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投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る
近藤史恵の自転車ものは全部読んでいるはずだが、以前の内容をほとんど覚えていない。まあ、それでも大丈夫なんだけど。通奏低音としてサスペンスがあるんだけど、基本的にはツール・ド・フランスを最初からほぼ最後まで描いている。ロードレースが好きでテレビでよく観ているので、文章はたやすく脳内で映像化出来た。ロードレースを知らなくても楽しめると思うけど、知っているとより楽しめると思う。
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大好きな『サクリファイス』シリーズの待ちに待った新作。トーピング事件で引退せざるをえなかったかつての英雄の突然の復帰とチカへの依頼。
なぜ、チカなのか。そして、復帰の理由も含めて、その真意がはっきりしないまま終わってしまったので、中途半端ですっきりしない感じ。
誰かに犯罪者になってほしかったわけではなかったけど、あんなやつには報いをうけてほしかったし。
(「時間切れ」の真意もわからなかった。)
でも、チカが最後、ニコラを先にいかせたシーンは、ぐっときた。
だからこそ、チカには完走してほしかったし、ニコラの優勝シーンが見たかった。
なんてことを言いながら、新作が出たら、大喜びで手にするのは間違いないでしょう(笑)
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「サクリファイス」シリーズ第5弾。
ツールでの駆け引きはもちろん、今回はアームストロングが思い出させるドーピングで全ての栄光を無くしたメネンコがキーパーソンとして登場する。以前読んだ「シークレート・レース」を思い出した。
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いやー、今回も!面白かった!あっという間に読んじゃった。いつものチカの独白で話は進んでいくわけだけど、主人公独白にありがちなわざとらしさもなく、説明口調にならず、ベタベタせず、カラカラでもなく、どんどこ読ませるこのテクニック?仕組み?はなんだろう。女性の作家がこうまで男性の独白で違和感なく書けるのはなんなんだろうか。太宰の女性独白ものを少し思い出したりもする。あぁぁ、これはもう次が早く読みたくて仕方ないから、ぜひ続けてほしいものです。映画化できないかなぁ、無理かなあ。
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発売日に買ってすぐ一気に読んでしまったが、今月ツール・ド・フランスを見終わってまた一気読み!主人公も魅力もさることながら「ツール」の参考書として本当に重宝した^^
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エデン以来となるツールドフランス、細かな心理描写で現実のレースを見ているかのよう。レースに絡む選手の描写も豊か、実際にツールドフランスを見てると尚の事楽しめる。これからのシリーズも大いに期待したい。
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チカ、カッコよすぎw 淡々としてるところがまたいい♪
冷静なんじゃなくて、自分をよくわかって御している感じが好き♡
それに引き替え、いくらチカのあこがれの選手だからって、メネンコ最悪じゃん?こんな奴、いてまえ!と思っちゃうんだけど~~!!!
美しい物語に書き換えようと思っても、自分に刻まれた烙印は消せないんだぜ~!上書きなんて狡いマネはやめて、自分の物語を書き続けて、いいラストに持ってけよなっ!!!
・・・あ、はい。私ねw 日々精進致します~~!!!ww
(嘘ばっかりwww)
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近藤史恵さん待望の自転車小説!ロードレースの駆け引きと、選手間の疑心暗鬼のミステリーって相性がいいのかも。ちょうどツールの時期だし、文庫化まで待てませんでした。ついにチカがニコラのアシストに!って言うだけでワクワクするじゃありませんか。
新城選手がチームを移籍するというニュースを聞いた時なんとも淋しいような気持ちになったのですが、今回の物語はまさにそんなチームを移籍した選手の心情にスポットが当たっていて、レース直前まであまりしゃべったこともないようなチームメイトがいたり、それでもレースとなれば新たなチームメイトとしてそれぞれがアシストとエースの役割を自覚しながら協力し合うという、自転車選手独特のプロ意識が面白い。
今回のチカの心情を踏まえて本物のレースや選手を見ると、なるほど~と思えたりして新鮮。
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久しぶりの近藤さんが書くシリーズで一番好きなチカの自転車シリーズ!!
あぁーもう今回も堪らなかった・・・・。
手に汗握る試合展開と疾走感、そして何やら行動が読めないドーピングでロードレース界を追われたスター選手の復帰が物語の全体を通して不穏な空気を醸し出す感じがページをめくる手を止めさせてくれなかった。
さらっと読めるのに気づいたら時間も忘れるくらい引き込まれるのは毎度のことながら流石です!
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自転車レースを舞台にしたシリーズ第4作目。前作でポルトガルのチームに移ったチカが再びフランスのチームに戻り、かつてのライバル・ニコラのアシストとして、ツール・ド・フランスに臨む。作品が進むに連れ、自転車レースの醍醐味が分かりやすくなっているのか、慣れて来たのか、分からないけど、相変わらず、物語に引き込まれる。これまでの登場人物の関係性も丁寧に描かれており、つい、気持ちも入り込んでしまう。チカのネガティブは健在だけど、アシストとしての自信も描かれ、成長した様子も伺える。物語の設定上、これ以上、プロの世界での活躍は難しいのかもしれないけど、まだまだチカのこれからを読んでいきたい。ラストは・・・ちょっとじらし過ぎ。
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ツールドフランス、チカはニコラのアシストとして同じチームで出場する事になる。そこに日本から別のチームに移籍してきた伊庭、ドーピングから復帰してきたかつての英雄と戦う事になる。
ツールドフランスなどのロードレースは駆け引きが多く各自の目標が色々あるので、それを理解していないと分からない世界。チカという主人公の一人称で書かれているが、非常にクールで割り切った感じが非常に共感出来て面白い。少しミステリ要素もあるしテンポも良いので軽く読める。
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大好きな「サクリファイス」シリーズの新刊。久しぶりにチカの長編が戻ってきた。
ニコラ・ミッコ・ドニといったメンバーに懐かしさを感じなかったのは、「エデン」をすっかり忘れていたから…。こちらを読んでいたら、ニコラの苦悩ももっと分かったかな。これから読み直します。
それにしても、チカは相変わらずアシストに徹する…んだけど、やっぱり少しずつ変化はあるようで。
アシストの生き方ではない華やかな世界を眩しく見つめ、少し羨ましそうにしている。自らそれを望むことはないけれど、陸上をやっていた頃のチカからは考えられない。それは、選手としてピークを迎え始めているからだろう。名前を残さなければ=イストワールがなければ、その世界で生きていくことはできない。
その残し方は色々だけれど。ファンとしてはチカに華々しいイストワールを、と思うけれど、それはやっぱり似合わない。「サムライ」と呼ばれた、アシストとのしての生き方を貫いてほしい。
勝利は、誰かだけのものではないから。
チカの変化をもう一つ。
なんかスマートに女性を誘っている…!苦い苦い失恋、女性には(より)消極的なあのチカが、本人も無自覚のうちにエスコートしている。
嬉しい。どうかうまくいきますように。
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「サクリファイズ」シリーズの最新作。
ドーピングの発覚で表舞台から消えた世界的英雄のメネンコがツール・ド・フランスの舞台に戻ってきた。彼の真意がわからず不穏な空気が漂う中、白石誓と伊庭がレースに挑む。
メネンコの真意がわからないまま緊迫した雰囲気でレースが進んでいく様は臨場感抜群で、ページをめくるスピードが落ちなかった。
誓のアシストとしての矜持、心の動きも感じられ秀逸だった。
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シリーズを通して面白いなぁとは思うけど、巻を増すごとに一巻目の『サクリファイス』でのミステリー要素が際立つ気がする。
また次巻が出れば読みたい。
そろそろ日本に帰ってくるかな。
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「サクリファイス」「エデン」「サヴァイブ 」「キアズマ」に続く5作目。実際のツール・ド・フランスでは新城幸也が活躍中!堪能しました!!