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バツイチの叔母と何事にも冷めている中学生の男子が訳があって2人暮らしをしていた時、叔母がひょんな事から誘拐され物語が一気にテンポアップする。この誘拐の本当の理由とは、、、。最後の最後まで目が離せないので道尾さんらしいラストでしたが、誘拐を企てた人物の行動に違和感が残ります。言いたい事は解ります。ですが、ちょっと行き過ぎた行為と言うか展開でした。沢山の人たちを巻き込み危ない目に遭わせておいて、誘拐の理由があまりにも回りくどい、と思ってしまいましたが、タイトルの意味に戻るとこの内容で良いのかと。
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ドラマにならないかな。面白さが小説的というよりは、映像的なんだよな。映像化したほうが面白くなりそう。
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道尾秀介のわりに ちょっと軽いテイストで主人公 夏都の紹介や甥っ子智弥が紹介され、(推理小説ではなくグルメ根性記になっていくのか・・・)と思ったほど。
しかし あれよあれよという間に事件に巻き込まれていく登場人物たち
ちょいと首を突っ込むにはいかにも 大きな事件になっていき・・・・
最後は(やっぱりな)と思わせる終わり方でした。
でも 自分がこじらせ子供だったから 結構 この子供たちに共感できてしまった。
菅沼先生はこの話の中で 好きなキャラでした。
身近にいたら ちょっとキモイと思うけどね。
ごめん!!
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ワゴンでランチ販売をする離婚したばかりの30代女性が主人公。テンポが良かったので最初は楽しめたのだが、事件に巻き込まれてからは何となくドタバタしてしまった感じが最後までしてしまった。ある人物の気持ちがラストのオチにつながるが、その気持ちが自分にはあまり響いてこなかった。良く言えば純粋なのだろうが、結果としては計算高く確信犯的に見えるからだろうか。
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【ネタバレ】なんとも安っぽくてつまんないミステリ。あれだけ引っ張っておいてオチが「マザコン」とかありえないでしょ。「ハーレキン」に引き続いてタイトルもわかりにくくて自己満足にも程がある(`Д´)
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人違いの誘拐から始まる、スラップスティック的なミステリ。登場人物たちがなんとも愉快で、読み心地も軽くて明るい印象なのですが。最後まで読むと印象はがらっと変わってしまいました。彼らの思いが何ともつらくて悲しくて、だけどそれに気づけなかったことがまた重苦しくて。ただ、決して読み心地の悪い物語ではありません。
ちなみにタイトルの意味、分からなくって調べました。「ブドウ球菌」ってことかしら。そう思えばなるほど。
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移動デリ。お客さんとのやりとりがやりがいなのかしらね?
そんな移動デリをやっている夏都。自身は離婚して姉の息子(甥っ子)を預かっているという状況。
そんな中で人違いで連れ去られるとは!!!
しかし、そこがもう仕組まれたことだった。
他人からはしっかりしている、何事にも動じないと思われていても、実際はそうでもないことが多い!?
特に、中学生くらいなら自己表現もまだまだ出来ていないのだろうし。
時には、本音をぶつけてみてもいいんじゃないか。
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道尾さんのお話はどうしてラスト哀しみが後をひいてしまうのだろう。痛いくらいに心の叫びが残ります。
展開に夢中になって、いろんな事件があるのに、振り返れば愛を求める人ばかり。
いい子は必ずしも本当の姿じゃない。
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うーん、作風が全然違う!!「向日葵の~」とかと比較すべきではないと思うが・・・。余りにも軽妙で読み易い。それにドロドロしさもなく爽やかでそれでいて「家族」というものを考えさせられる作品である。まるで、伊坂幸太郎風のドタバタ感がある、その上、登場人物の個性が、またいい味を出している。
主人公の夏都もそうだが、甥の智弥も中学生にしては頭がいいし、無表情だが、母になんとかして会いたいとう思いからこういう事件を起こしたのだ。中学生でそこまで頭が回るものだろうか?と疑問に思う。
道尾さんの作品はまだ、これを含めて3作目だけれど・・・こういう作品も素晴らしいと思う。家族と言っても母と子ではなく叔母と甥という関係から広がっていくのが面白い。母と子の愛はわかるが叔母との愛はあまり理解しがたい。ただ、同居しているのだから、その辺はちょっと難しいかもしれない。さらに、この甥がまた頭がいいのが、この事件の発端となるのだから・・・・。
いずれにしても、道尾さんらしくない作品に☆3つかな?
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とてもテンポのいい展開で,アレヨアレヨという感じで出来事が転がっていく.デリバリーを営む夏都とその甥の智弥,二人が巻き込まれる形で事件が起こるが,この小説の魅力,最後に明かされる母親への愛情の希求が切なくて,ここに至って始めて道尾氏らしい作品の感じがした..
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ちょっと軽快でコミカルですらある序盤からするとなんとも意外なところに着地した感じが。日常の裏に黒い・・というほどでもないけどシリアスな思惑があったりとか。
そこらへんの真相が人によって評価が分かれそうだな、と。その本人からしたら事件を引き起こす蓋然性のある重要なことなのかもしれないけど・・・今一つピンときませんでした。まわりくどいことして周りを振り回して迷惑かけるくらいなら最初から思ってることは口に出して言え、というのがわたくしの学んだ教訓。
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2016/10/24
移動中
大どんでん返しも、驚天動地のオチもいらない。そんな風に劇的な仕掛けがなくても想いは複雑だ。
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移動デリを離婚後一人で切り回していた夏都は、とある日いきなり人違いでさらわれてしまってから、奇妙な事件に巻き込まれていく。
個性豊かなキャラクタとテンポよく進む展開で先の読めないお話は、やがてあまりに切ない「祈り」に終着していきます。
その真相、そのものには目新しさまではないかもしれません。けれど、全編を読んですべてを知ったうえで彼を見ていくと、なんだかきゅうっと心が締め付けられるというか、ああそうだったんだなあと深く、同情のような哀れみのような、そんな気分にとらわれました。
純粋で、余りに無謀で、視界の狭い行動だったけれど、その「子供っぽさ」こそが彼の本来の姿であるんだろうな、と考えると…やりきれない感じもしました。自分の欲、祈りのための行動と、自分の強さを形作るための鎧の作り方と。どちらもベクトルは違うものの強固な意志が秘められていて、繊細さをひとしお感じたのでした。
どんでん返し!ミステリ‼を期待するとあれ?と思われるかもしれませんが、最近の作品群を見ていくと、こういう方向へシフトしていくのかなあという気がします。より心情を描いて、それがあって引き立つ物語、を描いていく、というような。そしてそれを楽しませてくれる、魅せてくれる力が言うまでもないですが十分なので、とてもこれからが楽しみでもあります。
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展開に派手さはないが小さなどんでんとカラクリが交差しながらノンストップで物語は進む。場面の動きは早く飽きを感じさせない。のっけからグイグイ引き込まれる。顎が外れるような衝撃はないが、小さく虚を突かれたし涙腺も刺激された。これがボディーブローのように効いているようで、だしぬけに、おっと声を上げる瞬間もあった。エンタテインメントとして十分楽しめる。大人の理屈と子供の主張、家族の関わり合いとか在りかたを提示し、人それぞれが持つ影、愛憎というものも浮き彫りにする。いろんなことを考えさせてくれる深みと広がりを感じた。
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個性の強い登場人物たちがある目的のためにドタバタするのは「カラスの親指」のような印象。(ストーリーは全然違いますが。)
エンタメ作品として読めましたが、ラスト展開が少し長い感じがしました。