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著者は現代の目線で歴史上のサイエンスにかかわる出来事や人物をばっさり評価していく。帯でアピールするほど激しいものではないが、もともと文系の私からすると現代から振り返るとこう見えるのか、こういう切り口があるのか、と知れてよかった。
時間のある時にゆっくり読むのに最適な気がします。
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古代ギリシアから量子力学まで、科学の歴史を俯瞰する講義を基にした本。古代ギリシアの哲学者は世界史でも習うが、その詳細が一番興味深かった。実験や事実と照らし合わせて理論を確立していく現在の科学的手法が取られるまで非常に長い年数がかかった。現代の考察を基準に過去の科学者を評価することはウィッグ史観とは別だと思った
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とてもざっくりと言ってしまうと、遥か紀元前5世紀のギリシャ物理学から21世紀の現代に至るまでの、「科学」もしくは「科学と呼ばれ、みなされたもの」を概観する「科学分野の歴史書」であり、もう少し細かく言うと、過去に「科学者」と呼ばれた人たちや理論への批評的論考、でもある。刊行された際、歴史家や哲学者から猛反発を浴び、大論争を巻き起こした本らしいが、むべなるかな。
特に科学界や哲学界に拘りも誇りもない、いち読者として読むならば、本書はとても面白い。古代を扱う1章から8章、中世を扱う9章と10章あたりは、学校の物理や世界史で習った(ような気がする)様々な散らばった知識を、「科学の発展の歴史」という一本の道でまとめ上げていくのにとても便利で、頭からずっと読み続けていくと読みやすい。
一方、著者が「科学革命」と題した11章以降は、各章で特徴的なトピックが扱われているので、例えば天文学を知りたいなら11章、ニュートンという希代の天才について知りたいなら13章と、個別に分けて読んでも楽しい。
終章である15章では、ニュートン以後の世界で統一されたり別の学問分野の中に収斂したりした科学分野が概説されている一方、いまだ未開の部分がある分野についても簡単ではあるが紹介されている。ここを読むと、科学は分野によって程度の差はあれ、いずれも発展途上であり、著者の言葉を借りれば「壮大な物語の最中にいまだ立っている」のだ、ということが、素人であってもうっすらと理解できる。
科学者はきっと、自分の研究が今、世界のどのあたりに位置しているかなどは考えていないのだろう。今、わかっていることを踏まえつつ、分かっていることを疑い、分かっているのかいないのかすら分からないものを追い続ける。
そういう世界があるのだな、というのを知れたのは、読書体験としてはとても貴重で、楽しかった。
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紀元前から物質の最小単位は存在すると言われていた!みたいな話を聞いても、色々適当言う中で偶々現代の事実と合うことを言った人がいただけだろう、と言う気持ちにしかならなかった。ワインバーグは当時のこれらは科学ではなくポエムだと言う。それを読むだけでもスッキリ。
では科学とは何でどこからが科学なのか?
中世の宗教との関係が長めで飽きたが、ガリレオ以降の科学の躍進、熱力学での発見が呼ぶ新たな発見の連続は読んでいて爽快。