紙の本
結局関わらないに越したことはないとのこと
2016/10/19 14:53
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投稿者:FKシバター - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は日本独自(?)のクレームと謝罪が横行する風潮に辟易しているのがとにかく伝わってきた。
具体的事例から謝罪テクニックを著者の主観で導き出し紹介した著述が多い印象があった。
心理テクニックや交渉術の類ではなく、2ch、まとめサイト的ノリをベースにした論がよく見られた。
謝罪を迫られる側の行動や様子とそれに対す世間(ネット)の反応の対比を要約したスタイルだった。
中川氏の経験談も綴られていたが、どうも彼は”余計な一言”で足を掬われることが多いことを読んでいて感じた。
彼が担当しているWEB媒体で分かるはずもないのに不正を働いてるとしつこく難癖をつけてきた人がいて、突き詰めていくうちに”ほんの一言”がやりとりを長引かせたとの事。
他にも別の媒体で謝罪文を書いた程の出来事もちょっとした思い違いや、酒の飲み過ぎで自ら丸坊主にする羽目になる程の出来事も書かれてある。
以上の経験談は結構前の話だが、彼のツイッターを見てみると誤解されてるのか、しょっ中見知らぬ人と罵倒の応酬をしまくっているし、「酒飲まないとツイートすることないんすよ」と対談で打ち明けている辺り、”酒と余計な一言”がトラブルを起こしてる印象を受ける。
その場しのぎの謝罪テクニックや定番の縁切りを発動する以前に「克服すべきことじゃないの?」と突っ込まずにはいられなかった。
究極の境地は”最初から関わってないことに越したことはない”、と(…溜息)。
紙の本
謝罪方法の伝授
2016/10/09 22:34
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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本ほど謝罪の好きな国民はいない。謝罪の評価がその人の評価につながる不思議な社会である。本書を読めば、日本人に合った謝罪の仕方を間違えないと思う。そういう意味では良い本だが、日本における謝罪とはいったい何なんだろうか。
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日本では謝罪そのものよりもどう謝罪しているかに重きを置かれることが分かった
もしも炎上したときはまず自分が間違っていないかを確かめるようにしたい
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『謝ることは、恥ではない』
中川さんの著書は、シンプルだけどついつい忘れがちな事を思い出させてくれる。
自分が間違いだったたら素直に謝ればいいし、間違いでなければ、謝らなくてもいいのである。
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「すみません」が既に挨拶代わりになってるような感がある日本
である。かく言う私も派遣先でのお客様対応で「申し訳ありませ
ん」「すみません」を口にしない日はない。
なかには「お姉さんが謝ることじゃないから」と言ってくれるお客
様もいるけれどね。稀に「それ、こっちが謝ることじゃないだろう」
と感じるお客様もいるんだわ。
余談だがお客様からよく「お姉さん」と呼ばれるのだけど、心の中
では「おばさんだけどね」と思ってにやにやしている私である。
要は私たちスタッフはストレスのはけ口なんだね。だから、心の中
で「けっ!やってらんないわ」と思っても神妙な声で「ご迷惑をおか
けして誠に申し訳ございません」って謝る。
しかし、なかには思っていることが声の表情に出てしまい、火に薪
をくべちゃうスタッフもいる。で、お客様の怒りをMAXにさせちゃう。
こうなると上もお客様の怒りは収まらない。するとどう
なるか。「詫びに来いっ!」と上司共々、お客様の指定場所へ謝罪
に伺う次第となる。
謝罪っていかに誠意が伝わるかなんだと思う。古い話だが、本書で
も取り上げられている山一證券不祥事の際の社長の記者会見が
ある。
「みんな私らが悪いんであって、社員は悪くありませんからっ!どう
か社員に応援をしてやってください。優秀な社員がたくさんいます、
よろしくお願い申し上げます、私たちが悪いんです。社員は悪うご
ざいません」
号泣しながら訴える社長の謝罪が功を奏したのか、会社解散後の
山一社員はほぼ再就職に成功している、伝説の謝罪会見でもある。
同じ号泣会見でも政務活動費の不正受給の元兵庫県議ののちゃん
は違った方の伝説だったけど。
良い謝罪会見・悪い謝罪会見を実例を挙げて解説している。大麻所
持で捕まった勝新太郎の「もうパンツははかない」は名言だし、勝新
であればこそ、この言葉で許されたようなもんだよね。勝新じゃない
芸能人だったら総バッシングだったと思うわ。
そして、ネット空間に氾濫する独りよがりの正義を振り回し、誤った
情報を伝えても絶対に謝らない「謝ったら死ぬ病」。これに関しては
著者の実体験が記されている。これはネット空間だけじゃなく、実
社会でもいるわ。「ごめんなさい」と一言で済むものを、ダラダラと
言い訳を並べ立てる人って。
華道や茶道のように、形式や所作を重視する文化がある。それは
謝罪にも当てはまると著者は言う。日本には「謝罪道」なるものが
存在しているとの話に納得。
なので、私は派遣先で謝罪道を極めようと思う。それ以前にお客様に
謝らなければならない事態にならないことが一番なんだけどね。
(小声で)他のスタッフのミスで平謝りするのが一番嫌いだわ。
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旧来謝罪大国であった日本はインターネットの発展により益々その度合いに拍車がかかっている。
いきすぎたお客様を目の前にして、上手に謝りラクに生きるための処世術。適切な謝罪は身を助ける。
著者のニュースの斬り方、人間性もあって面白い本でした。
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謝罪について深く考えたことがなかった。なぜ、炎上した謝罪とそうでない謝罪があるのか。興味深く読めました。
謝罪をする機会がある方は、この本の「謝罪道」はきっと役に立つ。今後もTVやネットで謝罪を見る機会があると思うが、その時は、今までと違った視点で観れそうです。
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謝罪大国日本。中川淳一郎先生の著書。日本人は謝罪し過ぎ、謝罪させ過ぎであると改めて思いました。実際に悪いと思っていないこと、反省していないことでも、その場限りで表面的の謝罪、謝罪、謝罪。それでひとまずは問題が収まる。でもまたそれが繰り返されるのであれば、謝罪なんて無意味。必要最低限の謝罪はするけれど、意固地で頑固と批判されても無意味な謝罪はしないという強い意思を持つ。そうしないと謝罪大国日本はいつまでたっても外国から信頼されないのでは。
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日本は、まず謝ること、がなにより第一と考えられている。
それを検証しつつ、いかにしてうまく謝罪するのかという「謝罪道」を説いている。
著者についはまったく知らなかったのだが、広告代理店(博報堂)入社後、編集者に転向、ネットニュースなども手がけているころに本作を執筆しているようだ。口のうまい人なんだろうな、という印象。
著者が経験したという「謝ると死ぬ病」患者なんかは、確かにそういう人いるよな、と共感。