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題名がインパクトあり。友人に薦められて読んだ。
ちょうどオープンダイアローグを調べていたところだったので読みやすかった。
フィールドワークのお仕事大変だけどすごく魅力を感じる。
応援したい。
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自殺希少地域、ということはつまり「居心地のいい場所」、のヒントになるのでは、と読んでみた。
住みやすいとか、過ごしやすいとか、生きやすい、だけでなく、職場などの集団においての参考にもなる本(実際にそういう内容も載っています)。
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対話する
工夫する
人生は何かあるもんだ
あいさつ程度の付き合いが孤独を癒す
違う意見を話し合えるから派閥がない
相手は変えられない。変えられるのは自分。
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表紙の「自殺希少地域」というワードに興味を持ち、読みました。
自殺を減らすために、普通であれば「発生した自殺の根本原因を特定し、原因を解消する」というアプローチをとるが、精神科医である筆者は、自殺希少地域と言われる地域を自分の足で見て回ることで、どういう環境が自殺を発生させにくくしているのか?を探るという、全く違うアプローチをしていく内容でした。
その地域では、孤立させない、適度な対話、過度ではないコミュニケーション、などがキーとなっているようでした。
私自身、現在子育て真っ最中なのですが、子供の引きこもりや自殺などのニュースを見ると「どうすれば防げるのか?」と途方にくれることがあります。この本はそんな私にヒントをくれたような気がします。
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【人としての生き方を村人達に学べ!】
都会に集まり、人との繋がりよりインターネットに依存して「不寛容」になった日本人が忘れたモノを教えてくれるのは「自殺希少地域」の村民達だ。
1.緩やかな紐帯
強く深い繋がりは不要。挨拶を欠かさず、世間話ができるくらいが程良い繋がりである。
深さより回数、お互いを知れば助けられる。
2.頑張らない、工夫する
一人で努力と根性で困難に立ち向かうと病んでしまう。先ずは「工夫」することを考える。モノやお金で解決するのではなく、みんなで考えることが大事だ。一人ではなく周りに相談することはとても大事だ。「できることは助ける。できないことは相談する」という姿勢で困っている人に関わるのだ。
3.自分がどうしたいのか
自分が人を助けるための基準だ。周りの評価は不要、見返りも不要。自分が助けたいから助けるから「助けっぱなし」であり、助けられる側も「助けられっぱなし」で良いのである。
4.多様性を認めると偏見が少ない
都会に「多様性」を求めながら「偏見」だらけ。多様性を認められないから「人を見る」ことができず、偏見を持ち、人を見下すため偏見を持つのだ。そして「人と人との関係の中で病は発症する」のだ。
自分をしっかり持つこと、そしてそれを周りがしっかり受け止めると心の病は少なくなるはずだ。
5.心の病を持つ人
その多くは精神疾患を治したいのではなく「生きやすくなりたい」のだ。そのためには「呼吸するように対話する」のだ。心の病は「とりまく環境とうまく対話ができない」ことなのだろう。
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すごい良かった。自殺の問題については、考えざるをえないが、たいへん勉強になった。とりあえず、困っているひとがいたら、即、助けようと思います。
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オープンダイアローグに関する論文で著者を知って。
フィールドワークの所感を書き綴ったものという感じで、あまりキッチリ構造立てられた本ではないけれど、雰囲気は伝わってきた。自殺希少地域で共通する思想や行動原則を抽出したことには意義があるし、それをオープンダイアローグの7原則に重ね合わせたことも興味深かった。
自殺希少地域で自殺が少ない理由は、言われれば納得できるものではあるが、それを実行しようと思っても簡単にできるものではない。地域の歴史がその背景にあるわけだし、現代化の流れの中では生き残れない消えゆく風習も多く含まれているのかもしれない。
ただ、一口に自殺希少地域といっても、それぞれの地域でスタンスに異同はあることにヒントがある。結局その地域に合った形でしかシステムは機能しない。オープンダイアローグも西ラップランドにおいてこそうまくいっている方法論なのである。
我々がオープンダイアローグなり自殺希少地域なりを実現しようとするなら、その地域に入り込んでその文脈に沿った形を作っていくしかない。だからフィールドワークや見学は大事だけど、結局実践は自分たちに任されているんだな、と決意を新たにした。
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自殺の原因を分析して、その原因になるものを改善していこうというアプローチではなくて、自殺の少ない町などを観察して、自殺防止に関係しているかもしれない特徴や要因を探してみようというアプローチかな?
自殺希少地域のフィールドワークを行った岡檀さんの研究をもとに、実際にそうした地域を訪問して、いろいろな人の話しを聞いてみたというお話。
いわゆる問題解決型ではない、ポジティヴ・アプローチな感じかな?このアプローチでは、自殺が少ないこととその要因らしきものとの間の因果関係は本当のところわからない。
という方法論的な課題はあるのかもしれないけど、それを超えて、とても説得力がある内容。それは、一般的な常識や精神医学の生半可な知識を裏切る目から鱗な内容。
たとえば「人の話はよく聞きましょう」みたいなものじゃなくて、「人の話を聞かない」んだから、驚く。
でも、本を読むと、なんだか、あ〜、それもそうだろうな〜と深く納得してしまう、説得力がある。
そして、自殺希少地域におけるそれらの観察は、フィンランドのオープンダイアローグの特徴にほんとよく合致している感じ。
より厳密にいうと、「アーリー・ダイアローグ」→「オープン・ダイアローグ」という流れによく似ている。つまり、大きな問題になるまえに、「心配事」を早めに話しあおうという「アーリー・ダイアローグ」的な風土が自殺を未然に予防しているという話しなのかな?と思った。
「オープン・ダイアローグ」は、すごく面白いな〜と思うのだけど、なんだかフィンランドの文化のなかで機能しているもので、日本で同様な取り組みがうまくいく気がしなかったのだが、これを読むと、もしかするとうまくいく可能性もあるのかも?という希望がわいてくる。
もっとも、これらの自殺希少地域の文化は、
・一人一人の人間の個が立っている
・不確実ななかで、問題は当然起きる前提で、起きたときにどうするかということに意識が向いている
・他者を助けるのは、あとで自分が困ったときに助けてもらうという期待感はなしで、自分がそうしたいから助けている
などなど、かなり日本全体のものとは異なる感じもある。
でも、日本人といってもいろいろな人がいるし、いろいろな地域や組織による文化差もあるだろうから、この本には、たくさんのヒントがあると思う。
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なぜ自殺率が低いのか?
「病は市に出せ」っていう、この町の文化。
自分用memo
自殺をテーマにした異色の2冊の著者が語る「なぜ徳島県海部町は日本一自殺率が低いのか」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/40182
ーー
シブヤ大学
徳島県の海部町というところでは「病は市に出せ」という言葉がある。悩みや心配事やうまくいっていないこと諸々あれば、口に出そう。口に出せば周りの人が助けてくれるよ。って内容。そういう文化があるおかげか、海部町は「うつ病」に対してもあけっぴろげなのだそう。
https://www.shibuya-univ.net/club/yononaka/2014/03/post.php
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自殺率の低い田舎町を歩く旅のエッセイ。
そこでの出会いや出来事から文化を読み解く。
著者の人柄が滲み出てゆるゆると読め、その風景から、人を生かすのは理屈ではなく在り方(行動)だと思い直すことができる。オープンダイアローグを牽引する実践家の実証研究のようでもある。
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自殺率の低い地域「自殺希少地域」には心地よく生きる知恵があるのではないか。そう考えた精神科医が現地の雰囲気を肌で感じてきたリポートです。
あくまで外から見た環境なので、根拠があるわけではないのですが、オープンに人の役に立つことを喜べる地域に居る事は、精神衛生上とてもいいと思います。人と関わる事が辛い人にはちょっと受け入れがたいかもしれないけれど、自分ひとりならそういう村にいるのもいいかなあと思いました。
先日読んだ「つけびの村」も田舎の集落ですが、何が違うんだろうと思って読みました。うわさ話が好きだったり、悪口だって言ったりする。それは共通しているのに何がちがうのか。
この本を読むと、人への関わりがあまり濃密ではないけれど、誰にでも親切にする事が基本になっている場所なのかなという気がします。ゆるやかな共同体というんでしょうか。
僕的に思っているのは自殺の原因には孤独以上に「世間の目」というものが作用しているような気がしています。
世間という概念を改めて突き詰めると、仮想された不特定の人々なんですよね。はっきり面と向かって何か言われない限り無効だと割り切れれば、とっても生きるの楽になると思うのですが、こういう事を考えている事自体そうなれない証拠でもあるんですが・・・。
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自殺で亡くなる人数が少ない「自殺希少地域」を訪れるドキュメントですが、思っていたほど堅苦しくなく、気軽に読めて、為になりました。
その地域では、挨拶はもちろん、会った時に何らかの声かけや会話が自然に発生する。声かけは、見知った人のみでなく、観光で来ている等、知らない人にも声をかける。慣れないと、戸惑う人もいるかもしれないが、そこでは、それが当たり前になっている。
なぜかといっても、特別に変な意味はなく、単に助けになると思って、声かけをしている。これについては、孤独を望んでいる人に対しても、孤立はさせない効果があり、単純なようで侮れない。声かけだけでも続ければ、自然とその人のことも分かり、ありのままを認めてくれていると実感できて、生きやすい環境になる。
フィンランドで実践されている「オープンダイアローグ」というものがあり、そこの人が言っていた言葉にいたく感銘を受けた。
「ひとが呼吸をするように、ひとは対話をする」
私自身、時折、息苦しいと思うことがあり、そういうときは大抵、何かしらのストレスを感じていることが多い。大人になって、呼吸の仕方も忘れたのかと、愕然としたりもしたが、そういえば、色々な人と対話を自然にできているのかと言われれば、それもできていないと思う。習うより慣れろの精神で心掛ければ、周りの人たちも生きやすくなり、それが自分にも還ってくるということに、すごく納得させられた。
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なるようになる、なるようにしかならない。
工夫しよう、受け入れよう、ありのままを認めよう、
自分はどうしたいかを大事にしていく、
人を追い詰めたり孤立させたりしない、
ひととひととの関係の中で精神病は発症する、
できることは助ける、できないことは相談する、
世間の狭さは変化や異なることへの対応の弱さ、
対話をしよう‥などなど、生きていく上での当たり前のことを気づかされた。
社会は常に変化することを主眼とするとルールは最小限になる、ルールが組織の機動性を奪う、課題は現場を見ないと当事者の話をよく聴かないと解決できない、
企業のマネジメントとは人を管理するシステムではない、人を大事にするための仕組みづくり、
大切な情報は誰でも見えるようにすると困り事が生まれない‥などなど、難しい理論はいらない、より効果のあることはよりシンプルなことである、組織のあり方に納得。しかし、できていないな~私の属する組織は。
読みやすい文章に森川氏の優しさや穏やかな人柄が伝わり、弱者とされている方々への支援活動を行っている点にも興味を抱いた。
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問題が起こらないようにする、だけでなく、問題がおきたら、即座に解決するように動く組織。
自分をしっかり持つ、が、多様性は受け入れる。
対話を重要視する。
工夫する力をつける。
こどもたちに身につけてほしい力
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自殺希少地域をめぐり、その理由を探る。私もお世話になった神津島にも訪れてくださっていた。
自殺を防ぐのに、予防と防止に分けて考える。自殺希少地域には、予防のヒントが多くありそう。そして、そのヒントは自殺だけではなく、孤独も防ぎうりそうだ。
とくに人々の関係が疎で多い というのが、かなり大切かも。たしかに関係が密だと少なくなってしまいがち。