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〇シュミレーション思考に欠かせない3つの柱
・世界に対する好奇心
・地政学
・お金の歴史
〇財を成す人に共通する3つの条件
・複数の収入源を持ち
・複数の言語を習得し、
・海外でも認められるクオリティの財やサービスを提供できる
〇フジサンケイアイビジネスアイだけで充分情報は仕入れられる。
著者はモスクワで暮らしているそうだ。ロシアの地政学ポジションは高まってきているとか。なんか遅れたイメージがあったのだが。
世界に目を広げることを考えさせてくれる本
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○シミュレーション思考の核となるドライバーを特定する。
(ドライバー→本質。Q未来の相場のドライバーは?A原油価格、戦争、金利…等)
ドライバー特定に必要なのは様々なストーリー創作。ドライバーを想定してからストーリーを作るのも◎
○通貨市場は株式市場の10倍以上。
そのうち米ドルが6割以上、世界の通貨の8割以上が米ドル・円・ユーロ・ポンドが占める。
→ドル需要・金利の動きは要注意
○情報分析方法
全く異なる記事を切り貼りして並べ、ストーリーを創る。メモしておく。
例)ドローン宅配+少子高齢化→宅配できる若者の数が減り、単純労働の賃金が上がっている
○ストーリー創作したら他人に話し、意見を聞いてもらう。客観性を身につけられる。
最低5つのストーリーを創る。
○ソ連崩壊の歴史(わかりやすい!)
1997年、ソ連崩壊から5年で2400倍のハイパーインフレ
預金封鎖(政府に没収される)、ルーブル大暴落、治安の急激な悪化
・ゴールド、不動産はインフレヘッジにならなかった
・職場や友人の人的つながりでの物々交換が生命線
・新興財閥を築いたモラルなき人々
○戦後1946年、日本で10万円以上の資産を持っている世帯は10%、そこから累進課税で1500万以上の資産には90%の税金が突如課税された。
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【キーアイデア】
未来をイメージする
【目的】
未来を見通す力を身につけるため
【引用】
・億万長者は…「一体なぜこのような投資を行うのか」という、運用の背景にあるストーリーを多く入手しようとします。
・「世界に対する好奇心」、地理と政治を結びつける「地政学」、私たちの経済生活の基盤をよく知るための「お金の歴史」の3つの柱こそシミュレーション思考に欠かせない。
・転職先選びもシミュレーション思考をする。他の人に見えていない価値を見出して、結果的に多くの収益を上げることの方が大切。
・未来の姿を想像する。
・財を成す人に共通する3つの条件は複数の収入源を持ち、複数の言語を習得し、海外でも認められるクオリティの財やサービスを提供できること。
・「着眼大局」「着手小局」まずは全体を眺め、大きな方向性を定めて、そこから具体的な行動に落とし込んで実践していくこと。
・そうすることで「最も影響を与えているものを見つけ出すことができる」
・新聞は「情報収集として読むんだ」という心構えで読む。
・(情報は星の数ほどあるので)「情報収集の目的を絞ること」
・情報収集後の分析とドライバーの発見こそが大事。情報分析に基づいて少しでもいいのですぐに何らかの行動を起こすことが何よりも重要。
・一人で考えるより複数の人に意見をもらった方が、客観的な状況判断を行う際、大いに役立つ。
・シミュレーション思考において、ストーリーを創った後は品質チェックが重要となる。その方法はたった一つ「PDCAサイクルに乗せる」ということ。
・ストーリーを創って(PLAN)、そのストーリーに沿って投資を行うなどの実行に移して(DO)、厳しい現実世界にストーリー晒してみて、微調整を続けていきつつ(CHECK)、ストーリーの確かさを常に確認していくこと(ACTION)、これしかない。
・最低5つのストーリーを描くことを習慣にする。
・違ったらすぐに別の方向に軌道修正すればいい。
・正しさを求めるよりも常に立ち直るタフさが大切。
・「なぜそうなったのか」を知ることが大事。
・客観的な理由こそが最も重要。
・貨幣には3つの基本要素がある。
①価値の交換
②価値の尺度
③価値の保存
・お金が欲しいと思う3つの動機
①取引動機(日常生活で欲望を満たすためのお金)
②予備的動機(将来の目的のためのお金)
③投機的動機(流動性の高い資産で保有するためのお金)
・ハイパーインフレになると外貨以外の価値は大幅に低下する
・信用に基づく経済的なバブルはほぼ10年周期でやってくる
・信用バブルがどこで起きているかは、海外絵画市場を見ればわかる
・ギリシャ危機では制度的に仕組まれた貧富の格差が露呈した
・過度な緊縮財政は単に縮小均衡を招くだけ
・1のタンス預金は12.5の銀行貸し剥がしを生み、マイナス金利政策は機能しない
・地政学で基本となる3つの定義
①東欧を押さえたものがハートランド(ユーラシア大陸、特に中央アジアやシベリア)を押さえる
②ハートランドを押さえたものが、ワールドアイランド(ユーラシア大陸+アフリカ大陸など世界の7割を占めるエリア)を押さえる
③ワールドアイランドを押さえたものが世界の覇権を握る
・地政学はチリと歴史の間にある関係性を読み解く学問である
・米英とロシアでは過去、バルカン半島や中東、極東などのリムランドの争奪戦を繰り広げてきた
・近代・現代の東アジア情勢は米ロのパワーバランス次第で決定されてきた
・米ロのリムランドでのバランスが崩れる時、朝鮮半島や南洋での中国の動きが活発化する
・対中国の防波堤として、朝鮮半島における南北朝鮮の存在とその平和が日本の平和となり国益となる
・震災と資産はセットで考える
・今の内から資産のうちの何割かを海外資産で保有しておくことをお勧めする
・震災後に必ず大規模な金融緩和と国を挙げての国土再建が行われるはず。不動産価格は持ち直しを見せる確率が非常に高いので慌てて安値で手持ちの不動産を売却することがないようにする。
・超大国が存在するときほど安定した世界はありません。
・「人口オーナス」が起こった先に何が起こるのか?
・自然災害などに関しては、普段からストーリーを描き、備えを行っておくことが肝要
・「ハコ作り」の際は、少子高齢化などの長期的な継続する社会構造要因を無視しないことが大切
・ストーリーは「ツキというものはいつかはなくなるもの」という認識で作るべき
・実際に示現していく未来図(ストーリー)というものは、他人に依存せず、自ら考え、行動する人に有利にかつ味方するように描かれている。
・シミュレーション思考=ストーリーを創る力=何があっても生き残る力
【感じたこと】
自分があまりにものを知らなすぎる、何も学んでこなかったと痛感した。
筆者のように常に未来がどうなるのかを3つの軸で考え続けることが激変する世界の中では特に重要なのだと思った。
【学んだこと】
自分なりの仮説を立てて他の人が見出だしていない部分に光を当てることが活路に繋がる可能性があること。横並びや追従という受け身的な態度では、情勢が変わったときに何も太刀打ちできない。
複数のシミュレーションを持ち、実践して軌道を修正していくこと。