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【米最高のミステリー賞エドガー賞を受賞した巨匠の警察小説】車を暴走させて八人の命を奪って消えた殺人犯。いま退職刑事の元にそいつからの挑戦状が。異常殺人犯と不屈の男の対決がはじまる!
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退職した刑事が活躍・・・はいいんだけど、ヒロイン役のはずの女性が死んでしまい、なおかつ犯人の事情がさらけ出せれるにつれて結構、感情移入してしまうし、え~と思うような二人がワトソン役で大活躍。二冊合わせると枕にできそうなほどの分量の本でしたが、丁寧に、それでも一気読み。
「11/22/63」や「アンダーザ・ドーム」の有り得ない感ではなく、実際にそういった犯人現れそうなのが身に迫った怖さを感じる。
脇を固める二人の魅力的なこと!
あとがきに三部作との情報、飛び上がらんばかり。
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退職した元刑事が主人公。警察小説というよりは、クライム・ノヴェルやハードボイルドという感じ。謎解きメインではないので犯人は早々に登場する。ストーリーは元刑事と犯人の視点を入れ替えながら展開し、上巻はややスローペース。一定の間合いを保った互いの距離感、水面下での主導権争いにぞくぞくしながら徐々に引き込まれる。
自殺願望を抱えた元刑事。サイコ・キラーに加えてイタさも半端ではない犯人──この両者の歪んだ心理状態にリアルさを感じて、キングの思う壺にだだハマり。中盤から登場する強烈なキャラも含めて、やっぱ人物造形は巧い。登場人物の背景を描いて読み手の心情をさらりとえぐり、またメイン・ストーリーのレールに乗せるという展開ににやにや笑いが止まらない。
頭脳戦と並行して描かれるのが崩壊と再生の物語。事件の進展とともに、それぞれの中に燻っていたものが「成長」するプロセスはキングの真骨頂。ミステリとして特に目新しい展開ではないが、厚みがあってほどよくチープな充実した読書時間だった。あと二作読めるなんてラッキーだわ。
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アレ犯人が…?と思ったら3部作だと…!
訳者あとがきにあった「パンの大神」にインスパイアされた新作も気になる。
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犯人をじわじわ追いつめていく一方で、主人公の側にも危険が迫ります。
後書きより、この主人公が出てくる続編があるそうです。ホラーでは、登場人物が大変な目にあうので続編がなかなかでないと思いますが、これは警察小説なので、シリーズ化してもらえるとうれしいです。
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トリオができてから面白くなったが、結構偶然に頼ってるな。キング作品は相変わらず主要人物があっさり死ぬ。
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前言撤回。
上巻ではもたついた感もあったが、後半一気に話が加速する。それまでは刑事と犯人、それぞれが一章ごとに描かれていたが、ここからドンドン話が絡んでいく。特に”車爆破”辺りからは意外な展開でラストまで一気読み。
前半のしつこい位にまで描かれた人間関係も、後半の展開の早いサスペンスフルな追跡劇の中でしっかりと活かされている。話の落としどころもよく、ホロリとさせられた。
エドガー賞受賞もだてではなかった。
読み終わった訳者のあとがきを見ると、なんと3部作になるらしい。これは楽しみ!
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キング初のクライムミステリー。スピード感溢れる展開と犯人とのやりとり、事件解決へと奔走するトリオのキャラクター。まるで映画を観ているようなスピードと臨場感で読み終えた。さすが。
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下巻に入って、俄然面白くなりました!
上巻で多少もたついたとしても、下巻を断念するのは愚の骨頂。この下巻の興奮を最大限に味わうための上巻でした。
上巻の最後で物凄く気になっていたことも、え!そうきますか!!という感じで気持ちよく落としてくれます。
特に後半のスピード感はすさまじく、訳されることで必然的に生じる違和感も忘却の彼方。
自分の中でもキャラクターに血が通い、生き生きと頭の中で動いてくれだしたので、この本が3部作の1作目と分かり嬉しい限り。
続編の和訳出版が待ち遠しいです。
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上下2巻の長い小説でしたが、面白かったです。
スティーブンキング氏の最近の小説です。
スタンドバイミーやショーシャンク・・やグリーンマイル
シャイニングとは少し感じのことなった作品であったような
気がします。
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そして下巻。メルセデス・キラーが仕掛けた罠の顛末は……ええ、何その悲劇っていうか喜劇は! ここが一番予想外な展開だったかもしれません(笑)。ますます賢いのか馬鹿なのかわからなくなってくるメルセデス・キラー。ちょっと可哀想になってきたかも。
しかし次に起こる惨劇にはもう愕然とするしかなく。この展開も予想は……したくなかったんだけれどなあ。もちろんホッジズはめげることなく、どんどん犯人に迫っていきます。頑張れホッジズ!
ラストに向けてはホッジズだけでなく、ジェロームとホリーの活躍がかなりの読みどころ。まさかホリーがこういう役回りになってくるとは思いませんでしたが。彼女のキャラクターは素敵です。
最後までどきどきわくわくで引っ張られ続ける読み心地でした。さすがはキング! 続編も出ているようなので、邦訳が楽しみです。
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続けてキングの本を何冊か読んでるんだけど、これは面白かったなあ。
自分はキングの作品ではこれからどうなるか、というハラハラを期待して読んでいて、それがホラーなのかそれともサスペンスなのか、というのはあまり重要じゃないのだと自覚した。
ちょっと都合良いなあという設定などもある気はしたけど、それはそれである。
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超能力者も出てこない(でも『デッド・ゾーン』は好き)、幽霊も怪物も宇宙人も出てこない、ひさびさのちゃんとした(?)キング作品。
『ミザリー』以降、(「キング絶賛」という帯の巻かれた本も含めて)敬遠していたものの、今回は普通に読める。
デブのおっさんがモテたり、火サスみたいな予定調和的な進行にはげんなりさせられるものの、キングの文体である饒舌体は、ほかの作家ではできない面白さである。
ホッジズシリーズ(?)3部作の1だそうだが、2、3を読むかどうかはビミョー。
でも、「おっさん、精神不安定だけどやるときゃやる中年女性、勘の鋭い有色人種の若者」って、『特捜部Q』みたいだ(笑
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初めてのスティーブン・キングでした。
著者はSFで有名な作家の様ですが、本作は初の本格犯罪小説で、エドガー賞の最優秀長編賞を獲得した作品との事です。
警察を退職したビル・ホッジスがメルセデスベンツで次々と人を跳ね飛ばしていく殺人事件を追い掛けていくストーリーです。
構成もシンプルで読み易く、小説内での人物の言葉遣いなど洋物でしか味わえない言葉の使い方などとても刺激的でした。
また本作はビル・ホッジスとジェローム、ホリーの3人組のトリオが主役の3部作の様ですので、次回作も期待しながら待ちたいと思います。
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無差別殺人犯と元刑事の攻防を描くサスペンス小説の下巻。
ミステリーといわれているようですが、5W1Hのような謎はなく、サスペンス小説だと思います。
下巻では、主要人物と思われる人が死んでいき、主人公であるホッジズ以上に強烈な病的な中年女性のホリーが登場して、物語を加速させます。
神がかり的なホリーの変貌と活躍に白けそうで引き込まれてしまいました。
作者にしては無難なハッピーエンディングだと思いますが、このトリオで3部作にしたということで納得です。
それにしてもキングは老いてもますます盛んなようですね。