1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mon oncle - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚とは、病気と貧困のためのレスキューシステムである。とはまさに至言である。ままならぬ現実を受け入れるための修行の場であるとも云える。そして、結婚することで、独身の自由さと楽しさのありがたみが、はじめてわかるのである。往々にして、他人が結婚を勧めるのは、自由で幸せな他人に苦労させたいからである。本音で勧めているとおもったら大間違いなのである。
結婚っていいものかも。
2017/05/08 08:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルは『困難』となっていますが、そんなに結婚を身構える必要はないのではと思わせてくれる本でした。
相手を選ぶ条件は納得です。
困難であることの必要性
2016/07/07 06:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こけさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚していない、子供がいない人がなんとなく幼いように感じる理由がよくわかる本です。結婚・子育ては、自分を成長させるものでもある。という筆者の主張は、つまり、困難が人を成長させるということである。そりゃそうだろうなぁ、でも葛藤すること、苦悩することが大事だというのは、自分の身に照らし合わせて、反省せねばと思いました。
結婚する気が失せる…
2022/05/05 14:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
これから結婚する人と、結婚生活に倦んでいる人に向けて、どうすれば結婚相手がみつかるかと結婚生活を維持するための考え方について書かれている本。結婚するのは、自分が病気になったり貧乏になったりしたときのセーフティーネットという考え方はもっともですが、自分がしっかり蓄財して病気になったときの備えもできていたら、ろくに稼がない男性と結婚するメリットがないよねぇ…と結婚する気が一層失せました。一昔前は女性の稼ぐ力が乏しかったために「迷ったら結婚する」という考え方だったけれど、今は女性も稼げる人が多くなったので「迷ったら結婚しない」という考え方になったのだろうと思います。だって、自分が病気・貧乏になった場合のリスクより、日常的に稼げない夫が邪魔になるリスクの方が大きいもの(そういう夫が家事・育児を分担せず妻の負担が大きくなることは多いですから)。
投稿元:
レビューを見る
結婚をリスクヘッジと言い切る潔さ。
「病めるときも貧しいときも」のための結婚…身も蓋もないけれど、社会システムとして、その通りだよなあ。
結婚もですが、人生全般について言及されていて、むしろ仕事の話の方が個人的にはグッとくるものがありました。
投稿元:
レビューを見る
―――よくわからない人がいつも自分のかたわらにいて、いっしょにご飯を食べたり、しゃべったり、遊んだりして、支えが欲しいときには抱きしめてくれる。そのことのほうがずっと感動的―――
無意識にできていたなあ、なんて思いながら読んでいました。内田先生の一存が結婚の全てではないけれど、いい指南書というか、だれかになにかを確認したいことって結婚生活で多々あるとおもう。そういうときに、そっと、大丈夫だよ、って言ってくれる一冊だと思った。
結婚は保険のようなもので、いつ病気をしたり、お金がなくなったり、危機的状況が訪れるかわからない人間の生活を支えるもの。機嫌よく過ごすことが一番の安定。困難は結婚に対してつく言葉ではなく、困難に直面した時に支え合うためにするのが結婚、という書いてあることはいたってシンプルでアタリマエのことなのだけれど、ほほう、ふんふん、と思ってしまった。なにはなくとも他人と生活をする、という上でのいい心構えができた。
家事の分担の話とか、身につまされるなあ。
結婚についてだけでなく、仕事についても言及されていて、興味深い読み物だった。
投稿元:
レビューを見る
著者が、結婚にまつわる質問に回答する形式。個人的にはもっと結婚するにはどうすればいいのか、という点とプロジェクト佐分利信について知りたかった。全体として話を大きくしてごまかしている感がなくもない。
著者の考えとしては、結婚は幸せを目指す営みではなく、より不幸せにならないためのリスクヘッジであり、誓いによって公的に認められた他者との社会契約である。相手は他者なので互いに考えているところがよくわからない。よくわからないが、その完全には理解できない他者と一緒に暮らしているという感動的な関係である。そして、人は結婚を通して、結婚をしていないときにはわからなかったことを、知ることができる。
投稿元:
レビューを見る
さらりといいかんじでもあり、ほんといい性格してるよみたいなのもあり、ほろりと目からうろこみたいなのもあり。
だれが、だれに対してなにを語るか、はかなり大きい問題だ。
いまのわたし、と、結婚を語る内田樹は、ちょうどいいようです。
投稿元:
レビューを見る
結婚という国家の論として、かっこよく、かつ実用的な思考のフレームを提示しています。
結婚生活に少しでも悩みがある人は読んで損ないというか、きっと得られるものがありますよ。
投稿元:
レビューを見る
引き出しの多い人なのね、という印象。結婚とはリスクヘッジ、に同意だけど、おそらくそうビジネスライクに考えられない人が独身でいて、かつ経済的にもっと深刻であると思う。その解決はこの本からは私は見つけられなかった。
あと、合気道てそんな万能だっけ?という引っかかり。
投稿元:
レビューを見る
こういう本は大好き。ストレス解消にもなる。もやもやとした気持ちが晴れていく。書店で本を購入して、空いた時間に読書をする、そういう時間を確保できることが、私が機嫌よくいられることにつながる。
★「自分はどうしたら機嫌がよくなるか?」
配偶者との関係を穏やかで健全な状態に保とうと思ったら、まず「自分はどうすれば機嫌がよくなるのか?」について考える。
★結婚する前に、将来離婚するかもしれない場面を想定して準備したりしないこと。無意識のうちに過去の自分の行為が正しかったことを証明するかのように離婚にむかう行動を引き起こす可能性が高まる。
★利益を追求する企業ばかりだが、経済活動とは雇用の創出であるべき。
★倦怠感とか閉塞感というのは、自分の人生に飽きているから、それを配偶者や周囲の人間のせいにしている。自分に対する好奇心を失わなければ、自分の人生に飽きることはない。自分への好奇心、他人への好奇心。
投稿元:
レビューを見る
困難な結婚というよりは肩の荷が降りるようなお話。「パブリック」と「プライベート」の位置関係もよくわかった。個人として必要な姿勢とは…自身の「変容」と他者の「受容」、そしてそこから生まれる「葛藤」かな。
投稿元:
レビューを見る
良書。
結婚は、セーフティネット。病める時、貧しき時に一気に路上生活者にならないように。
結婚問題は、雇用問題。普通の人が普通に結婚して子供を産む事が出来ない現代は異常。
何十年一緒にいても、相手のことは分からないもの。二人の間に千里の隔たりがあるのを700里まで縮めたいな、と。
お金は、収入よりちょっと下で生活。
結婚生活に正解は無く、お互い干渉しすぎず、挨拶は欠かさず。
投稿元:
レビューを見る
不本意、というと少し違うのだけれど、面白かった。全てをまるっと信じ込んではいけないとは思ってるけど、そうなんだろうな、って感じのことが結構多かったと思う。
投稿元:
レビューを見る
「結婚」に関する情報に接するとモヤモヤした気分になることが多いけれど、これは意外と楽しく読めた。
機嫌の良さというのが興味深い。確かにうちの職場でも既婚者は機嫌の良い人が多いような気がする。
印象的だった一節を。
配偶者を選ぶときに絶対見ておかなくちゃいけないことは、「健康で、お金があって、万事うまくいっているときに、どれくらいハッピーになれるか」のピークじゃなくて、「危機的状況のときに、どのくらいアンハッピーにならずにいられるか」、その「危機耐性」です。