紙の本
はじめからその話をすればよかった
2016/12/06 16:19
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投稿者:いんげんだもの - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮下奈都中毒になってしまいました。きっかけは彼女の2作目のエッセイ「神様たちの遊ぶ庭」を読んだ事。この人のエッセイってほんわか暖かくてまた読みたくなるな、と思って最初のエッセイ集「はじめから・・」を続けて読んでみました。うん。いいね。家族に対する愛・優しさがあふれだしています。そして書くことに対してきちんと向き合っているのがわかります。「郵便局の隣に住む」と題されたエッセイにこうありました。大事だから後回しになってしまうことって案外多い。(中略)ひとつだけ気をつけていることがある。こどもたちのことだ。子供たちに関してだけは、後回しにしない。こどもには今しかないと思うからだ。今、お腹が空いていて、今、話を聞いて欲しくて、今、ぎゅっと抱きしめられたくて。今を逃したら、次はない。肝に銘じている。・・この年なのに切なくなります。
紙の本
すごく素敵な本です
2022/07/07 11:34
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投稿者:t - この投稿者のレビュー一覧を見る
神の庭ではもう大きかった兄弟3人がまだ小さい頃のお話が多く、当時から今までの時の流れを感じました。
また、奈都先生の好きな本や音楽、旦那様とのエピソードもありほっこり優しい気分にさせてくれます。
日常を文章に起こし、さらに面白く書く奈都先生のエッセイは自分も日常の面白いを見つけてみようと思えます。
紙の本
いちばん最初のエッセイ集
2021/06/02 14:25
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作家の作品は小説ももちろん面白いけど、エッセイのほうが好きだ。本書は、その最初のエッセイ集。子どもたちや、夫への暖かなまなざしは共通。ただ、まだ本屋大賞を受賞前、子どもたちも小さくて、ココロにいろんな思いを抱えて、昇華できなかったころだったのかなぁ。自らの内側に真摯に目を向けて思考するような描き様が多かった。
この作家にはこんな時期もあったんだなぁ...。ファンとしては、そんなことも知れてよかったと思う一冊。
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ポツポツとそのときに宮下奈都さんが感じたことだったり考えたことだったり体験したことだったり。
この人の感性というのがどこにあるかを覗けた気がする。気がするだけだが。
こういう本をもっと早く知って紹介されてる本や作品を読んでるか、もしくはすでに読んでいた上でこの本を読みたいものです。
本読もう。
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単行本未収録の掌話が掲載とのことで、文庫も買っちゃいました。
宮下さんのエッセイや掌小説は、とても穏やかで優しくて、でも凛としていて、長編もいいけれど、こちらも読んでいて心地が良くてやっぱり好きだなと思いました。
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有川浩女史に負けず劣らずのストーリィテラである.日常から物語が紡ぎ出される様は心地よいにも程がある.
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良かった。こどもたちとの日々の暮らしとか、小説や音楽に対する気持ちとか。風呂に入らず本を読むっていうのはすごいな、と。とっても普通な感覚を大事にしている人だと思うのだけど、やはりそこは小説家で、独特の感性も持っている。紹介されている小説は読みたくなってしまう。
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スコーレ No.4や太陽のパスタ、豆のスープが印象に残っている。
激しい波と、穏やかな小道のつながり。
私が愛した彼女らの、母親なのだな、このひとは。
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新聞や雑誌に寄稿したエッセイが寄せ集まっているエッセイ集です。福井出身なので、情景がなつかしくつい手にしてしまった作品。エッセイは、日常を切り取った何気ないエピソードばかりで、刺激はないが、生活がちょっと豊かになる?、やさしいものばかり。読むタイミングは選ぶかもしれない。ちなみに私は、妊娠中の身だけに、子供との接し方みたいな面で始終読んでしまった。
後半の誰かのあとがきを書いたみたいな部分はほぼとばし読みしてしまった。
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宮下奈都さんのエッセイ集。宮下さんのことがよくわかり、ますます宮下奈都の小説を読みたくなり、また読み返したくなりました。
他の方の小説の解説もあり、読みたくなる小説がたくさんありました。
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宮下奈都さんの初エッセイ集。
宮下奈都さんのエッセイは初めて読んだのですが、宮下さんって、小説作品数の割にはエッセイ集を多く上梓されている気がします(確か、今のところ4冊も出してる)。
その真摯で心地よい温度の小説をどのような方が書いているのだろうと思う読者が多いからではないか・・・と勝手に考えたのですが、そんなわたしの予想を裏切らず、優しくてほのぼのとした世界観が垣間見られるエッセイでした。
家族と小説を愛し、穏やかな日常をいとおしむ姿勢が素晴らしい。
こんな、ささいな日々の何でもないことから抽出した言葉が積み重なって小説となり、読み手に新しい視座を得るという体験を味わわせてくれるんだなあ…。
読んでいるとなんだか目頭があつくなってくる。
またいつか読み返したい。
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なんか落ち着きます。宮下さんの作品。
正直、エッセイ集としては、長時間読んでいると飽きます(失礼)。しかも、返却期日が迫っており、あまりしないのですが、飛ばし読み(重ねて失礼)しました。
通勤電車でのひと時。心がざらついていると感じる時間帯に、ジワっと染み入りました。私は福井には行ったことありませぬが、なんとなく福井が好きになってきたのはこの方の作品に出会えたからかもしれません。
たまにはいいですね、エッセイ集。宮下さんにはいつか、ミッシェルガンエレファントについて熱く語っていただいたい、というのが私のささやかな野望であります。
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大好きな本や音楽、そして愛しい三人の子どもたちと共にある暮らしを紡いだ、著者初のエッセイ集。
私と同じ1967年生まれということで、共感できる話題が多い。『ノストラダムスの大予言』により、32歳で死んでしまうと達観したのも同じである。それでも今、家族ができて細やかながら幸せを感じながら生きる毎日の尊さは、あの頃知った『ノストラダムスの大予言』のおかげかもしれない。
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2019.4月。
宮下さんがお子さんのことを書いた文章が好き。家族みんな個性はバラバラだけど、それぞれが楽しそうに己の道を進んでいそうで。のびのびおおらかな雰囲気の宮下さんのエッセイは、読んでいるこちらも気持ちよくなるのです。
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宮下奈都のエッセイ集。
タイトルに納得、エッセイも面白いが、宮下さんはやっぱり天性の小説家だと思う。
この本も、メインのエッセイより、付け合わせ的に収録されている短編小説のほうに引き込まれてしまう。
宮下作品を味わいたいなら、手軽にまずはエッセイとか思わず、はじめから小説を読んだ方が絶対良いよ。間違いなし。