紙の本
読まされるという本との出会い
2020/10/25 11:08
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投稿者:aki - この投稿者のレビュー一覧を見る
小林聡美さんが14人の方から紹介された(読まされた)本をめぐって綴ったエッセイ。
それぞれが小林さんにぴったりと薦めた本で,薦めた人と薦められた小林さん人となりがなんとなくわかってくる。こういう風に本を読むのもおもしろそう。
さかざきちはるさんのかわいいイラストがはさんであったり,表紙裏には図書貸し出しカード入れが描かれていたりするのも楽しめます。
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好き勝手に持ち込まれた本を読んでのエッセイ。知らない本が、知らない世界がそこにはありました。
その中で読みたくなった本もたくさんあります。
恐る恐る覗いてみたい本もあります。
普段コミックは読まないけど、ちょっと読んでみようかなぁ。
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これもずっと読みたかった一冊。
小林聡美さんにいろいろな人が本を薦めて、その本の感想が書かれた本。
紹介している方々が豪華。登場する本は普段手に取らないものがほとんど。「読まされ」ってタイトルにはちょっと気が進まないけど、というようなネガティブな印象がある。それでも読まされなかったら出会えなかった本がいっぱいあるなと思った。読まされるのもおもしろいね。
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普段普通に生活していて絶対読まない領域の本ってありますよね、そういうのを勧められて半強制的に読んだら、世界が広がる気がします。
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小林聡美さんが周りの方達から紹介された本を読んで描いたエッセイ。こういう本の紹介本って、読書欲を刺激しますね。ここに出てきた本のいくつか(特に「十皿の料理」とか「股間若衆(すごい名前。笑)」を実際に読んでみたくなりました。
本っていい。どういいのか?と聞かれるとうまく答えられませんが、、、。今まで読んできた本は私の性格形成に結構影響を与えてきたと思います。本なんて読まなくても立派で魅力ある人もたくさんいますが、私には本が必要。だからこういう本の紹介本は自分の幅を広げてくれる。
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小林聡美さんが14人のご友人から推薦された本を元に生まれたエッセイ。ご本人曰く、送り込まれる数々の難球を打ち返してきた、汗と涙の記録でもあるそう。
確かに、自分の好きなものばかり読んでいたら視野が狭くなる。私自身は、聡美さんと同じく、今はそんなときなんだろうなぁと思ってそうさせてもらっているが、面白い試みだと思った。
薦める本を選ぶとき、その人のことを想う。薦められた人は、本と一緒に想いを受け取る。想いに答えようとする。そして本にはぬくもりが積もっていく。
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表紙をめくると、図書室を思い出させる見開きと仕掛け。
「本は大切に保管しましょう・必ず期日を守りましょう・よごさないようにしましょう・折目をつけないようにしましょう」
貸出カード、氏名の欄に押されているのは推薦者のゴム印。
本好きとしては、この遊びゴコロはきちんと嬉しい。
小林聡美に縁のある14人から推薦された本についての短いエッセイと挿し絵。よしもとばななとの対談も含めて、好きなものや好きな人についてのあれこれで、心地よい読後感でした。
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小林聡美さんが友人知人から薦められて読んだ本についてのエッセイ。14人の推薦人から寄せられた本はエッセイ、短編集からマンガ、写真集、図鑑までさまざまだけれど、どことなく私のツボの本が多い。小林さんの読み方や解釈がユニークで、投げられたたまの打ち返し方がうまいのもあると思うが、どれも読んでみたくなる(既読は少ないので芋づる式読書がたいへん…)。
中入りの吉本ばななさんとの対談が、身につまされるというか自分もこれから入っていく世界だな、と実感が湧いてきてよかった。本のデザインやつくりもいろいろとていねいにできていて好き。
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本との出会いは、こういった本から知ることも出来るので、自分では手に取らないような本でもちょっと読んだような気持ちになれるところが好きです。
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「本当にいいものはなんでもないように普通の顔をしていて無駄がない」(十皿の料理 p.13)
「曖昧模っ糊り」「とろける股間」(股間若衆 p.125)
十皿の料理
きのこ文学名作選
ぺるそな
白梅の香
虫類図譜
たまねぎたまちゃん
死ぬ気まんまん
神使像図鑑
オバケのQ太郎
茶色の朝
股間若衆
酒薫旅情
うたかたの日々
山のトムさん
島暮らしの記録
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本は基本的に、自分が読みたい、好きかもで選んで読む。
理由がない限りは苦手で合ったり、食指が動かされないものは読まない。
だから、企画でも誰かが選んでくれた本を読んでみるのは面白いと思う。
小林さんが自分の良い部分も悪い部分も認めた上で、本を読み自分のモノにしている。
全く違うジャンルの本を薦め合う友とはすばらしいものだ。
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女優の小林聡美氏が、皆川明、井上陽水、よしもとばなな、群ようこ、長塚圭史、酒井順子や謎の小学生などが薦めた本を読まされ、それについての感想(?のようなもの)が書き綴られている。
皆それぞれに、独特な本を推薦している。
一冊も読んだことのある本は無かったが、いくつか読んでみたいと思う本があった。
小林聡美の文章も独特で、少しだけ小説のような文体が出てくるのだけれど、それがすごく面白い。
エッセイだけではなく彼女の手になる小説も読んでみたい。
中盤にあるよしもとばなな氏との対談の中で、よしもと氏が、自己啓発本やビジネス書を景気がいい本と思って読んでいるというのは興味深かった。
前のめりになって読んでしまいそうな類の本を、少し引いて読むというのも大切だ。
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大好きな小林聡美さんのエッセイ。
「聡乃学習」までは読了済みです。
ですが。「読まされ読書」、単行本で既読済みでしたが、思わず文庫本も買ってしまいました。
単行本の装丁、デザインも良かったんですが、やっぱり文庫本もいい!んです!!
(カバー・帯・扉のデザインは大島依堤亜さんです)
表見返しに図書カード入れポケットのイラストがあり、図書カードのイラストもあります。
もう、最高です。懐かしい図書カード。
(単行本には図書カードが挟んであります。幸せ)
内容も勿論良いです。
14名の推薦人+小林聡美さんの推薦書がさらりと紹介されています。いや、愉しいです。
一部、勝手に補足してご紹介します。笑
・飯島奈美(フードスタイリスト、Eテレ放送の沢村貞子さんの365日の献立日記の料理を作られています。推薦書は斉須政雄「十皿の料理」)
・森下圭子(ヘルシンキ在住、きのこ愛に満ちた人。推薦書は飯沢耕太郎「きのこ文学名作選」)
・皆川明(ミナペルホネンを設立、デザイナー、推薦書は鬼海弘雄「ぺるそな」)
・井上陽水(推薦書は松本清張「梅花の香」。因みに【東へ西へ】は名曲だと思います)
・林聖子(新宿の文壇バー「風紋」の元マダム。少女時代に太宰治に可愛がられる。推薦書は辻まこと「虫類図譜」)
・吉村俊祐(別名ジミー、地味をモットーにしている。推薦書は赤塚不二夫「たまねきちゃん」)
・よしもとばなな(小説家。推薦書は佐野洋子「死ぬ気まんまん」)
・群ようこ(作家、随筆家。推薦書は福田博通「神使像図鑑」)
・髙橋ヨーコ(フォトグラファー、推薦本は藤子・F・不二雄「オバケのQ太郎」)
・長塚圭史(劇作家、演出家、俳優。推薦書はフランク・パヴロフ「茶色の朝」)
・酒井順子(エッセイスト、「負け犬の遠吠え」の著者)
・宇多喜代子(俳人、現代俳句協会特別顧問、文化功労者。推薦書は篠原徹「酒薫旅情」)
・石原正康(編集者、幻冬舎の編集最高責任者。推薦書はボリス・ヴィアン「うたかたの日々」)
・さかざきちはる(絵本作家、イラストレーター。推薦書は石井桃子「山のトムさん」)
〈補足〉さかざきちはるさんのイラストがカラーで収録されていて、味があって愉しいです。