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女性か主人公だけど、やっぱり思春期の少年を描くのがうまい作家さんだと思う。作業するのに実はロングは結わけばいいけど、ボブが1番扱いづらい、といった描写はくすりとしてしまった。
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なんとなくオチはわかっていたので
ラストはそんなに驚かなかったが
そういうことは抜きにして
繊細な少年の心情や
主人公の夫や姉に対する屈託がよく描かれていて
読み終わってからじわっと染みてくる。
こういうの通尾さんうまいね。
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イマドキの甥と暮らす。
移動デリを行っていく上での理不尽な扱いや、閉そく感の中で巻き込まれてしまった誘拐事件。
巻き込まれた事件を解決していくうちに…それは自分や甥の中の気持ちをあぶりだしていくことになる。
読み応えのある1冊です。
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道尾秀介さんの小説はいつもそうなんだけど
読み始めると、途中で止まらなくなる感じ
解決、、、いや違うし、、、解決、、、いやいや違う
何度もなんども、嬉しい裏切りに遭いながら
最後は、ちょっと切ない気持ちで読み終わり
おもしろかった
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子どもが自分を守るために発揮する残酷さ。
優しさにつつまれた苦悩と懊悩がいい。
最後になればなるほど苦しく、最後まで苦しいままであるからこそ、「助けてほしいよ」がよかった。
いつか少しでも分かりあえればいいと願う。
読み終えてすぐ再読した。
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2016/8/21
移動デリで販売していたら車ごと拉致されて...
派手な展開。いろんな要素たくさん詰め込んでてのめり込み辛い。
二次元世界での友人は本当に良いものだと思う。良い面だけみせて、都合の良いときだけ付き合って。だけど、生身の人間関係も必要なんだろうな。
「思い出とかそういうのを大事にしちゃ駄目なんだ。」
「だってそういう自分じゃないと、朝起きて学校行って、勉強して、クラスメイトと喋りもしないで帰ってきて、携帯を見たらお母さんからの着信もメールも入ってなくて、そんなふうに毎日繰り返しながら、いつかおかしくなるでしょ?壊れるみたいにして、駄目になっちゃうでしょ?」
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おにぎりの話がメタファーになってたのかな。不可逆性変化。何やら最近の某アイドルグループの解散を想起させるようなキーワード。どうやっても元に戻せない空しさ。愛情不足のために歪な心を持った子供たちが引き起こした騒動は、喜劇なのか悲劇なのか。
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+++
街をワゴンで駆けながら、料理を売って生計をたてる女性、夏都。彼女はある誘拐事件をきっかけに、中学生アイドルのカグヤに力を貸すことに。カグヤの姉である有名女優のスキャンダルを封じるため、ある女性の携帯電話からメールを消去するという、簡単なミッションのはずだったのだが―。あなたはこの罪を救えますか?想像をはるかに超えたラストで話題騒然となった「週刊文春」連載作。
+++
大部分が、偶然が積み重なってどんどん深みにはまり、二進も三進もいかなくなる物語のように見える。だがほんとうは、そこに偶然はほんのひと欠片しかなかったのである。途中でさまざまな思いはあったにせよ、詰まるところは「寂しさ」なのだ。動機と行動がずいぶんとかけ離れているようで、そこに却って真実味を感じてしまったりもする。あまりにも切なくて可愛くて愛おしくなる一冊である。
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人は皆それぞれに想いを持って生きていて、そんなの当たり前のようだけど、完全に盲点でした。そして僕も智弥のように「僕だってそうだよ!」と心の中で叫んでいました。
この読書体験が自分を変えたーーとはいかないかもしれないが、夏都が最後に思ったように僕も「人が人に向ける愛情を信じてみたい。」
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くだらん事で、長々と話が進むなぁ〜と思っていたが、最後は云いたい事わかりました。
親子って、、難しい
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道尾作品だからただのドタバタコメディでは終わらないだろうと思ってたし、キャラから言ってこの人物がカギだなというのはわかる。でも物語の芯は最後までわからなかった。みんなが活躍できる世の中が理想だけど多かれ少なかれ家族が犠牲になってしまうことも多いのが現実なのだ。ラストは切なくてやはり道尾作品の良さが心にしみた。タイトル「スタフ」の意味はあとでわかった。
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読了してから、レビュー書く気になるまでに1週間かかりました。
移動デリで生計を立てる夏都。ひょんな事で中学生アイドルのカグヤを助ける事になり、同居の甥や塾講師の菅沼を巻き込んだミッションが始まる。
面白い。
本当に作者は心理描写が上手いですよね。完全夏都目線で読んでましたから、入り過ぎて疲れました。
それでも、何度も読み返してます。 どれだけ読んでも、答えがわからず、困ってます。
‥、答えはないんだろうけどね。
どうすればよかったのか今も分からないし、善悪で言えば悪なんだろうけど、そんな単純な話でもないし。
あぁ、でも読後感は悪くないですよ。
ただただ、切ない。
読むかどうか迷うなら、読んでみて下さい。
そして、
一緒に悩みましょう。
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2016.8.29.読了
離婚し、本来だったら夫と開くはずだっ移動デリを営業する夏都。中学生の智弥と共に暮らしながらなんとか生活を送っていた。ある日、保健所から来たという男が現れ、検査と称するのでクルマに乗せるとそのまま拉致されてしまう。どうも、人違いだったらしいのだが…。芸能界に身を置く姉を助けるために協力者を得て夏都を誘拐する中学生アイドル、カグヤに逆に協力する夏都。思いがけない方向に事件が展開していく。そして中学生にしては大人びている智弥の心の底を垣間見た夏都は…。
結末までは大変面白かったのだが、最後、ちょっと首をかしげてしまった。小学生ならわかる。でも中学生でこんな心境になるのだろうか。でも、元少年である道尾秀介さんが書いているのだからこんなものなのだろうか。自分の息子がこんな風なのがとても想像できないのだが、だからこそ息子に激しく反抗される羽目になったのだろうか…といろいろ考えた。
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先の展開が気になって一気に読みました。
ラストは想像とかなり違って…ちょっとだけ拍子抜けと言うか、そっち系かぁぁ…という印象でした。
寂しい終わり方でちょっとモヤモヤ。
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スタフstaphとは、黄色ブドウ球菌のことであり(調べてわかった)ひとたび増殖してしまうと、何をどうやっても手遅れで元通りにならない。智弥も、かぐやも、そして菅沼先生も…
人の気持ちがわかりすぎちゃう人ほど、自分の思いを伝えるのが下手なのかなあ。
智弥の「夏都さん、助けてほしいよ」が切ないね。