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今を根源的に問いこれからをどう生きていくかを考えさせる。中高生には少し難しいかもしれない。でもとてもおもしろかった。確かに転換期。コロナの流行でよりその色合いは強まった。何も考えないで生きると知らないうちに社会や都合のいいようにされてしまう。それが今の自分だし。自分で疑問を持って考えていくこと。そこにつきる。間違っていても自分で考えたことだし責任をとるのも自分だからいいんだと思う。
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数年前に1度読んだが、内容を忘れてしまったので再読。
様々な立場の方々が、先の見えない転換期にあたり、中高生に向けて「根元的に物事を考える」ために書かれた本。
刺さるメッセージはたくさんあったが、特に刺さったのは「13歳のハードワーク」だった。
たしかに「夢=職業」にしてる人が圧倒的だなー、と思った。
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ちくまプリマー新書とか岩波ジュニア新書とか、そういうのを愛読している僕としては「中高生につたえておきたい」と言われると気になってしまう。でも今回は中高生ではないが大学生の娘に読んでもらおうと思った、のだが、やっぱり例によって読んでくれない。
文中、内田樹氏が、「お前の話なんか、聴く気はぜんぜんないからね」ということを全身で表現する高校生らを前に、どのように話を聞かせたか、ということが書かれている。自分への問いを発せさせる、ということだ。
鷲田清一氏は、暮らしのコンテキストを編む、それには自分が触媒となることだ、と結ぶ。怯み、あるいは諦めた人に声をかける、ということ。
他にも多くのメッセージが込められている。根底に大きくあるのは、ひといろに染めてしまう社会をおかしいと考えよう(という考えも、おかしいかもしれない、と考えよう)、ということであろう。
僕が中高生の頃は景気が良かったからか、もっとお気楽だった気がする。「転換期を生きる」きみたちは大変だけど、書物には知見があるんだぜ…というメッセージは、娘には届けられなかったが、誰かに届くだろう。