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【あらすじ】
時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける―。百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!
【感想】
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じんわりと、ほっこりと、その百貨店の人たちの想いが拡がっていく。
シンデレラ・ウイングを聴きたくなって、結子の腕にある天文時計をさがしたくなった。
星野百貨店に行ってステンドグラスを眺め、屋上で時を過ごしてみたい。
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いつ潰れるとも知れないけれど、街に馴染んだ星野百貨店が舞台。その百貨店には、白い猫を見かけたら、願い事を叶えてくれるという言い伝え、というか噂があって…という話。
もう冒頭から、頭の中では星野百貨店は浜屋に置き換えられてた。屋上の小さなゲームセンターとか、電車とか。懐かしい。
なんか…みんな百貨店で働くことを誇りに思っているのがステキ。子供の頃からの憧れの場所で働けるって、幸せだよなぁ。
なんかもう、小説全体がほっこり優しい空気に包まれてる。たまにはこういう癒される小説もいいわあ。(ミステリ読みがちだから)
読みながら、自分が白い猫を見かけたら何を願うか考えちゃうな、これは。
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全ていい話でほっこりしたり涙したり
心温まる本です
が、
読んでる間ずーっと
去年の本屋大賞ノミネートの「コーヒーが冷めないうちに」に酷似してるなぁ と感じずにいられませんでした。
読む順番が違ってたらもっと楽しめたかも。。残念
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とても優しくて温かい百貨店の連作短編集。
ファンタジーの要素も。
穏やかで感動もあるいい物語なのですが、個人的にはもう少し抑揚が欲しかったかなと。
でも、抑揚が無いからこそ穏やかで優しい雰囲気が感じられるのかな…とも思います。
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前に読んだ桜風堂物語も素敵だったけど、今回もあたたかくてほっこりして少し懐かしいかんじもして、にこにこしながら読みました。それぞれの百貨店や仕事に対する思いがすごくわかるし何回も泣きそうだった。特にコスメカウンターの話がすきだったなあ。こんな奇跡ならたくさん起きて欲しいです。
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村山早紀さん「百貨の魔法」読了。老舗の星野百貨店を舞台にした心温まる優しい物語。斜陽産業に成りつつある百貨店業界において、星野百貨店も例外ではなく厳しい時代を迎えていた。そんな百貨店で働くいろんな職業の人々にまつわる6つの物語が納められている。エレベーターガール、靴屋、宝石店、化粧品店、ドアマンなど登場人物も多く楽しく読めます。どの話も良かったですが、個人的には「シンデレラの階段」「百貨の魔法」が良かったです。出来るなら続編が読みたいです。登場人物のその後とか、とても興味あります。優しい気持ちになりたい方にオススメ♪
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地方都市で愛され続ける百貨店。
時代の波に押されながらも奮闘する従業員たちを描く、連作短編。
実直で、清く、ひたむきで、強い想い。
それに触れるだけで、涙腺がゆるむ。
『夏の木馬』が良かった。
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ピュアで優しいおとぎ話のような物語
キラキラしてる。
なのにどうして文章が読みにくいのかと・・・
その答えをあとがきに見つけたような気がする。
作者の村山さんがあまりにもこの作品を愛して
星野百貨店にどっぷり浸かって
内側からのみ首を巡らせて星野百貨店を見ていたから
全体像がわかりにくかったんじゃないかな。
俯瞰して見る事の大切さを思う。
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本屋大賞にノミネートされていたので気になって読んでみた。
先に姉妹作品の「桜風堂ものがたり」を読んで、そちらがとても良かったから期待してたんだけど、こっちはちょっと入り込みきれなかったなぁ。
テーマはすごく良いし、ラストの章もなかなか感動したんだけど、もっとテンポ良く、伏線を回収しながら引き込めるんじゃないかなーと思った。
でも百貨店って素敵なところだな♪
小さい頃に両親に連れられて行った思い出が頭をかすめた。
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胸キュンだし、感動はまぁそれなりに~だし、ふむふむネタもあったけど、しかも、本屋大賞ノミネート作なのに…
私はこの人の小説には選ばれなかった人なんだなとおもえば納得。
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「桜風堂ものがたり」の姉妹本。当然だが、作品のトーンは似ている。本作品は、戦後の焼け野原に建てられた百貨店(デパートのこと)である星野百貨店で起きる不思議な物語だ。「桜風堂ものがたり」を読んだ時も感じたが、透明で静かな空気を醸しながらも、自分の心にしっかりと染み込んでくる。多少ご都合主義的なところもあるが、本作品では、魔法で不思議なことが起こるのが読者を惹き付けるところなので、そここそが面白さなのだと思う。それにしても癒される作品である。魔法で願い事を叶える猫に出会ってみたいと思わせるし、デパートで買い物や食事をしたくなる。とはいえ、最近はデパートから足が遠ざかっている。買い物をあまりしない方であるし、百貨店よりも専門店の方が雰囲気が好きでもあるので。
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ひたすら優しい物語。『桜風堂』に引き続き、著者の魅力がつまっている。
ただ、「そのひと」という言葉のの連呼や、語尾の「~なのだけれど」の多さ、時折出てくる、柔らかい文章にも雰囲気にもそぐわない大袈裟な表現が気になった。
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うーーん…
ほっこり優しい物語なんだろうけれど、私にはどうも読みづらく、感情移入しずらかったです。終わり方ももう少しスッキリしてほしかったなぁ。
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潰れそうな百貨店で働く、善良で勤勉で思いやりに満ち溢れた人々にスポットを当てた連作短編集です。
ノスタルジックな雰囲気の中、ほのぼのとした人々が互いを労わりあう、美しい、癒し系なお話です。
・・・なんですけど、いい人だけで構成されたぬるい世界が私には合いませんでした。
そもそも従業員が皆、こんなに職場とお客さんを愛しているなら経営傾かないでしょ、と思うし、傾いているならばもう少しなんとかしようと奮闘すべきなのに、何もしないでぽや~っと皆の幸せを願うだけの人々は偽善だなと思ってしまうのです。
現実的な対処法を考えたりせず、幸せなおとぎ話の世界観に素直に浸れれば面白い作品なのでしょう。(苦笑)