紙の本
ダークツーリズム
2019/06/27 22:44
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人類の負の遺産に敢えて目を向けるダークツーリズム。様々な場所をコンパクトに紹介する一冊です。ただ、軍艦島等が含まれていたのがちょっと意外でした。
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工場跡地、刑務所、アウシュヴィッツからチェルノブイリに至るまでの廃墟を集めた写真集。文字少なめ、Instagramタッチの写真がずらりと並ぶ。ここまで廃墟を美しく撮影されるとむしろ、立ち入ってはいけない場所への好奇心を強く揺さぶられるから不思議だ。
おそらくあまりの悲しさに二度、頁を繰り返し捲ることはないだろう。なのにそれぞれの写真が強く心に、脳に焼き付いて離れない。
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もう何年かしたらフィリピンの麻薬撲滅戦関連の刑務所とかも組み込まれそう。
なんだろう。怖いもの見たさ? よくわかんない。なんとなく見かけて、「あ、ほしい、読みたい」って買ってた。
写真と解説。写真がもうちょっと多くほしかったな。あと解説の下にあった年表は要らない。全部解説に書いてあるやん。わざわざ抜き出す必要がどこに。
戦争の爪痕、産業発展の裏側、自然災害の被災地。四川大震災の跡地、もうすでに観光地になってたんだね。知らんかった。
実際に行ってみたいなと思ったのは、イタリアのクラーコ、アイルランドのブラスケット島かなぁ。あとパリの地下納骨堂。虐殺だとか戦争だとかのあとはちょっと実際に見るのはきつい。小学生のころ一回だけ入った原爆資料館のあの人形、今でも思い出せるもんね。
民族とか宗教とか、難しいね。ざっと読んだらとりあえず植民地支配がめんどくさいこと引き起こしてんじゃね? っていう感想。
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すでに何箇所か訪問しているが、まだまだ訪れてみたいところが多すぎる。
本の紹介文
「しかし眩しい歴史の傍には、
いつだって暗く、悲しい歴史が横たわっています。
国の発展の傍で、
戦争に巻き込まれ犠牲になった人がいたように。
産業発展の後に、
振り子の揺れ戻しのような衰退が訪れたように。
科学技術の進歩と過信が、
未曾有の大災害を招いたように。
そのような人類の悲しみの現場と対峙する旅が
「ダークツーリズム」です。」
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こういう表現がこういう本に対して正しいのかどうか分からないけど…とても「クール」な一冊だった。
人類の負の歴史を淡々と冷静に見つめる。そこから何を学び取るかは読者次第だということだと思う。
いつか訪れてみたい場所が幾つも幾つも。
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人類の負の遺産を巡る旅を「ダークツーリズム」と言うそうです。アウシュビッツにはじまり、チェルノブイリや、サイパンのバンザイクリフまで35の負の遺産が紹介されています。たまには人類の過ちと向き合い繰り返さないようにするにはどうすればよいか考えるのもよいと思うのです。
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気になってた場所は大体載っていたし、36箇所も取り上げているのでたくさん知れてよかった。特にルワンダのムランビ虐殺記念館は興味をもちました。ちょっとずつ訪れたいです。