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暗黒女子。イヤミスという謳い文句に釣られてか、また、友人の勧めによってか、なんとなく買いました。
映画化したということで先に映像を見てしまったのですが、映画を見てから小説を読んでも面白かったです。
小説と映画が全く一緒というわけでは無かったのですが、映画では重要なポイントをかいつまんで、小説ではより深く描かれていました。
ある女子高で起きた事件について登場人物それぞれが、自分の思い描くストーリーを文字に起こしそれを朗読していくという少し変わった作風でしたが、それら全てが最後にはスッと一つにまとまって、ああ、そうあうことだったのか。と納得しました。
ただイヤミスというよりは狂気じみた良さの方が私は感じ取ったので、それをよく表していたのは映画だったかなとも思いました。
特に最終場面では文字で追うよりやはり映像の方が鬼気迫るものがあり、私的にはよかったです。
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主婦なのにイッキ読みしてしまい、家事がおろそかに笑笑
イヤミスが大好きなので、最後まで気持ちの悪い、報われない最後は終りまでドキドキで読むことができました。中学一年の娘でも飽きることなく読みやすい内容です。
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メンバー間の罪の擦り付け合い(と言っても一方通行できれいに輪になる)部分はまあ良かったのですが、最後のいつみの遺書なる独白にて
『この子の名前がすずらんであることからみんな真相に気づくのYO!見ものだわ!』(うろ覚え)
いやどうだろう。少なくとも私は気づけないよ…いつみ利発な子なのに恋は盲目ね…と思った次第。
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人から紹介されて読んだら短くて読みやすく1日で読了。ミステリー熱が高まってきたぞ。
ミステリーとしては展開は簡単に予測できたし犯人も当たった。
でも設定は面白いし映画化されるほど話題になるのもわかる。
女性の本質が、実際はこの作品ほど露骨なものでなくてもうまく表現されてたと思う。
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映画化を期に手にとる。宣伝的には,いわゆるイヤミス系の作品なんだろう。映画版には好きな女優の清水富美加さんが出てて(千眼美子って、、、)、どうせ見るならやっぱり原作読んでからでしょう。
格式ある女子高(ようするにお嬢様校)でおきたカリスマ女性徒・白石いつみの死。彼女の手にはすずらんの花が握られていた。自殺あるいは事故とみられていた事件。彼女が所属していた文芸サークルでは定例の闇鍋読書会で、彼女の死をモチーフにした作品をそれぞれの生徒たちが発表していくことになります。
この闇鍋読書会という名の朗読会、いろいろとツッコミたくなります。そもそもこの闇鍋、色々とエグいものが入るのはもちろんですが、高級腕時計やらも入ってたりして、サークルの高級感に貢献。そもそも鍋の中身が分からない状態で、どうやって自分の創作作品を朗読するのかが気になります。映画だとその辺のビジュアルが分かるんでしょうか。
さてその朗読会。一人ずつ自分の作品を読み上げていきますが、決められているテーマは「
白石いつみの死」。それぞれにとってカリスマであったはずのいつみの死について、一人ひとりがいかに自分がいつみと素晴らしい関係に合ったか、そして死の直前の彼女の変化、そして彼女を死においやった犯人を告発します。
いわゆるAがBを告発し、BがCを告発し、CがAを告発し・・・というパターン。女子高が舞台ということで、いつみと彼女を取り巻くサークル仲間との関係がどこまでリアルな感じなのかは定かではないですが、まぁ、、こういうこともあるんだろうな、とは思えます。
ただ、それぞれのエピソードの長さや濃さに差があったり、あまり内面に踏み込んでいかないというところもあり、サクサク読める反面、どこか薄っぺらい物足りなさを感じます。これが湊さんとか書いたりしたら、もっとリアリティがあるんだろうな、と読みながら感じたり。
それぞれが告発する内容は、自分が告発される部分と矛盾します。Aは自分ではいつみの家族に勉強を教えていた、という言葉は、Bの証言の中でAはむりやり家庭教師を始めたという証言(告発)に変わっていきます。それぞれの証言の矛盾が、視点の問題で片付けるにはかなり無理があるので、読み手としても誰の証言がどこまで本当か、それを想像しながら読むことになります。(ここでもあえていうなら、証言順に章立てを並べても良かったのでは、と思いました。不連続に配置することでの意味はあまりなかった感じがするので)。
すべての告発(小説)の前後に、副会長であり闇鍋読書会の司会も勤める澄川小百合(映画版で演じるのは清水富美加)の語りが入りますが、これがまたどこか危ういバランスの上に立っているような内容なので、この人も強烈に怪しい。
全ての告発(小説)の発表が終わった所で、ある人物の証言が明らかにされることによって、物語の状況はとんでもない方向に向かう。意外性があるとはいえ、この事件を起こしたのはだれかということについては想像の範囲内だろうと思います。というよりまぁ、そこしかないようね、というところでしょうか。
問題はむしろなぜこう��う事件が起きたかという動機の黒さにあるわけで、これはもう、いやだなぁ〜、というしかありません。なんだか往年の少女漫画の世界を見せられてる気分ですが、実際の女子高はこんな世界なんでしょうか。
さらに、終盤で明らかになるこれまでの告発部分の矛盾の真相についても、これが女性(女子)の通常運転だったらもう男性(男子)陣ウンザリでしょう。ある意味それぞれの生徒たちの告発小説が薄っぺらいのも理由がつくというか。そこまで計算して書かれているとしたら(特に現役作家生徒の文章が一番薄っぺらいと思わせたとこなんか)、なかなかなもんじゃないんでしょうか。
ラストでみせるある人物のもう一つの素顔については、若干蛇足気味というかタイトルでいるところの「暗黒女子」的な様子を強調しすぎたかな、っていうところはあるし、このサークル自体の金満っぷり(豪華絢爛な部室、必要なものがあれば海外からでも取り寄せるという財力)はさすが現実離れしてますが、それでも女子のイヤーな部分は堪能できるのではないか、と思います。
しかし、これ男性作家が書いてたら炎上するのでは^^;;;
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女子校の雰囲気を味わいたい男子校生におすすめの一冊。しばらくは鍋が喉を通らなそうだけど、こんな感じのイベント今度開催したいなーとは思った。途中で最後の展開を何となく予想できてしまったのが残念。
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面白い。散りばめられた伏線が“スッキリ回収されたな”と満足した瞬間には、新たな狂気の真っただ中に…。
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初めて、読んだ後に恐いなと思う本に巡り会いました!いつみが自分を主人公としてより美しく見せるために狙った子の秘密をとことん探る部分に、文芸部の子達がそれぞれ発表したいつみを題材とした作文の内容とは違う子だなと思った。でも、文芸部の子達にも黒い部分があって驚いた。でも一番驚いたのは小百合がいつみを殺したことだ。いつみの親友として凄くお互いに信頼しあっていて良いパートナー同士だったのに・・・とにかく最後がやばすぎました!
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有名ミッションスクールの文学サロンで催される闇鍋会なるイベントで語られる一人の少女の死。
学園のマドンナとして全校生徒の憧れを一身に集めていた美少女は何故死んだのか?
複数の生徒の視点から語られる証言は二転三転し、虚構と事実がめまぐるしく絡み合い入れ替わる様にのめりこむ。
その人物が語り部の章では善良なキャラクターに好感を持ったのに、別人物の章でその醜い私生活や卑劣な素顔が暴かれたり、覗き見エンターテイメントの醍醐味たる快感が味わえます。
ミステリーとしての浅さ=ワイドショーの軽さだと個人的には解釈してるので、幕引きまで楽しく読めました。
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面白かった!
あっと言うまに読み切った。
ホラーですな、これは。
終盤、いつみの手紙でぞくっとし、最後にもう一泡吹かされた!
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感想を書くのを忘れていた一冊。某出家した女優さんが主演して映画化された際に書名を聴いて「あの本か…」と複雑な気持ちになったのも思い出。ゴシック系の世界観、お嬢様名門女子高、死んだカリスマ美少女との思い出を語る文学サークルの集い…という厨二といえばそれまでだけども、大好きな要素が詰まっている一冊。結末もいい感じに暗黒で、ドロドロしていて良かった。
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最後の手紙とその後で2回どんでん返し、衝撃。
自分を守るために罪を擦り付け合う。実際″バレなければいい″という考えの人はこの社会で少なくない気がする。
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実際、それに近いことはありそうだなと思った。
聖母の方が面白かったから、こっちを先に読めばよかったかなあ。
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ひゃーと思った思った。
それぞれの小説を読み進めるたびに 印象が二転三転して 徐々に緊迫感を増してゆき いつみの話でかなり げんなりし 小百合の話で ひゃー 笑。
解説で この本をイヤミスにジャンル分けしてたけど そうかなぁ。湊かなえとかのイヤミスは苦手だけど これは面白いと思ったし 読後感も 嫌というより ひゃー なんだよ。
最後の小百合の話がいっそ清々しいと思うほど、他のメンバーの話がドロドロしてて。小百合の話で終わったことで イヤミスでなくなった気がする。
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名門女子高で、最も美しくカリスマ性のある女生徒・いつみが死んだ。
一週間後に集められたのは、いつみと親しかったはずの文学サークルのメンバー。
ところが、彼女たちによる事件の証言は、思いがけない方向へ。
果たしていつみの死の真相とは?
全ての予想を裏切る黒い結末まで、一気読み必至の衝撃作。
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久しぶりに一気読みの本に出会えた。
めちゃくちゃ読みやすくて、どうなんの?どういう展開?
証言がいろいろ出てきて、一体何を信じたらいいのか。
そうこうしてるうちに、最後になり「えー!!」ってな感じ。
ネタバレになるから詳しい事は話せへんけど、自分は読んでて、犯人やった人は不細工やと思ってたら、そこそこ美人やったってのが驚いた。
それでも、自分のイメージの中では、こういう行動をする人は、とても美人には想像できへんくって、そこは、ちょっと納得ができんかった。