紙の本
保険室はオアシスですね
2018/09/12 23:26
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投稿者:Cさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
保険室にいけば、現在の子供の問題がどこにあるのか理解できるのかもしれない。
養護教諭になりたい我が娘に読ませます。
紙の本
教育に携わる人に読んでほしい
2016/12/11 21:53
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投稿者:ぴあのちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
保健室の使われ方の実態がわかった。
保健室って学校によって個性が出る。
紙の本
『ルポ 保健室』
2016/09/16 21:05
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学校の保健室を長期にわたって取材した渾身のルポ
貧困、虐待、LGBTで生きづらさを背負う子どもたちが
彼らと真摯に向き合う養護教諭によって自立の道を歩き始める
救われた子どもがいる一方で
進学した高校で再び不登校、退学してしまう子もいる
美談におわらないありのままの姿を報告する
著者は元朝日新聞記者のノンフィクションライター
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公立中学校の保健室を丹念に取材したルポ。都市圏の事例という偏りはあるかもしれないが、学校の中で受け止められる一人ひとりの「SOS」に関わる養護教諭の養護実践は、さながらソーシャルワークそのもの。養護教諭自身のスクールカースト問題や、コーディネーターとしての役割課題など、なんだか共感できる部分も。これから養護教諭を目指す人、そして福祉関係者も必読の一冊。
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高校の養護教諭に友人がいて、たまに話を聞くが、中学での保健室の実態がルポられている。昔の保健室といえば、怪我した時、お腹が痛い時などに駆け込む場所であったが、昨今は、心の病、貧困など多岐にわたる問題が持ち込まれる場所だと。一方、教科の先生からは先生扱いされていなかったり、学校に一人の職種なので、スキルアップなどにも問題があると。
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20160918
新書は普段あまり読まないのですが…、検品中に気になって購入しました。
学生の頃に現役養護教諭の講演を聞いたことがあります。その時も本書に書かれていたようなことを仰っていました。チーム学校で動くことの難しさや、保健室のあり方の世代間ギャップについてはどこの学校、保健室でも抱える問題であると思います。
長期にわたり生徒の様子を追ったことで、私自身福祉の現実を目の当たりにしました。もっと世の中が養護について理解し、その重要性について広く認識していくべきだと痛感しました。
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「子供たちの悲鳴が聞こえる!」というキャッチフレーズそのままでした。
8月に出版されたばかりの本ですが、内容がとても生々しく、まるでドキュメンタリーを見ているようでした。
中学校の養護教諭をインタビューしてまとめた本。
「虐待」「いじめ」「貧困」「性的マイノリティ」
子供も親もみる医師としては本当に見逃せない内容でした。
ここ最近、養護教諭の先生と話す機会の減った私としては、驚きの内容でした。
本人が理由でなく、学校に行けなる子たち。
私としては、第2章の「虐待の家から出されたSOS」が衝撃で胸が苦しくなりました。
親のアルコール依存、虐待、貧困、食事が食べらない。
そんな子が頑張って高校に行くけれど・・・。
20歳までケースが生々しく書かれてあって、それを支え続けた中学の養護教諭がすごいと思いました。
以下、私に響いた言葉、勉強したことです。
p.113
「児童虐待による心理的影響の代表的なものの一つに、未来への希望が持てなくなることが挙げられるという。子供の頃に受けた心の傷のせいで、年齢を重ねても、進学や就職といった一般的な将来像を描くのさえ困難になるというのだ」
ある養護教諭は「中学の養護教諭が子どもに直接関わるのは3年間という期間限定だ。その子の抱える問題を全面的にすくい上げるには、難しいこともある。」と。
今は、スクールカウンセラーだけでなく、スクールソーシャルワーカーという職種もできてきた。
p.237
「社会福祉の専門的な知識、技術、問題を抱えた児童生徒を取り巻く環境に働きかけ、家庭、学校、地域の関係機関をつなぎ、児童生徒の悩みや抱えている問題の解決に向けて支援する専門家」と定義されていて、家庭環境による問題を主として扱う。
私たちの似ていることがたくさんあると思いました。
会ってみたい、スクールソーシャルワーカーさん。
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スクールソーシャルワーカーとして、度々出会う場面がいくつも詰まった一冊でした。
学校内でのもどかしさ。
関係機関との連携のもどかしさ。
そのような中で何ができるのか。
本書を読むうちに工夫を凝らした実践を重ねる先生方のお顔が浮かびました。
子どもの支援に携わる方に一読を勧めたい内容でした。
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http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18325
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小学校の時、保健室は逃げ場の一つだった。
周りより少し大人びていた私は、放課後に、休み時間に、そこに駆け込んだ。
話を聞いてくれる大人がいることに安心した。
中高ではそんな少女たちがたくさんいた。
追い返されたこともあったが、今考えればある程度見極めていたように思う。
本書に登場する子供たちは、当時の私よりずっと過酷な状況である。
私と同じ、などとは言えない。
発達障害が疑われるのに、保護者や教員の理解を得られぬ子、虐待を受けている子、貧困に喘ぐ子......。
見えない、見ようとされない子供たちを必死で支えているのが養護教諭たち。なのに彼女たちも理解されず、孤軍奮闘を強いられている。
この需給のミスマッチはなぜ起きるのだろう。
「困った子は困っている子」という言葉が印象に残る。
一般の大人が考える以上に子供たちは困っている。
しかし彼らは、表現方法も、発信力も、何もかも未熟で、うまく自分を語れない。
それを補って汲み取ってあげる側の大人も、余裕がない、知識がない、いろいろな理由で十分に向き合えていない。
そのため、「できる人」に負担がのしかかる。
すでに提言されているようだが、本当に今、必要なのはチームを組むことだ。
スクールソーシャルワーカーを入れたり、複数配置にすることが子供のためにも、支援者のためにも重要なのだ。
善意だけでは人を支えることなどできない。
本当に、この社会を持続させていきたいのなら、もっと子供に予算を使わなければ、間違いなくこの社会は消滅する。
「まちかど保健室」の提案は魅力的だ。
子供食堂と合わせて解説できれば、より適切なフォローができるように思う。
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洋の東西、時代の今昔を問わず、社会の歪みは全て子どもたちに表れる。いつもどこでも、犠牲者は子どもたち…。
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これを読んだら次は子どもの貧困について興味がわいた。
自分ははずれの養護教諭しか当たってないので保健室にお世話になったこともないが、こういった子どもにきちんと目をむけて気づいてくれる養護教諭もいるんだということが知れた。
文章がなんか読みづらかった。内容も少し薄いなと感じた。
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■困った子は困っている子
・教師から見て問題行動の多い「困った子」は見方を変えると,様々な困難を抱えて助けを必要としている「困っている子」である。
■養護教諭は日本独自の教育職。
・養護教諭のツールは1905(明治38)年,岐阜県の小学校に配置された「学校看護婦」にある。
・トラコーマという目の感染症が全国的に大流行していたため,当初は子供たちの洗眼を役割として各地で公費採用されるようになった。
・1941(昭和16)年に公布された国民学校令で,学校看護婦は「養護訓導」に変わり,教育職員となった。
・1947(昭和22)年,学校教育法の制定により,養護訓導は「養護教諭」へ改称された。
■養護教諭が差別的な位置にある原因(「養護教諭の社会学」すぎむらなおみ氏)
①教壇に立たない教員であること
②職務内容が他者に理解されにくいこと
③養成課程が統一されていないため学歴がまちまちであること
④前身が学校看護婦で「病院」から「学校」への移民であること
⑤ほとんど女性であること
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普通に面白かった。タイトルから想像したもの以上の事が書かれていた。子どもの貧困、児童虐待、LGBTなど、近年注目されている内容について、保健室の養護教諭の方の取り組みと実際のケースを細かに記すことによってリアルに描かれていた。美談だけではなく、残念ながらバッドエンドとも言えるその後となってしまったケースもしっかり取り上げており、現実味があった。
最後には日本の現状を踏まえ解決策の提案と今後の展望についても綺麗にまとめてあり、心に留まった。
まちかど保健室の設置およびそれの公的補助、養護教諭のスクールカーストの根絶、複数の養護教諭を学校に配置するなど、現実的には難しいかもしれないが良案が豊富で、現状を打開する可能性を感じた。
長々と書いてしまったが、緻密な取材と問題提起や着眼点の鋭さに舌を巻いた一冊でした。福祉関係に興味のある人は是非読んで欲しいです。
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自分がSSWを志すきっかけとなった1冊
『保健室は困ったときに来るところ』
『困った子は困っている子』
『なるべくたくさんの人の手をかける』
一見あたりまえのようではっとさせられる
子どもの些細なSOSも見逃さないように
世間の ふつう の枠組みからこぼれ落ちてしまった子どもを受け止める保健室
普通の子に戻ったらもう振り返らない
それでもなにかが変わるきっかけのひとつであれたら
定期的に読み返したくなる大切なことが詰まった1冊