紙の本
怖すぎる
2020/04/06 20:36
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供時代のあまりの陰湿ぶりに、
前半はかなりすっ飛ばさないと進めませんでした。
生育環境も悪かったのでしょうが、
禍々しいまでの悪人ぶりが怖すぎた。
紙の本
酷い描写が多い
2017/12/03 16:11
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者が悪を描いたということでたしかにレイプとか酷い描写が多いです。苦手な人はご注意ください。
全体的にまあまあでした。
ラストはもうちょっとかなー。
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読みすすめてるなか、嫌悪感を覚えて胸くそ悪くなったが、
この悪人ぶりを描くことが作者の狙いなら大成功なのだろう。
見事に嵌められたということになる。
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○まさかこんな人間がいるとは。テンポよく、どんでん返しだらけのサスペンスミステリとして満足の一冊
なんの「代償」なんだろう、
表紙カバーの写真は何を指しているんだろう。
こんなに分厚いけど、どんな物語なんだろう。あ、二部構成になっている。
・・・という疑問が生まれつつ、2時間くらいでイッキ読みしてしまった。
第一部。小学生だった圭輔は、楽しく両親と過ごしていたが、そこに入り込んできた遠縁の達也によって、きっと壊されてしまった、と思ったのではないかと読み手が思えるほどには、鮮やかに、楽しい生活は崩壊してしまった。達也の家に居候することになった圭輔は、中学校まで、肩身の狭い思いをしながら暮らすことになる。
第二部は、大人になった圭輔。弁護士として駆け出しだった圭輔に、達也からの弁護依頼が舞い込む。しかしその依頼が状況証拠で絶対有罪な中から無実にせよという案件で、はじめは疑ってかかるのだが・・・
はじめはとっても優しい小説で、そこに単に頭の悪いガキが潜り込んできたのかな、と思っていた矢先に起こる重大な事件。
こんな小さい時から達也は頭が回ったのか、と思うくらいに人を動かし、自分の手を染めない、しかし自分の目的は遂行する要領のよさがあり、件の重大な事件をきっかけに圭輔と達也の関係性が逆転してしまう。
第一部から払拭できなかった圭輔の達也に対する何を言っても逆らえないような感情は、第二部になっても払拭はできていなかったのだが、第一部からずっとパートナーであった寿人の熱意にほだされ、仕返しを誓うのだが、果たして。
はめられてしまう圭輔。はめられ続けると言ったほうがいいだろうか。
途中何度か「えー」とか「ありゃりゃ…」とかを叫んでしまうくらいには、あちこちにどんでん返しがたくさん。達也は阿鼻地獄に落ちてしまえ、と思ったほど。人間が人間を操作できてしまう恐怖も相まって、展開が高速、テンポもよい。サスペンスミステリとしては満足の一冊。
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この作品も一気読みさせる内容だった。
ラストまで緊張感が続いて、これどうなる?どうなるんだ?とページを捲る手が止まらなくなった。
と同時に、ものすごく胸糞悪くなる感情も湧くので、昨今 流行の"イヤミス”的な立ち位置にあるんだろう。
この作者の本は初めて読んだのだが、よくもここまで悪人の中の悪人を書き出したなあ、と。
読んでもらえれば分かると思うのだが、本当にここに出てくる道子、達也の親子は心底腐ってる、色々な意味で。
主人公、圭輔もこの親子によって大切なものを随分失って運命を狂わされたのだが、唯一の救いは友人の寿人と牛島夫妻の存在ではないだろうか。
最後の最後、汚名と数々の非道のツケを正面切って返した部分には拍手を送りたい。
そして、圭輔の今後の人生が幸せと安穏の日々であることを願わずにいられなかった。
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嫌ミスという言葉を初めて知った
第一部は嫌すぎて、かなりナナメ読み
どうしようもない悪ってのは、やはりいるもんだなと、物語でありながら考えさせられる。
しかし一気読み
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少年時代のひと時を共に過ごした2人
1人は弁護士に1人は犯罪者に…
と言う今まで何度もどこかで聞いたことのある設定だったのだけど、中身は想像と違っていた
薄気味悪さは宮部みゆきさんの『模倣犯』さながら
迫力ある悪役が出てきます
最後まで夢中になって読みました
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全くストーリーを知らずに読んだので意外な展開で楽しめた。普通の家庭に育った少年とそこに絡みついてくる闇を抱えた友人、火事による両親の焼死を契機に主人公の少年の人生が一変するさまが切ない。
しかも弁護士となって身を立てた主人公のもとに再び、大人になった友人が絡んできて、ここからが面白くなる。
多少、脚色が過ぎてドラマティックすぎるきらいはあるもののラストまで一気に読めた。
そこまでの話が派手な分、ラストが少し弱いのが残念?
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ちょっと手に取ったらうっかり読み終わってしまった。いわゆるイヤミス系の話だった。最後までもやもやするし,特に誰かが成長するということもなく,ただただ加害者たちの嫌なところだけが目に付く話でした。
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読んでいると、胸にどす黒いシミが広がっていくようにいやーな気持ちになる。序盤は辛くて長時間は読み続けられなかった。
この話に救いはあるのかと、先に最後のページをチラッと見てしまったくらい(笑)
終盤はもう途中で止められないね。
読み終わるまで他のことが手につかなくなる。
いやーな気持ちになるけど、それだけ夢中にさせたということで★4つ。
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イヤミス。
他にも読んだことがあるかもしれないけれど、こんな嫌な気持ちになった小説は他にない。
達也が本当に嫌なやつで、気持ち悪さが勝って。
でも先が気になって、読みやすい文章も後押しして、サクサク読めてしまったことが、なんとなく悔しい気もする。
「いつ代償が支払われるんだ」と、ひたすらその時を待っていたからかもしれない。
その「代償」は思っていたほどではなかった。なんだかスッキリしなかった。
でも現代日本でできることで考えると、主人公の性格を思うと、これ以上はないのかもしれない。
ドラマ化しているという情報は知っていたけれど、キャストが自分のイメージとかなり違った。
ドラマオリジナル要素もいくつかあるようだし、どうなっているのか気にはなるが、イヤミスを映像で見るのはもっときついかもしれない。
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読みやすかったですが、こんな人いるんだろうか…何故、子供の時から人を操るような方法や言葉を使えたのだろうか?
でも、1番不幸なのは、達也だと感じた本でした。子供の時に生き物を殺せるって、やはり怖いことなんだと。
一方で素敵な友人に巡り会えて良かったと、後半は特に一気に読み終えました。
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一気読み間違いないです!
夢中になって読みました!
タイトルの「代償」は、犯人に対する報いとしての意味が主だと思います。
けれど、登場人物、特に大人になってからの主人公の生き方や考え方(直ぐに諦める所など)が実は過去の自分の行為の代償であり、最後には仲間と共にそれらの代償と決着をつける、という意味もあるのだなと思いました。
著者の方が「悪人に報いのある終わりかたを」と話をしていたので、最後はコイツがいかにスカッとする結末になるのかと期待しながら読みすすめ......。
確かに最後に犯人の終わりかたは報いのあるものですが、物理的に痛い思いをするものの、結局は裁判にかけられて..ってそれだけ??
なんて思ってしまいました(笑
けれど、時代劇ヨロシク悪を正義の味方が暴力でこらしめる、勧善懲悪なハッピーエンドな終わりかたをしてしまっては「悪には悪で対処」で、これまで主人公が選択して来た生き方を否定してしまう事になるんですね。
作品中に何度も、主人公の真摯で誠実、法を殊更に守る場面が出てくる。
なぜここまで主人公の誠実さを全面に出したのかは、
そこまで誠実な主人公をなぜ犯人の「悪」と対峙(或いは対比)させたのか。
それこそが、この本で著者が一番言いたい事なんでは、と感じました。
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伊岡さんの描く悪人は一欠けらでも情が残るものが多かったが、本作のそれはまさに外道のようであった。伊岡作品としてはとても新鮮でした。
あらすじ(背表紙より)
平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。運命は一転、過酷な思春期を送った圭輔は、長じて弁護士となるが、逮捕された達也から依頼が舞い込む。「私は無実の罪で逮捕されました。どうか、お願いです。私の弁護をしていただけないでしょうか」。裁判を弄ぶ達也、巧妙に仕組まれた罠。追いつめられた圭輔は、この悪に対峙できるのか?衝撃と断罪のサスペンスミステリ。
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彼ほど他人の心を操る事が出来る人間はいないと思う。弄ぶことにとんでもない歓びを感じるのだろうか。私には恐ろしさしか感じられない。やっとの事で対抗できた二人と周りの人達に拍手を贈りたい。