電子書籍
漫画的な戦闘シーン
2017/04/19 22:47
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投稿者:ウキウキさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
たくさんの資料を読み込み、和田氏なりに解釈して書いた小説だというのはわかる。ある程度史実に基づいているのだろう。しかし、歴史書に書かれていないことはフィクションだからといって、ちょっとやりすぎではないだろうか。あれだけ斬られたり撃たれたり爆撃されて生きているものだろうか。ただ、エンターテイメント作品と考えれば面白い作品でした。
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そしてこの巻の大半は、歴史上「第一次木津川口の戦い」と呼ばれる毛利vs織田、否、村上海賊vs泉州侍の戦いの描写で占められる。
攻防は目まぐるしく入れ替わり、どちらに利があるか全く予断を許さず戦況が移ろう中、ここで姫様は神出鬼没八面六臂の大立ち回り。
あれだけやられてそれはなかろうと思わせる鬼神の如き不死身の様だが、タイトルロールはこうでなくっちゃ。
探り合い騙し合う知能戦、矢・銛・種子島・焙烙玉が飛び交う空中戦、刀や槍を手に持ち肉弾相打つ接近戦、敵も味方も主だった登場人物にそれぞれに見せ場が用意され、最後の最後まで興趣満点。
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2016/8/20 Amazonより届く。
2022/9/16〜9/19
単身乗り出した景を助けるために戻ってきた毛利方。木津川合戦の火蓋が切られる。息詰まる攻防の末、七五三兵衛を討ち取る景。いやあ、面白い。これまで戦国時代を扱った作品は多数読んできたが、海戦を扱ったものは初めてかも。当時の戦い方を知れて、とても興味深かった。
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痛快。切り合いのシーンは手に汗握った。魅力的な主人公が最高でした。
あらすじ(背表紙より)
難波海での睨み合いが終わる時、夜陰に浮かび上がったわずか五十艘の船団。能島村上の姫、景の初陣である。ここに木津川合戦の幕が切って落とされた!煌めく白刃、上がる血飛沫。炸裂する村上海賊の秘術、焙烙玉。眞鍋家の船はたちまち炎に包まれる。門徒、海賊衆、泉州侍、そして景の運命は―。乱世を思うさまに生きる者たちの合戦描写が、読者の圧倒的な支持を得た完結編。
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いよいよ最終巻。様々な個性を持った登場人物が、難波の海を舞台に激突し、その個性が光る詳細描写に胸騒ぎながら一気に読みました。ただ、今までにあった時代背景などがすべて消し飛んだみたいになってしまっており、歴史を楽しむという観点からは、それまでの巻とは違って最後の章だけ読めばという形になってしまっています。一冊ほぼ全てが合戦の内容になっています。個人的にはもう一冊、この合戦に参加していない重要人物(織田信長とか小早川とか)の物語も欲しかったと欲をかいてしまっています。消化不良の感がどうしてもあります。
もちろん中身は面白く、泉州侍の個性や、主人公景の成長の様子など楽しく読ませていただきました。
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戦いのシーンは読み応えがあり、面白かった。
しかし、3巻での感動や4巻への期待が大きかった為、面白さは、期待していたほどではなかった。
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ついに完結。
木津川合戦の中で激突する村上海賊を中心とした毛利軍と真鍋海賊を中心とする泉州侍。
合戦の描写が素晴らしく臨場感があり、迫力が伝わった。
景姫のキャラクターが素晴らしい上に、七五三兵衛らの泉州侍たちも感情移入してしまうくらい魅力的なキャラクターだった。
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海賊働きを戦いと認識していたのが、木津砦の戦いで、戦いのむごさ、自身の無力を感じ、おとなしく能島に引っ込もうと思っていた景。そんな景を突き動かしたのは弱い者に寄り添おうとする気持ちだ。
景の心持ちを、作者は前巻まで文面の上では、「面白ない」と表現していたが、この巻ではその青臭い娘の行動が、男達を壮絶な戦いに巻き込む。
青臭さと突き動かされる熱情が、停滞した状況を一変させる。
作者が「村上海賊の娘」に託したものも考えされられる。
女性の指導者が増えてきている現代の状況もあるしね。
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長かった大作もようやく読破。少し間を空けてしまったため、内容を少し忘れる^^; 一番の見処は
景vs七五三兵衛だろう。終わり方があまり好きではないが、トータルでは良い作品であった!いつか現地に行きたいなぁ。
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木津川合戦の火蓋が切って落とされ、泉州侍と村上海賊の間で激しい戦闘が繰り広げられます。和田さんの文章から戦いの場面を想像すると非常に血なまぐさいのですが、ところどころ道夢斎と宗勝のやり取りのようなユーモラスな場面もありました。双方死力を尽くした戦いを終えた後、下間頼龍、お前だけは許せんと思っていたので、景のとった行動に胸がすーっとしました。史実をもとに見事なエンターテインメント作品に仕上がっていて、映像向きだと感じましたが、景姫の役にぴったりの女優さんが思い浮かばないなあ……。
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「4冊」の小説というのは、何やら妙に分量が多いような気もしてしまうが…頁を繰り始めると、分量は気にならない!頁を繰る手がドンドン動き、簡単に停められなくなる…気付くと1冊終わって、飛び付くように次の1冊を開き始める…そして読了に至り、暫し“世界”の中に没入してしまうような感じだ!
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最後までほぼ一気読みしてしまうほど展開がどうなるのか引きずり込まれます。七五三兵衛さんの鮮やかなほどの戦いぶりに今の人にはないかっこよさ、それに負けじと挑み続ける景の粘り強さがぶつかり、減らず口を叩きながらも剣を交える姿は心討たれます。最後の描写と弟の強い事実からの活躍をもう少し読みたいなと欲を言えば思いましたが、概ね満足で読み終えました。
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戦の描写がしつこ過ぎ、嘘っぽくダラダラした展開に飽きる。人物描写は漫画的で深みがない。視点がコロコロ変わって疲れる…など期待外れのクライマックス。作者のファンで、単なるアクションものと割り切って読めば楽しめるのかも。
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解説によると、登場人物はすべて実在の歴史上の人物(源爺や留吉以外)であるそうな。
膨大な史料を駆使し、史実に則りながら、登場人物に血肉を与え、ここまで生き生きと描き切った著者の手腕に畏敬の念。
そして、村上氏の系図に「女」とあるのを見つけ、彼女に景姫と名付け、想像力と構想力で縦横無尽の活躍をさせる。
その死闘ともいうべき戦い(劇画チックな場面もあるが<笑>)は、血沸き肉躍る冒険活劇となり、読書の醍醐味を堪能させてくれた。
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村上氏の関わった第一次木津川合戦を描いた小説。主人公は、村上武吉の娘、景。
史料を丹念に追ってストーリーが組み立てられている。この点はかなり好印象。ただ、なんだろう
、心を揺さぶられるシーンとかが無いのが残念。本屋大賞受賞作ではあるものの、正直そこまでの価値がある作品かなぁ?と個人的には疑問に思う。