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吉田同名 独特の雰囲気
2022/04/05 18:52
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日突然に2万人のコピーが出現するという非常にぶっ飛んだ設定である。全くと行ってよいほど感情を表に出さない科学的観察記録のような体裁を取った文章が独特の雰囲気を生み出している。ただ残念なのは枚数制限のためか、結末がぶった切られたようで中途半端な気がする点である。
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【収録作品】「ヴァンテアン」 藤井 太洋/「小ねずみと童貞と復活した女」高野 史緒/「製造人間は頭が固い」 上遠野 浩平/「法則」 宮内 悠介/「無人の船で発見された手記」 坂永 裕一/「聖なる自動販売機の冒険」 森見 登美彦/「ラクーンドッグ・フリート」 速水 螺旋人/「La Poésie sauvage」 飛 浩隆/「神々のビリヤード」 高井 信/「〈ゲンジ物語〉の作者、〈マツダイラ・サダノブ〉」 円城 塔/「インタビュウ」 野崎 まど/「なめらかな世界と、その敵」 伴名 練/「となりのヴィーナス」 ユエミチタカ/「ある欠陥物件に関する関係者への聞き取り調査」 林 譲治/「橡」 酉島 伝法/「たゆたいライトニング」 梶尾 真治/「ほぼ百字小説」 北野 勇作/「言葉は要らない」 菅 浩江/「アステロイド・ツリーの彼方へ」 上田 早夕里/「吉田同名-第七回創元SF短編賞受賞作-」 石川 宗生
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まさかの上遠野浩平に森見登美彦。
既読だったのは藤井太洋の「ヴァンテアン」、宮内悠介の「法則」、野﨑まどの「インタビュウ」。
既読だったけど、野﨑まどのこれが選ばれているのはうれしい。「法則」も好き。
そして梶尾真治のエマノン…久々に読んだなあ…。なつかしい。
ユエミチタカの「となりのヴィーナス」も嫌いじゃなかった。他の作品も読んでみたい。
高野史緒の「小ねずみと童貞と復活した女」、伴名練の「なめらかな世界と、その敵」、林譲二の「とある欠陥物件に関する関係者への聞き取り調査」、酉島伝法の「橡」、菅浩江の「言葉は要らない」、上野早夕里の「アステロイド・ツリーの彼方へ」の辺りもなかなか好き。
この年刊日本SF傑作選シリーズは、新規開拓にうってつけでやっぱり好きだ。
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大小粒揃いのSF短編集。
非常に安定したシリーズですね!
書架で見つけたら損はしないので手に取ってください。
既読の物もいくつかありましたが、
「ラクーンドッグ・フリート」速水螺旋人
→たぬき可愛い!
「神々のビリヤード」高井信
→最初何だかわからなかった(笑)ハガジンいいですね
「インタビュウ」野崎まど
→笑える
「ほぼ百字小説」北野勇作
→ふわふわ感たまりません
「言葉は要らない」菅浩江
→純粋に泣けます
辺りが自分にはストライクでした。
北野さんのはTwitter探してまいましたとも!
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SF。短編集。アンソロジー。2015年。
小説18作、漫画2作。
宮内悠介「法則」と、上田早夕里の表題作は既読。
個人的には、傑作選の2016年版『行き先は特異点』よりは少し劣る印象。それでも十分な出来ですが。
良かった作品は、藤井太洋「ヴァンテアン」、飛浩隆「La poésie sauvage」、伴名練「なめらかな世界と、その敵」、梶尾真治「たゆたいライトニング」、表題作、石川宗生「吉田同名」、漫画2つ。
気になっていた梶尾真治・エマノンシリーズが好みの雰囲気だったことが一番の収穫。
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いろんなタイプのSF作品のアラカルト。最近のSFは懐が深いなぁと感心。
好きな作品と、いまいち乗れないお話と差があって、読むのに時間がかかった。
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私が気に入ったのは、「たゆたいライトニング/梶尾真治」。「思い出エマノン」という地球生命誕生からの30億年分の記憶を持ち続ける少女の物語シリーズの一編です。今回は30億年に渡りタイムスリップを続ける少女ヒカリとの友情のお話しでした。設定がすごいですね。