紙の本
世界観はすごいけど
2017/03/15 19:12
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界を構築する作者の手腕はすごいと思うが 人間の描き方がどうしても自分の好みに合わない。乾き過ぎていて人間らしさを感じなかった。
紙の本
好みに合います
2016/09/06 11:14
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投稿者:moco - この投稿者のレビュー一覧を見る
乾石さんの文体が、心に浸透してきて、肌に合います。
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時代もいろいろの中編集。
魔法を扱う者は、闇を身の内に抱えており、人の昏い欲望にも応え、引き受ける、というようなこれまでも語られてきた精神が、頑なに貫かれている。
解説にもあるが魔法の種類がさまざまなのが面白い。焼き物に力を込め、その皿や杯を使うことで願いが叶ったりする陶工魔導師とか。
良かったのは「闇を抱く」かな。権利も自由も制限され、虐げられることも珍しくない女たちが秘かに立ち上がり、戦う物語。辛い目に遭うのは全て夫など男たちのせいなのに、魔法による闇を抱えることを承知するという理不尽を乗り越えてでも、逃げ場のない女を助けようとする、いわば人情味あふれたおばちゃんたち。ひとたび本気になれば、女の方がずっと賢く強い、男はバカだ、と言わんばかりの展開が痛快。
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シリーズ初の短編集。単行本版とは収録作が異なるが、今回、文庫化されなかった1編は、別に文庫化されるようで良かった。
様々な魔法が登場するのが面白い。それぞれにルールがあり、法則があり、『魔法』イコール『何でも出来る』ではない。
何処か物悲しいストーリーも良かった。
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様々な種類の魔道師たちの短編集
これまでの作品では見ることのなかった魔道師や、
馴染みの魔法
あそこと繋がりのあるものが!と
バラエティに富んで面白かった
個人的にどれも読後が爽快で
救いのある話だったなぁという印象
魔法を使うのは全て業、というのが
いいなと思う
人間らしい
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夜の写本師から読み続けてきて
なんだか懐かしい感じが胸にじわじわ。
この作品には壮大さはありませんが
それだけに この世界を生きた魔道師や
夜の写本師たちが 自分自身も含めた
多くの人々の切なる求めがあってこそ
生まれるべくして生まれた存在なのだと
虚構でありながら ある種の実感に
包まれました。
憎悪も欲望も愛もある当たり前の世界。
私たちの世界にも 魔道師はいます。
きっと。
決して美しい物語ではないのに
不思議に心が豊かになるのです。
乾石智子さんの作品って。
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今までで一番おもしろかった。
乾石さんの長編はやや苦手なので、短編でちょうど良かった。
物語にも入り込みやすかったし、読んでいてほっとした。
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それぞれ努力して力を持った魔導師や写本師が、思いを抱き日々を黙々と過ごす姿が描かれていて、ファンタジーな雰囲気も凄く惹かれるものがあるのと、自分にはここまで熱中できない部分に嫉妬すら覚えます。こういう世界だったらもっと学んで魔道師になりたいとか思えるのになとちょっと思ったり。現実より険しそうですが。そんなに分厚いものではないですが、ずっしりと話は読み応えがあると感じました。
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短編集。
少し説明的な部分は目立ったけど、面白かった。
相変わらずダークではあるけれど、長編に比べるとダークさは薄まって戦闘場面も少なめ。
短編の方がひとつひとつの主題がはっきり出ていて読みやすいかも知れない。やはり真面目な作家さんという印象でした。
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短編集の1冊。
私は「闇を抱く」がいちばん心に残る。女性たちの密かな、しかし確固とした意思のもと、魔法を使う姿勢に、佇まいを正されるように感じた。
私も闇を抱えている。誰しも年を重ねていけば大なり小なり闇を抱えていくのだ。それを認めて、向き合うこと。それなくして深みは増さない。
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魔導師シリーズの短編集。ファンタジーという言葉を冠したくないと思う重い闇の物語。乾石さんの物語は読むたびに 言葉の美しさ 文章の味わい深さに感動する。今回も 一気に読み進めたい気持ちを 抑えながら 少しずつ 少しずつ味わいながら読んだ。 満足。
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2017.2/12 夜の写本師シリーズ4作目は短編集なのですね♪前の3巻からしばらくぶりに読んだけど違和感なしの濃密な世界観。市井の生活の中に沈む者たちと、手を貸す魔術師の抱える闇を丁寧に描いていて素晴らしい。前に感じた重厚さの語りの中に浮く現代口語的な文章も減ったようで良し。次つぎっ!
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不能换中文。。。リトン運命神、アイトラン気まぐれ神、イルモア大地母神、イルモネス美と芸術の女神、キサネシア健康神。生命は奪われなかったが生命より大事な何かを奪われた。。。
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魔導士というよりは魔法職人といったほうがいいような職人技としての魔法の描き方は相変わらず興味深い。
魔力の源泉は心の闇だとしても、それを制御する技術としての職人的熟練が語られることで、ただ暗いだけでなく人間的な要素が加わってより魅力的に思える
短編ということもあってか前作より表現もすっきりしてより読みやすくなっているのもよかった
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短編なのにどれもしっかりとした世界観があって読んでて飽きない作品でした。
終わり方が突然だったりするので、ここで終わり〜!先が気になる。。。とも思ったけど、でもだんだんと、いい意味で気にならなくなる良作だと思います。
でも、いつかどこかのシリーズでチラッとでもオーリエラントの魔道師が出てくるに期待!