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信じられないと思うと同時に納得した。
佐藤都夜も恐ろしい殺人鬼だけども永久君はまた違う恐ろしさがある。
まず、悪い事という意識が無いのが怖い。佐藤都夜もだけど躊躇が無いのが更に怖い。
他の人にとっては些細なことでも永久君にとっては大切なこと。
大切と言っても永久君の心はまだ空っぽに近いから大切とそれ以外で分けるほど無くて。
でもそのおかげで藤堂比奈子さんは助かったけども。
運が良かったというか何とい言うか。
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ドラマでいう最終回に当たるお話。
もしかしてそうかな?
でも出来るならそうであって欲しくないな…
そんなことを思いながら読み進めました。
結果は予想通りだったけど、彼は比奈子を殺さなくて、殺さない理由もなんだか切なくて。
異常なんだけれどもその異常を比奈子は受け止めてそしてそれは中島先生も。
前巻のラストで行方不明となった比奈子を探すために色んな人が協力してくれる。
そして比奈子が居なくなって、こんな時に藤堂が居たらどうするんだろうか、と思う厚田班最高オブ最高。
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2024.05.04読了。
この1冊は最初からずっとクライマックスで、ページを捲る手が止まらなかった。
藤堂比奈子の無事をお願いだからと思い、犯人がこの子じゃありませんようにと願うけど、やっぱり犯人は永久くんなんだよな。
藤堂比奈子が無事だったのも、本当に些細な会話からで、命の重さがわからないことに苦しくなる。
もちろんなにも悪くないはずの子がこんなふうになってしまっているのは大人のせいなんだけど、大人といえどもそれぞれ気持ちがあるわけで、どこから悪かったのかと言いはじめればきりもない気もするし、一概に親が全部悪いとも言いきれない気もするのが切ない。
厚田班や、藤堂比奈子に関係した人たちが、自分のできることを最大限やる姿はとてもかっこよかった。