紙の本
絵画にまつわるあれこれ。
2020/07/01 14:41
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵画は写真とは違った、物語が背景に隠されている。フラゴナールの『ぶらんこ』は一見のどかな遊びのように見えるが、当時の貴族社会の夫婦関係を示唆している。フリーダ・カーロの自画像、ティツィアーノの法王の肖像など、描かれた画家やモデルの人生、時代背景、配置された小道具から、絵画の意味を探る。
電子書籍
裏の怖さを知る解説書
2018/05/02 22:45
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投稿者:Uni - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸術家のそのときの心情、環境を写し出すものとして、自身作品があると言えるでしょう。紹介されている絵画はそれなりに怖さがあるが、夢に出てくるようなものではなく、パッと見、怖さを実感できないものもある。しかしそのうらにあることを知れば、より怖さを感じるものとなります。
背景を知れるいい作品とおもいます。
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背景を知ると絵を読み解くのは面白い。知識と教養が必要で、一朝一夕にできることではないので、こういう解説書はありがたい。他の解説と読み比べると世界が広がるし、印刷では色合いや大きさが実感できないので、本物を見たくなる。
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★2016年度学生選書ツアー選書図書★
【所在・貸出状況を見る】
http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11600833
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「怖い絵」は三冊とも持ってて、忘れたころに読み返してる。今回は、ちょっとネタ切れ感(それホントに怖いですか? みたいなの)があったけど、でもやっぱりいろんな絵を知れて楽しい。
最初のフリーダ・カーロの自画像は、解説なしではただの気味の悪い絵だけど、作者の来歴に照らし合わせるとその迫力が何倍にも感じられる。絵だけで怖いし、まつわるエピソードはもっと怖い! っていう「怖い絵」シリーズの見本みたいな話。
あとは「死の床のカミーユ」の白い繭にくるまれたような死に顔と、「屋根の上のヴァイオリン弾き」の緑色の気持ち悪い顔は、絵単体でぞっとするし、解説を読んでから見るとまた怖い。特にバイオリン弾きの赤い靴跡は、それ自体はさり気ないけど、わざわざ赤く描き足すってことは… かなりの怨念こもってそう。
一番好きなのは表紙にもなっている「オフィーリア」。ぱっと見てオフィーリアの白い顔や花や緑の色使いがあざやかだし、そのメルヘンチックな背景の中に浮かんでいるのが狂った死にかけの女、って考えてみると寒々しい~。この絵のエピソードはちょっと弱めだけど… でも絵自体が気味が悪くて素敵。
「新 怖い絵2」も読みたいです!!
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[図書館]
読了:2016/11/19
前のシリーズほどは怖くなかった。
ダンテの神曲地獄編とか、普通に見た目が怖い絵も多く、単に絵の解説本を読んでいる感じがした。
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一枚の絵画の背景にある文化、歴史、画家自身の人生、依頼主の人生を解説しながらその絵を鑑賞する手引きとなる一冊。「新」とあるとおり、同様の本を数冊すでに著者は出版している。
今まで私は「絵画」そのものを何となく印象に残る作品である、また心に深く突き刺さるといった感覚で鑑賞してきた。このシリーズを始めて読んだが、これを読むと1枚の作品にもそれにまつわる時代背景や画家の人生等いろいろな要素が複雑に絡み合い出来上がっているとわかる。私の知らない画家やあまり一般には知られていない画家の作品も含め、このように解説をされるとただ「絵」そのものを観るのとは違う感動を覚える。また著者の文章はまるでドラマや小説を読むようでそのストーリーに引き込まれていく。
「絵」そのものだけで鑑賞する方法、その絵の背景を知り鑑賞する方法、鑑賞方法にはいろいろあり、それぞれに違った面白さがあることを発見した。
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初期ほどのインパクトはないけれど、美術の知識がない私たちにも興味を持てる視点を提供してくれるのはやっぱりありがたい。ぜひまた新作も見てみたい。
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一枚の絵が
中野京子さんのお話し(文章)の前と後では
見方ががらっと変わって見える
これが「怖い絵」シリーズの醍醐味ですね
よく見知った「絵」も
あまり知らない「絵」も
よくわかった気にさせてもらえる
これも「怖い絵」シリーズの読み方です
何回もついつい読み込んでしまう
それが「怖い絵」シリーズの楽しみです
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いやー、面白かったです。ここに収録されているのではない、「泣く女」編の表紙である、レディ・ジェーン・グレイの処刑の話を読みたくて借りてきたのですが、まさか怖い絵シリーズが全部で四冊もあるとは思わず。自分の無知が恥ずかしい。
早めに全作取り寄せたいですね。
ちょっと前の笙野頼子さんの作品でも書きましたが、今はもう辞めてしまった職場に就職した頃から本が読めなくなりまして。簡単な本、イラストが多い本なんかは読めたのですが、まだまだ集中ができない。長いことうんうん唸っていたのですが、そろそろ泣き言も言ってられないと手にとってみて正解だった。
まだ多少集中は途切れるし昔より速く読めないけれど、これで充分。
絵画を読み解くとはその絵画の背景や衣服の細かいつくり、歴史や当時の宗教背景などもきちんと知らないと書けないのだな、と作者さんの教養の広さにため息が出た。なのに、文章は読みやすく、哀切に満ちて、そしてどことなく美しい。
最初に紹介されていたのが「折れた背骨」だったのがより私を引き込んだ。あちこちに釘が刺され身体の中央を引き裂かれ背骨は折れた。目には涙。つながった眉。口ひげまで描かれている。ヨーロッパの絵を思い浮かべていたのでこれは?と一気に疑問が沸く。
そして描かれるフリーダの悲しい人生。なのにそれでも負の感情を自画像にぶつけ続けた、なんと呼んでいいのかわからない複雑な感情に圧倒された。この章だけ全文引用したいくらいには。
今度この怖い絵シリーズの展覧会が行われるらしくてとても楽しみですが職なしの身ではどこまで行けるやら。
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読書記録です。
兵庫県立美術館で「怖い絵」が始まる前に、イッキ読みしました。この手の本のレビューにはいつも書くんですが、美術品を鑑定する美女が出る某漫画を読んでから、美術館で絵を観るようになって、著者の本でさらに観るおもしろさを知りました。
美術の教科書にも載っていたミレーの「落穂拾い」。
のどかな田園風景と思っていた学生時代、落穂まで拾わないといけない厳しい生活だと大人になってやっと気がついたけど、「怖い」「忌み嫌う」人とは。
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今回の本で一番印象に残ったのは、やはり表紙にも掲載されている「オフィーリア」かなあ。美しい怖さが好き。
あと「眠るエンディミオン」。月の光の表現が美しい。
同じ肉体を描いていても、「ダンテとウェルギリウス」の生々しさの方は好みでは無い(絵自体が怖い場面だし)
怖い絵展を観に行きたくてシリーズを立て続けに読んでいる今日この頃
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「怖い絵」シリーズが帰って来た。一見、何が怖いのか分からないが、描かれているものの意味、背景を知るとゾッとする。何度も冒頭のカラー写真のページを見て楽しみました。
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ちょっと前に出てたけど、ようやく読めた。安定の内容。ルーブルとオルセーに行きたいなあ。モネとかミレイを観て見たいな。
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怖い絵、初めて読みましたが、絵の裏側にある様々な事情、歴史などとても興味深く読めた。
面白いです!遡って今までのも是非読みたい。