紙の本
二番煎じを覚悟したか?
2016/08/20 21:46
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投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近読んだ文庫の中に話題の作家池井戸潤の作品があった。某銀行の某支店の庶務行員を主人公とする作品であった。本作品も同じく銀行員の経験者である江上が、やはり庶務行員を主人公にしたものである。
違いはといえば、池井戸の方は元銀行員を経験した庶務行員であるが、江上の場合は行員の経験は全くなく、多様な職業を経験してきた人物像である。さらに、背景はというと、行員経験者の方は、以前の職場との接点ができ、復讐を企てる材料が揃ってきたことに特徴がある。
一方、未経験者の方が正体不明の何者かに行内の動きに対する情報収集の依頼を受けるという筋立てである。最終段階に到達するまでに、それぞれ支店内での人間模様や支店長のリーダーシップにかかわる絡みを登場させている。いずれもさすがに元行員らしく、現実味のあるエピソードが出てくる。
どちらも銀行内部の悪く言えば権力闘争、よく言えば主体が誰であれ、行内の風通しを図るストーリーに仕上げている。まあ、読者としては企業小説ならぬ、企業漫画でも読んでいるような気になる。その軽さはけっして悪くはない。
本書では合併後の権力闘争が絡んでいるが、そこに重点が置かれているわけではないので、造りが安直である点でもったいなかったが、それなりに楽しめたことは間違いない。
紙の本
スッキリ
2016/11/29 16:23
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投稿者:shinsaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めたときのインプレッションと読み終えたときの感想がかなり異なる作品です。
読み終えて、気持ちがスッキリしました。
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タイトルを見た時に、池井戸潤の2番煎じ?と思ってしまった(^_^;)。庶務行員として、ある方に採用され、銀行の裏の問題を次々と解決していくのは面白い。しかし、実際こんなに不祥事など多い銀行があるのか疑問ではある。バブルの頃なら色々な問題はあったのかもしれない。まあ、サクッと楽しめたのは良かった。
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銀行必殺仕事人と言う印象でした。
地味で、それでいて謎の多いナイスミドルが銀行の難事件を快刀乱麻の様に解決する。
正攻法で、問題に取り組むと言うものではないので実社会で役立つものではありませんが、スカッとしました。
あのお方の正体のヒントは、序盤に出ていたんですね。
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■内容 ※アマゾンから引用
二年前、二つの銀行がしぶしぶ合併して誕生した第七明和銀行。旧第七銀行出身である会長の権藤幾太郎は、専務の綾小路英麻呂を使い、旧明和銀行出身の勢力を排除すべく陰謀を巡らせていた。そんな折、雑用を担当する庶務行員の多加賀主水が、同銀行高田通り支店に配属される。彼の真の目的は、ある男からの命令を受け、極秘裏に支店内の動向を調査することだった!
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現代版 遠山の金さん、と言ったところでしょうか
2年前、2つの銀行が合併し、名実ともに合併すべきところ、内部特に幹部は、従来の銀行派閥を意識し、何とか自分の派閥を拡大出来ないか、画策していた。
そこに配属されたのは、庶務行員と言う名の雑用係 高加賀 主水(たかが もんど)。
普段は、雑用をこなしているが、一旦トラブルが発生すると、裏に回って、大立ち回り。
実は、彼の配属は、「ある男」の密命であった。
銀行内部を巡る様々な思惑や策略が入り乱れます。
二転三転する事態に、主水は、どう立ち向かうのか?
最後は、ハッピーエンドで、スッキリします。
ぜひ、続編を
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タイトルから半沢直樹のようなストーリーを想像していた。ただ想像とは違ってまた違うタイプの勧善懲悪のストーリーという印象を持った。
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主人公の主水さんが、ちょっと古臭かったかな。神社で稲荷様に扮したりしちゃうところとか、フィクションが過ぎると感じました。
あと、モンドって読み方が全然馴染まなくて読み進めるのに苦労した。。
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分かりやすいストーリーと、テンポのよい話しで、最後まで一気に読みました。主人公の主水さんがカッコ良すぎですね。
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半沢直樹シリーズや花咲舞シリーズに通じる作品。
主人公は生粋の銀行員ではなく庶務行員といういわば雑用係のポジションにありながら、一匹狼として経験豊かで荒事にも長けたスーパーマン。
普段は気のいいオヤジを装いながら、狐の面を着けて成敗するシーンは時代劇のようで、名前もそれを意識してしているのかな。
私利私欲に塗れた問題に怒りを覚え、勧善懲悪の結末を読んで溜飲を下げる、王道のパターンながら面白く読めました。
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テレ朝系で2017年から放送されている高橋克典主演の2時間ドラマシリーズを何本か見たことがあり、その原作と云うので読んでみたら、結構面白かった。この話自体は2時間ドラマでも1本目だったようで、私は見てないけど、確かにドラマ向きの話と納得。なるほど、こういう話からこのシリーズは始まったのね
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「花咲舞・・」に似たタイトルで購入。どちらも銀行絡み。短編集なので読みやすい。
経歴が謎めいているが、飲み屋でのトラブルを解決したことから見込まれて銀行の庶務行員となった主人公の多加賀主水。簡単に銀行員になってスパイ活動するのだが、任命した人は最後まで出てこない。
女子行員から慕われ、様々なトラブルを解決する。
ある時はキツネのお面を被って対応するが、どんどん解決が浮世離れしてくる。
最後は銀行トップ人事まで解決するが、現実感が無くなってくる。主水を採用し、別費用まで出していた張本人が出てくるが、これまた疑問符だらけ。
最初の方の勧善懲悪的な話しが面白かったので、そのまま行って欲しかった。
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江上さんの銀行ストーリーなので、かなりリアルな感じではあるが、、、
最後の、香織が指示役だったってのは、ちょっと無理があったかな
でも、相変わらずハズレのない、エンタメ小説でした