紙の本
原作を読んでみたくなる!
2017/01/20 17:17
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とと - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス文学における有名な作品を、筆者独自の切り口から解説する本。
ありきたりではなく、「そういう見方もできるのか!」と関心しきり。
特に、コンスタンの「アドルフ」を解説した、「愛においてやってはいけない6つのこと」は秀悦。老若男女問わず読んでみてほしい!
読んだこともある本も多かったが、知らなかった作品についても、原作を読んでみたくなった。あらすじ、その本が伝えたいこと、書かれた背景等がわかりやすく解説されているため、フランス文学の入門書として最適だと思う。
紙の本
楽しい入門書。
2020/08/25 17:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス文学はメロドラマか屁理屈か、と決めつけないで。
様々な時代のフランスの小説を紹介している。マノンやベラミ、現代的な視点です。
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17世紀以降のフランス文学24作品の概説。
作者の簡単な説明と作品のあらすじと解説、それと元が「テレビでフランス語」の連載だった為か押さえておきたいフレーズとしてフランス語とそれに対する日本語
が載っています。
ただ単語や文法解説はないので、フランス語ができない人は辞書片手か日本語部分しか読まずに終わる事になるかと。
帯の赤字は何故か恋愛押しですが、全編恋愛押しではありません。
17世紀以降の有名なフランス文学を万遍なく扱っているので、個人的にはちょっとしたフランス文学史概観のような感覚でした。
『ペール・ゴリオ(ゴリオ爺さん)』や『プティ・プランス(星の王子様)』等超有名タイトルから『消しゴム』『日々の泡』といった近代文学まで扱っており、高校時代の世界史の授業がちょっと懐かしかったです。
もしかしたら、今更聞けないあの作品の概説と言ってもいいのかもしれません。
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鹿島センセーによるフランス文学セレクション。良質なブックガイドであり、役に立たなくったっていいじゃないかと思うタイトル。
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100~200年遅れて日本にも「個」の時代(「個」の解放)がやってきた。だから役に立つ!。との事だが、役に立つかどうかで文学に触れるという考え方がそもそもどうなのかと。昔のフランスと現代日本では時代背景も違うし、文化も違うので、基本的には日本の小説を読んだ方が面白いとは思う。
が、内容としてはフランス文学を殆ど知らない自分にとってはわかりやすいガイドブックになっている。この1冊で概観を把握するには充分で、大学授業の入門レベルには相当するのではないだろうか。『星の王子さま』の解説には唸らされた。「匿名性の原則」から脱するには「飼いならす」しかないと。
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「さかしま」や「嘔吐」や「異邦人」にこんな解釈があったとは!(◎_◎;)
時代の違いや作家の生い立ちも小説を読み込む時にはとても重要なんだわね。
勉強になりました。m(._.)m
それにしても…書かれた当初は世界でただ1人の変な人だった作者や主人公が、時がたった現代にはそれが普通になってしまっているというのは凄くもあるし不気味でもある。
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こういう入門書が欲しかった。 フランス文学って何かハードル高いけど、そもそも、現代の小説と同じように読もうとして分かるはずないんですよね。 時代背景、そして今からの視点。 フランス文学に少しでも興味ある方におすすめだと思います。
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(「BOOK」データベースより)amazon
フランス文学って、知っているようで、実は知らない…読んでみたいけれど、どれから読んでいいかわからない…そんなあなたのための「フランス文学講座」です。アラ・フィフ女性がいかに年下男と付き合うべきかを知りたいあなた。恋愛において「やってはいけないこと6か条」を学びたいあなた。だめんずに惹かれてしまうあなた。あなたも今日から文学の朋です。鹿島先生の講座へ、ようこそ!
※本書はNHK『テレビでフランス語』2013年4月号から2015年3月号にかけて連載したものをまとめたものです。
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フランス文学の名作について、文化などの背景から解説した本。鹿島茂の本は何冊か読んでいるが、文学作品がより鮮明に頭の中で映像化される助けになる。フランス革命により文学の主題が、階層をあがっていくことに変わったという話が興味深い。
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フランス文学について恋愛など日常生活にありふれた物語が厳選されている。
「赤と黒」、「にんじん」が気になっている。