本シリーズ、それがどんどん世相に近づく。
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くだらぬ茶番だと眺めていたアメリカ大統領選挙も、強まるトランプ旋風に笑い事ではない。二つの世界大戦を経て一躍覇権国家となり、強引に築いてきたアメリカ流の秩序が崩れだし、揺らぐアメリカ国民の心を反映しているという。そこで習近平は明時代の中華帝国を、プーチンは往年の帝政ロシアを、トルコはオスマン帝国を、さらに自称イスラム国はイスラム帝国をと、過ぎ去った栄光を取り戻さんと新たな帝国主義への動きを見せている。いつもながら、高等学校の地図をめくりながら読み進める。この地図の出版社は帝国書院なのだ。
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最新作。
中東の争いは過去の中途半端な統治や今のロシアやアメリカの軍事介入によって引き起こされているのだとしたら、関与した先進国は全力でその修復にあたらなければならないし、中東の国々は過去のイザコザは一旦無視して先のことを考えなければならない。
EUのように1つにまとまろうとしている国々は難民を全て受け入れるつもりで構え、内戦を早期解決してあげる努力をしなければならない。
プロテスタントのカルヴァン派であるアメリカでもそのうち宗教改革が静かに起こるかもしれない。
中国ではいずれ国民が立ち上がるはず。
韓国との慰安婦合意は守られてほしい。
ASEANに期待。
生き方の危機を脱出することで初めて環境問題にも平和問題にも目を向けられるのだと思う。
外交問題により積極的に関わるために集団的自衛権を行使できるようにしたいのだろう。
いざ自衛隊が戦場に行くとなった時に国民が意思を示さなければならない。
難民は人道的に利害関係を無視して受け入れてあげなければ先進国とは言えない。
宗教の争いには長い歴史があり、そこにイデオロギーの争いが絡んできた人類の争いの歴史は「〇〇戦争」と名のついた大きな戦いが終わって平和になったと簡単に考えてはいけない。
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この本を読む目的はまさにこれ。
【引用】
世の中の最新の動きをニュースで確認しながら、時には歴史の本を読み返して、長い時間軸の中でニュースの意味を考えてみてください。 たとえば、「それはどうして起きたのか。そして、どんな歴史的背景があるのか」。自分の頭で因果関係をたどる作業を積み重ねる。そこから将来を考えるヒントが見えてくるかもしれません。"
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シリーズ7冊目
・昨今の難民はスマホを持ていて、GPSを駆使して大移動をしている。
充電を無料でさせてくれる場所があるなど、支援する側も昔とは全然違う。
・アメリカの大統領選挙の予備選挙の方法など興味深い。
共和党と民主党では、予備選挙のやり方も違う。
・日本も難民問題について考えるときだろう。
しかし、仕事で留学生の世話をすることがあるが、まるで日本人とは違う彼らとどうやって向きあっていけばいいのかいつも考えている。口で言うほど簡単ではないと思う。国としての制度を整えるだけでなく、受け入れる自治体や近所の人たちの協力についてもきちんと考えないとうまくはいかないだろうな…(*_*)
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新しい帝国主義
トルコ オスマントルコ
イラン ペルシャ帝国
ロシア 帝政ロシア
中国 明王朝
”自称「イスラム国」”
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中国、中東、ヨーロッパ、そしてアメリカ。
中国の東シナ海、南シナ海への強引なまでの進出。サウジアラビアとイランの対立。ヨーロッパでの移民拒否の動き。そしてアメリカの大統領選挙。
習近平の強引なまでのやり方は、権力と言うものの脆さを感じてしまう。既存の秩序は、常に強いものが築いてきたし、その秩序を壊したいと考えるのは分からなくもない。だからこそ、日本が集団的自衛権の改正に乗りだそうとするのもわからなくはない。
それでも、行動の前提が全ては国民のためとか言うのではなく、権力者のエゴのために動いていると思えてしまう。
G0なき世界、益々、混沌とした世界になるのでしょうね。
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石油価格のバランス、アメリカ大統領の交代、中国のバブル崩壊、EUの変化、イスラム国の台頭、ものすごく複雑にいろいろなことが今年起きている。来年はどうなっているんだろう?
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シリーズ第7弾。池上さんの番組は大体見てるので既知のことが多かったけれど、いい復習になった。北朝鮮の高射砲を使った処刑方法にはビックリ。イラン革命防衛隊がISと戦っていることや、パキスタンとサウジとが核移転の秘密協定を結んでいること(パキスタンの核開発の裏にサウジあり)は初耳。
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2016/6/28
イスラム世界のことやアメリカと日本のこと、EUで今起きていること、石油をめぐる世界経済の関係性や日本の政治、経済の政策についてなど、最近のニュースを紐解きながらそれに関連する歴史に言及して、疑問をわかりやすく解説してくれるシリーズの本。本当にわかりやすくてすぐに読み終わってしまいました。
この本のプロローグの言葉を引用すると、「物事には因果関係があり、その因果関係の蓄積が歴史となる。世の中の最新の動きをニュースで確認しながら、時には歴史の本を読み返して、長い時間軸の中でニュースの意味を考えてみてください。自分の頭で因果関係をたどる作業を積み重ねる。そこから将来を考えるヒントが見えてくるかもしれません。」という言葉が印象的で、自分もこれを実践することでいろいろな視野を持ちたいし、世界についてしっていくことの面白さが社会の面白さなんだということをなんとかして伝えていきたいなと思う。
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このシリーズはどれも大変分かり易く書いてあり,素晴らしい。
早速日々ゲームに勤しんでいる高2の息子に「読んでみたら」と勧めてみた。