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夢喰い探偵 2 宇都宮アイリの帰還 (月刊少年マガジン) みんなのレビュー
- 義元ゆういち (著)
- 税込価格:472円(4pt)
- 出版社:講談社
- 発売日:2016/05/17
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コミック
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紙の本
惚れた弱み
2016/06/08 17:12
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一話で探偵になり、名探偵を目指す女子高校生とその助手の男子高校生の活動は、一学期末から夏休み中の校内や近隣住宅地で起こる、ちょっとした迷惑行為を対象として、その解決に寄与するが、その内容は自称探偵となし崩し的に助手にされた高校生に相応しく、遊びの域を脱しない。
ただ、前巻の末尾から登場し本巻では不審者として扱われた刑事の存在が、国谷少年を内発的に探偵稼業に関わらせ、二人が一丸となって未解決事件に取り組む決意を固めさせる契機になった事により、今後は同好会的な安直さから離れ、警察と同等以上の活躍が期待できる。
刑事だけではなく、一巻では端役に過ぎなかった名無しの人物がオカルト研究会の部長である等、探偵アイリの過去と現在を繋ぐ様々な人物や出来事が、単純な一話完結の探偵物語の裏で複雑に絡まり、少しずつ話が広がり始め、最終的にどのような形で結実するのか予想がつかず、二巻までは序章に過ぎないと考えた方が良さそうだ。
実は、徐々に明かされる病弱な少女の身辺こそが本作の最大の謎であり、幼少期の手術と退院後の定期健診を経てもなお、事件の度に意識を失い、走馬灯を見て推理を組み立てる、完治したのか薬の副作用なのか判然としない体調は、探偵であるという自覚に支えられているとは言え、不安定で、各事件の経緯など、本来、瑣末な問題だ。
内輪では屋号で助手の名を呼ぶ、芝居染みた探偵の言動は、親愛の情なくしては理解出来ず、双方がそれぞれの胸中を察するのが先か、志半ばで息を引き取るのが先か、次回以降の展開は推理と恋愛の両面で重要な場面を迎える。
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