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【俺は俺を殴ってやりたいが、殴り方がわからない】バンドマンよ、どこへ行く。人気ロックバンド・クリープハイプのフロントマンが綴った、自分が見つからない全ての人に贈る処女小説。
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ただの自伝小説ではないと感じました。
いい事ばかりではなくて、むしろ悪いことの方が圧倒的に多くて、そんな人生に絶望する若者が客観的に描かれていました。
尾崎さんて、やけくそな気持ちを書くのがうまいなぁとこの小説からも、歌詞からも感じました。
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世の中は、形容詞で溢れてるんだな。と思った。
「誰が,どうした」は、もはや問題ではない感じ。
形容詞だらけの文章。
クリープハイプの音楽の方が頭の中で先行しちゃって、
文章の句読点がなんだか邪魔に感じてしまった。
メロディや息継ぎがあればいいのに、みたいな。
でもこれは小説で、だから読みづらかった。
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小説としては……評価しません。
「俺」という一人称の仕掛けが、どうも読者へ混乱を招かせる元凶になってるかも。
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特にクリープハイプのファンというわけではないけど何となく読んでみました。周囲にこのバンドのファンが多いので。
「ロックンロールが降ってきた日」と似たような内容もあったけど個人的には物足りない感じがしました。もっとどんよりとした感じを期待していたのかも。
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文書が読みづらいけど、結局最後まで読ませる力がすごい。
主人公の陰湿で捻くれた性格なんだと驚いた。理解や共感はできないけど、こういう人だからこそああいうエネルギーや個性のある音楽が作れるんだろうなと思った。
身も蓋もない水槽や蜂蜜と風呂場を彷彿とさせるエピソードもあってファンとして楽しめた。
ラスト、京都いって不倫して殴られて全裸で小学生の体操着盗む、一万円で売ったあたりからの展開が好き。
どん底で薄汚くて、生命力だけはたくましい。男の生きざまってこんなものかな。温室で恵まれて汚いものは周りから取り除かれてきた私には見たのことのない世界。それにしても主人公は不器用。
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断片的な上に必要以上に形容詞を多用している、という印象。なんというか読みにくかった。
ただ生々しすぎるくらいリアルなどん底の描写は巧みで、読みづらさを補って余りあるものだったと思う。
傷跡をつけていくような強烈な文章は小説というよりは詩に近いかもしれない。あの変な声をひっくり返して、怒鳴るように歌って欲しいと思った。
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クリープハイプの曲が好きだからとても興味深い読み物と感じたけど、全く知らずに手に取ったらどんなふうに受け取るんだろう。
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ロックインジャパンでいちばん大きなグラスステージに登場したバンドのボーカルの本。予習無しに聴いたステージは衝撃的に酷かったが、観衆は大盛り上がりだった。
この小説のバンドマンには明白な目的がなく、メンバーにも、ライブハウスにも、バイト先にも、同衾の相手にも、ひたすら不満がつのる。全体に湿っぽい空気が充満し鬱陶しい。この世界観でライブが盛り上がっていたのか?
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比喩表現が多い。世界観が売れるまでの生活感がリアルに伝わる。生々しい表現が多い。もう一度読み返さないとすっと入ってこなそうなのでまた読みたい。
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文学と音楽をつないだ作品かも、と期待しすぎたせいですかね、思ったより普通、でした。結局なんていうか「祐介」っていう本としての作品というより、「尾崎祐介」という作品の素材として音楽と文学があって、その中の3割くらいが文学なのかな、という感想です。上手く言えないけど。
私はクリープハイプの音楽大好きですし、ものすごくよく聞くので、こんな歌を歌う人が何を見て生きてきたのかな、って知ることができてすごく良かったです。
全体的に抽象化されすぎていて難しいなと思う部分もありましたけど、1冊通して人間っぽさがぐっと迫ってきて楽しかったです。
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クリープハイプが好きで、読んだけど‥
ファンのわたしでもなんだか
よくわからん。の一言‥
でも最後までなんだかんだ読んだので引き込ませる何かはあるのかも。
曲は好き!!
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意外と赤裸々に、生々しい心理描写で自身の心の内を吐露していて驚いた。これが尾崎世界観なんだと、とてもわかりやすかった。本を読んでイメージが変るかと思ったけど、当分ファンでいることにした。
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【独特の世界観を醸し出しているという点ではオリジナリティがある】
陰湿で衝動的な日常を描いた作品。描写はリアリティがあって納得。うまい。実体験がないと書けない文章ばかりのような気がする。
比喩表現が多用されており、場面、時間も移り変わることで、何度か繰り返し読まないと理解できない点が多い。ただ最後まで読みきったので、不思議な世界観に引き込まれた部分は否めない。
どんなに惨めで呪いたくなるほどの状況であったとしても自分で自分を励まし、自分を助けるのだ。流れは断ち切れ。自分なりにはそう解釈した。
とりあえず、祐介ほど陰湿な人間には成り下りたくないなと。それと同時に、音楽に対して一途だったり、自分の欲望のままに真っ直ぐなところは素敵だなと思った。
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私の知らない世界を知ってるようで羨ましくもありでも自分はそうなりたくない、知らなくていいやと思ったり。
私ごとであることに解決策がわからなくて考えることを諦めたとき、この本を読んだら、
この主人公の方が途方にくれてて行き当たりばったり生きててなんとなく安心した。
音楽で食っていくって相当難しいんだろなぁと。
血だらけになって全裸になって羞恥心もすてて自分をさらけ出して足はボロボロになってもゆっくり前進していこうとする姿がなんとなく想像できた。
後味の悪くて、吸い込んだ空気が美味しくないはずなのになんとなく新鮮なそんな本だった。私的には読み応えあり。
あと描写だとか抽象的な文章がすごくしっくりする時があって、あーそんな表現の仕方あるんやと思いながら読んでた。独特な世界観なのになぜかしっくり腑に落ちるし理解できるところがさすが尾崎世界観。